副業会社員・としきの夢は世界197ヶ国制覇。「モロッコは母親と一緒に回りたい」
こんにちは!KAMIKITA HOUSE住民のコージー(@koji__O)です。
KAMIKITA HOUSEに暮らす個性豊かなメンバーの魅力を伝える住人インタビュー。第14回は新卒1年目会社員のとしきさん(23)にお話を伺いました。ぜひ最後までお楽しみください。
としき(23)
都内のIT企業に勤める。千葉県東金市出身。高校まで野球一筋で、ポジションは外野手。趣味は筋トレ、旅行、シーシャ。
新卒1年目にして副業にも注力。「両立が難しい。それぞれで成果を出さないと」
ーー新卒1年目で半年が経過しました。どうですか?
4月からIT企業でwebディレクターをしています。大手ECサイトのFAQの運用をやってます。新しいページを作ったり、修正したりして、よりお客さまの課題解決のためにより良いものにしていくって感じですね。月間のPV数がとても多いので影響力を感じつつ、日々仕事してます。本業は慣れてきたんですけど、副業との両立が難しいなと感じてます。
ーーどんな副業をされているんですか?
今やっているのはweb制作とInstagram運用です。本業は残業がないので副業の時間は取れていて、だいたい週30時間、月120時間くらい副業に充てています。ただ、集中力というかパワーが分散しちゃうんですよね。それぞれで成果を出さないといけないので。色んなことをやるのが好きなタイプだと思ってたんですけど、意外と難しいなと感じました。
ーー副業はいつからやっているんですか?
始めたのは2020年の11月からです。最初はweb制作をやっていて、11月後半からは動画編集を始めました。web制作は中長期的に稼げそうで、土台となるスキルだと思いました。動画編集は、YouTubeを見るのが好きなのでやってみたいと思いましたね。去年、ルイス前田さんの動画編集講座を受けて、そこから仕事としてやるようになりました。
ーールイスさんにはいつ出会ったんですか?
就活してる時に「旅 仕事」でGoogle検索したらルイスさんの「世界を旅できる仕事」というブログ記事が出てきて、そこで初めてルイスさんのことを知りました。そういう人は怪しい人もいっぱいいると思うんですけど、ルイスさんは怪しくなかったんです(笑)。去年の5月にルイスさんとNexSeedさんが共同でやった旅人エンジニア留学、その後のルイスさんの動画編集講座に参加して、今年1月からは「スラッシュワーカーズ」というコミュニティにも入りました。
ーー「スラッシュワーカーズ」ってなんですか?
ルイスさんがやられているオンラインスクール兼コミュニティです。スラッシュワーカーとは1つの仕事を定年まで勤め上げるのではなく、色んな仕事をスラッシュで区切るように同時並行で進めていくワークスタイルです。スラッシュワーカーを目指す仲間たちがいて、理想のライフスタイルに向かって努力している人が多いから、本当にいい刺激になってます。なかなか1人では頑張れないので。一緒に頑張っている人たちが近くにいるので自分も頑張ろうっていつも思わせてもらってるので、ありがたいですね。
副業のきっかけは「旅をしながら働きたい」
ーー副業を始めた理由は何ですか?
就活で自己分析をめっちゃして、自分の理想は何なんだということを1年くらいひたすら考えてました。そこで「旅をしながら働きたい」「たくさんお金を稼いで両親や友達と面白いことしたい」と思ったんです。好きな場所で働くことを叶える手段の1つとして、動画編集とかweb制作があるんだと知って、ゆくゆくはフリーランスになるために副業を始めました。
ーー「旅したい」と思うようになったきっかけは?
僕は高校まで野球しかしてこなかったんです。大学でも野球サークルに入って。でも遊びみたいな感じだったので、野球はガチでやらないと面白くないなと思って大学2年でやめました。野球以外に新しく熱中できるものが欲しいなと思ってたら、たまたま友達が海外ボランティアを紹介してくれました。それで夏休みにはフィリピン、春休みにはネパールにボランティアに行きました。そこから海外ってめっちゃおもろいなと思って、もっと色んなところに行ってみたいと思うようになりました。
ーー海外ボランティアのあとは、どこか海外に行ったんですか?
