犬が家族を順位付けするは迷信
★犬は自分の家族を順位付けし、下の者には従わない。
★私の言うことを聞かないのは、犬の方から順位が上だからだ❗
★飼い主が犬のリーダーになりましょう。
(犬に上下関係を教えましょう。)
といったしつけの話は昔からよく耳にします。
実際の調査でも日本の飼い主さんの約6割が
「犬は家族を順位付けしている」と考えているようです。
しかし、結論から言うと「順位付けは迷信」です😱
《ではなぜこんな迷信がうまれたのか❓》
犬に順位付けがあるとされたのは、昔に行われたオオカミの行動研究が起因です(80年代)
オオカミが群れで順位付けが確認された🐺
→ 犬もきっと順位付けするだろう🐶
といった流れです。
(※大前提としてオオカミと犬の行動は大きく異なりますが、当時は似ていると考えられていました)
しかし、このオオカミの行動研究は
「動物園で飼育されているオオカミ」
という特殊な環境で行われたもので、後に行われた野生オオカミの研究により、この考えは間違いだったと覆えされています。
また野犬の研究でも、群れの中での順位付けは確認されていません❗
《なぜ順位付けは信じられたのか❓》
順位付けの考え方が世界で流行った理由は、
①旧来行われていた体罰を用いたトレーニングを正当化出来る。
②飼い主にそうしたトレーニングを指導する上で専門家にとって都合のいい考え方だった。
という完全に人間都合によるものです💦
また飼い主にとっても
「犬よりも上の立場になればしつけは出来る❗」
という考え方は理解しやすく瞬く間に広がりました。
現在、「全く根拠のない迷信」とされている順位付けですが、何故か日本では今だに信じられています😅
なんでやろう。。
《では本当の問題行動の原因は❓》
吠える。咬む。唸る。引っ張る。
といういわゆる「問題行動」ですが、これらの原因は大きく別けて4つ❗
①犬にとって正常な行動がまたまた人間にとって都合が悪かった(吠える、排泄行動等)
②人間社会のルール(引っ張らない、過度に吠えない等)を教えるスキルが飼い主にない
又は間違った方法によって犬が間違って学習している
③遺伝や恐怖体験などによる不安やストレスが原因
④てんかんや身体疾患による病的要因
です。
リーダーがうんちゃらかんちゃら・・・
は全く関係ないんですね。
人間の2歳児程の知能と言われるワンちゃん。
2歳の子が
「泣いたり」
「暴れたり」
「興奮して走り回ったり」
「怖がって嫌がったり」
「トイレ失敗したり」
この行動は親をナメてるからでしょうか❓
親がリーダーになってない事だけが原因でしょうか❓
問題行動の解決には子育てと同じで
「犬より上の立場になれば全部解決🎵」
といったような簡単な方法は存在しません💦
残念ながら子育てに楽で簡単な方法なんてない。
「うちの子🐶はなぜこんな行動をするのかな❓」
と愛犬の行動1つ1つをじっくり観察し、原因を突き止め、ワンちゃん1人1人に適した方法で楽しくトレーニングしてあげて下さい😄