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BURNING BODYの歌詞に今一度感嘆してみる

聴いて〜。かっこいい曲。

「BURNING BODY」は、『あんさんぶるスターズ!!』内のユニットUNDEADに所属する、乙狩(おとがり)アドニスくんのソロ曲です。
CVは羽多野渉さん。
少し鼻にかかった力強い声がかっこいいですね。
羽多野さんの歌は、丁寧にはっきり聞き取りやすく発音されている印象ですが、アドニスくんは中でも特に日本語をしっかりと歌おうと気をつけているように思えます。

作曲は山本玲史さん。
作詞はこだまさおりさん。

良い曲〜。イントロから高まりますし。
た!け!る!のリズムとか超好き。


ということで3分43秒聴いていただけましたでしょうか。
まだ途中なら聴きながら読んでください。



繰り返しますが、作詞はこだまさおりさん。

私はねぇ……
こだまさんの書く詞(うた)が本当に好きなんですよ……

「BURNING BODY」のこの部分を聴いてください。

強さの底に沈めた弱さは 過信を止める力にかえて

1:41〜

これすごい。

本当にすごい。

このフレーズの前後には、困難に立ち向かえという内容の歌詞があるんですけど(JASRAC的にどこまで繋げて書いていいのか分からないので曲聴いて)

・アドニスは強い
・ただ、強いだけではない
・驕り高ぶらない

これを伝えた上で、

アドニスは考え無しに行動して失敗するタイプではなく、冷静に動き出す準備をして万全の状態でまっすぐに進んでいくことができるという人柄まで詰め込んでいます。

(これに対して「毅然」がアンサーになりサビに入るあの瞬間が大好き)


こだまさんの言葉選びが本当に好きなんですが
「底に沈めた」がすごい。

強さ、弱さを並べる時、「強さの裏にある弱さ」とか「強さに隠した弱さ」あたりの言い回しが割とわかりやすいし、結構使われてると思います。

でも、アドニスは隠していない。
底に沈めている。
アドニスの強さの根底には弱さがある。
その弱さは、ただの不安や恐れではなくて、過信を止めることのできる冷静な感情。
その弱さがあるからこそ、アドニスは優しくて強い。

そうです、これはもうアドニスくんのプロフィールそのものですよ。

他の誰でもないアドニスのソロ曲でバチッとこの歌詞を書いてくるこだまさおりさん、アドニス推しかな!?

(と思えるくらいものすごい理解力と言語化能力だけどこだまさんは他の曲でもこんな風にバチッとキメてきます)


良いなぁ……もう一回再生してください。



もうひとつ平伏したくなる歌詞。

無理解で愛のない社会にだってReady fight

1:00〜


気持ちええ〜〜〜〜

心地ええ〜〜〜


脳にスッと入ってくるこの聴き心地の良いサビの歌詞。
リフレインするパートだから何度もこの心地よさが巡ってきてくれます。

ここ、アドニスくんが慈愛に満ちた素敵な人間ということもぐっと伝わってくるんですけど、
それに加えて韻の踏み方がほんとにすごい。

無理解(ai)で愛(ai)のない(ai)社会(ai)にだ(a)ってReady fight(ai)

この1行だけで、リズムを刻む“a”、“ai”の音が繰り返されます。
2番サビは少し変わりますが、ほぼこの“ai”を崩さず同様のリズムで進行します。

こだまさんの歌詞先行なのか、山本さんの曲先行なのか、楽曲の作り方が分からないのですが
どちらにせよこの気持ちの良い並びを作り出すこだまさんと、スピード感溢れるサビに仕上げた山本さん、お二人に本当に感謝。

羽多野さんの歌声について前述しましたが、
はっきりと、くっきりと、聞き取りやすく歌ってくださる方だと思うんですよね。
(声優さんの歌は基本的に発音がしっかりしており聞き取りやすいのですが、羽多野さんはその中でも上位だと思う)

なにがどう聞き取りやすいかというと、母音をだらけさせず最後までしっかり発音してくれていることで、「ひらがな一文字」を逃していないところがすごいです。
だからこそ、“ai”の音がはっきり聴こえてきます。

それと、サビで“a”の音が多いことも曲の盛り上がりに繋がっていると思います。
「あ」というのは言うなれば叫びの口の形なので強いメッセージを受け取れますし、シンプルに声が届きやすいので、信念を歌うロックにぴったりなんですよね。
「I’m ALIVE」の部分もそうですね、サビ終わりがこの強さでギュッとシメられるのがかっこいい。


母音が、「a」……。

サビで、「a」……。


『BURNING BODY』
(バ(a)ーニング  バ(a)ディ)
だ〜〜〜〜〜〜(泣)(泣)(泣)(泣)


私たちは最初からこだまさおりワールドに包み込まれていたわけですよ。

すごい、もう永遠に包まれていたい。

オタクには誰しもひとつはあると思います、心をどっぷり漬け込んでいくこだまさおりのパンチライン。


最後にもう1回だけ、じっくり聴いてみてはいかがでしょうか。
俺は聴くぜ!


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