3年の夏休みには、バックパッカー初心者向けの旅企画「タビイク」でモロッコに行きました。モロッコがとても好きで、海外志向がより強まりました。砂漠に行ってラクダに乗って。タビイク代表の石田拓人さんのお話がとても新鮮でした。「学生時代に『タビイク』というサービスを立ち上げて、今はインドに住んでて、この前インドで結婚式挙げてきたんだよ」と話してくれて。起業とかインドに住むとか自分には考えられなかったことを当たり前のように話す人が目の前にいて「こんな世界観があるんだ。もっと知りたい」と思いましたね。
ーー学生時代に行ったフィリピン、ネパール、モロッコの経験で世界を旅しながら働きたいという思いになったんですね。
海外の経験もそうですが、色んな人との出会いも大きかったですね。好きな場所で働いている方々の話を聞いて「自分もこうなりたい」とめちゃくちゃ影響を受けました。去年、TABIPPO社長しみなおさんの「しみなおゼミ」に参加して、世界一周に行きたいという思いが出てきましたね。印象的だったのはしみなおさんの「人間は理想に向かって本能的に行動する」という話。「人間は無意識のうちに、自分の理想に向かって生きていく生き物だから、理想や目標がより具体的だと生きやすくなるよね」と。そこから理想や目標を設定することの大切さを改めて学びましたね。
カミキタ住人に刺激を受けて、「人生のやりたいことリスト100」のイベントを開催。「カミキタハウスに住んでよかった」
ーー10月末で退去されるということですが、5月からカミキタハウスに半年間住んでみて、どうでしたか?
最高でした。よくも悪くも普通の人がいない(笑)。個性が強いというか、自分の生き方をしてる人が多いですね。色んな考え方、色んな価値観があるっていうのを改めて感じました。みんなそれぞれ自分のやりたいことや目標、理想に向かって、エネルギーがある人ばかり。そういう人たちと一緒に生活できるのはなかなかない経験でした。仕事が大変な時もみんなが頑張っている様子を見て、自分も踏ん張れたという半年間でした。
ーーどんなところでみんなの頑張りを感じますか?
コワーキングスペースで作業している人もそうですし、イベントをする人が多いですよね。「やりたい」「やります」って言うスピードがめちゃくちゃ早いなって。すぐ実行して、何でもイベントになっちゃう。みんながイベントをやっているおかげでハードルが下がって、自分もやろうと。自分も「人生のやりたいことリスト100」のイベントをやりたいなと思ってたんですけど、恥ずかしいなとか、人集まるかなとか不安があったんです。でもみんなに背中を押されて7月にイベントを開催できました。みんな積極的に参加してくれたし、想像以上に喜んでくれて、めちゃくちゃ嬉しかった。本当にカミキタハウスに住んでよかったです。
ーー今後について聞かせてください。副業の目標は?
何をやりたいかで言うと、web制作の仕事を大きくしていきたいです。あとはInstagramが好きなので、Instagramの運用もやっていきたい。もっと自分の仕事を大きくして、仕事を一緒にやる仲間を集めていきたいと思ってます。自分がディレクターになって、チームを作りたいです。収入面で言うと、年内に副業で20万円稼ぐのが目標です。今は5〜10万円くらいなので、倍以上にしないといけないです。サイト制作のスキルが上がれば自然と単価が上がるので、スキルを上げていきたいですね。
ーー旅の目標は?
まず直近でやりたいのは、家族4人でハワイ旅行に行くことです。両親がハワイに行きたいって言っていたので、姉と2人で全額負担して家族旅行に行きたいんです。社会人になったので、恩返しをしてから自分の好きなことをやっていきたいなと思ってます。そして、2年くらいかけて世界全197カ国を制覇する旅に出たいです。
ーー197ヶ国制覇は、すごすぎます。
かっこよくないですか(笑)?20代で全部行っとけば、とりあえずおもろいかなって。必要資金を今年、来年で貯めて2023年に出発したいです。モロッコ行った時には、母親と合流して一緒に回れたらいいなと思ってます。モロッコは都市によって色が違うのが面白いので砂漠に行ったり、穏やかな雰囲気の青い街シャウエンに行ったり、人情味があふれていて迷路みたいな街フェズに行ったりしたいです。
【取材後記】
としきと出会ったのは今年1月、「スラッシュワーカーズ」での初回講義だった。当時はまだ学生。バリバリ副業をやっている意識高い系、という第一印象を受けた。だが、5月からカミキタハウスで一緒に生活するようになって知ったのは「ゆるふわ」な一面だ。「かっこいい系」というよりも「かわいい系」。いつもニコニコしていて、周りに癒しを与える。そのギャップがうらやましかった。
大学3年生までは学校の先生や公務員を目指していて「現実思考、安定志向だった」という。しかし海外経験や、しみなおさんら多くの社会人との出会いによって「できなさそうな目標を設定する」思考に変わり、197ヶ国制覇という大きな夢を掲げる。その目標を叶えるために副業チームを作り、収入月20万円を見据える。ただ、チームを作りたい理由は「ひとりだと寂しいから」。かわいい。11月から都内で一人暮らしをするらしいので、乗り込もうと思う。
取材:コージー、きどみ
執筆、編集:コージー
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