モントルージャズフェスティバルに行ったらTank!とbattlecryを1日で浴びることになった
「シートベルツ、モントルージャズフェスティバル出るってよ」
ジャズ聞いてるオレかっけ~~と思いながら
カウボーイビバップから順調に厨二を深めていったヲタク世代ドンピシャのワシが
「シートベルツ、モントルージャズフェスティバル出るってよ」と
聞いたらそりゃあジャズフェスに行っちゃうだろうがよォッ!
ジャズフェス行くオレしぶ~~~って厨二セカンドシーズンを拗らせてチケット取っちゃうでしょうよォ~~!!
結論、泣いた
(拗らせすぎ)
いやだって、見てくれよこのセトリィィ!
ヲタクの青春(拗らせ)が詰まりスンギぃィぃ。
ぴあアリーナには初めて行ったが、音が良く細かい音もバッチリバランスよく聞こえてヲタクの情緒を程よい感じにキメ乱してくれる。
何よりシートベルツの皆様が50代後半から70代くらい?になるというのに演奏がバカうま&パワフル!!
「THE REAL FOLK BLUES」なんか、パーカッション・またろう氏、ギター・今堀氏、ヴォーカル・山根氏の三人だけでどちゃ渋人生しみしみの令和THE REAL FOLK BLUESになってて、CD、サブスクじゃ絶対に聞けないVer.だったし、
双眼鏡構えててもマイク向けられたらスゥ……っと歌詞出てくるヲタクの不思議。
「ワッップラネッイズディースッッ!」「3、2、1レッジャム!」も脳直で口から飛び出す自分にびっくりした。
「TANK!」ではラストのサックスアドリブ部分は本田雅人氏によるやりたい放題SPACE暴れん坊将軍Ver.だし、「生きててヨガっっタァぁ」とブチ上がり切ったかと思いきや、
FUJI⚪︎AMAばりに情緒が忙しいヲタク
突如ぶち込まれた「I DO」で思わず泣いてしまった。
「しょ、少佐ァ……」
なんで目からオイルあふれるんだろ…(感極まりすぎてタチコマになってしまった)
その後も「GREEN BIRD」で「スパイクゥ…」となり、
「INNER UNIVERSE」でさらに目からオイル、(オリガさんンン……)
「BLUE」で無事また「スパイクゥゥェッ……」とトドメをさされた。
情緒ジェットコースターのセトリ
だったが、なんとなく一貫した筋のあるセトリだった気がした。
これはフェス全体にもあった感覚だと思う。
12/6のトリを飾ったのはShing02氏と、The Eitherというバンドだった。
Shing02氏がLuv(sic)をやってくれて「僕たちは止まらなければならない、でもレコードは回り続ける」と言い、Nujabesの名前が出た。
なんか聞いたことある気がする…と思っていたらサムライチャンプルーだからだった。(Shing02が関わっていたとはわかっていなかった、すみません。)
「Nujabesと聞いて、(ガタッ)」のタイミングが隣のお姉さんと完全に一致し、勝手にライブの一体感を味わった。
えっ、TANK!とbattlecryを1日で浴びる日が令和に来たってコトォォォェァ⁉︎???!!!!
最後の方でShing02氏が「battlecry」といった途端皆総立ちになった。
そりゃこれは立つしかないよね、令和にライブでNujabes曲聴けちゃうんだもんねェッ!
TANK!とbattlecryを一日で浴びられる日ってあるんだァ……(放心)となった。
Shing02氏のラップはとても詩的で、中国楽器を使ったThe Eitherの演奏もヲタクの情緒をかき乱してくれた。
エモエモのエモ(あまりの演奏のよさに語彙が死んでしまったヲタク)というか、全体を通してこのフェスではあまりMCがなかった。
でもそれが逆に演奏の上手さと旨さを際立たせていた。
言語も関係なく、音でぶん殴る。
The Eitherも加わったbattlecryは凄まじかった。
音源では絶対にない波があって、でも乱暴じゃない。
この感覚が何なのか聴きながら探っていたら、
ああ、これは「play/演奏」であり、「pray/祈り」なんだなと思った。
めちゃくちゃに心地が良かった。
それがシートベルツセトリのトップ、SPACE LIONにもつながって、
また繰り返されるような、終わるんだけど終わらないような心地よさだった。
Play&Pray
実をいうと、カウボーイビバップのラストはあんまり好きじゃなかった。
スパイクがああなるところまで描き切らなくてもよかったんじゃないかと今も思っている。
テレビ版で幻の最終回と言われている総集編最終回の方が好きだった。
サントラに合わせて独白が淡々と続くものだったが、みんな宇宙のどこかで旅を続けているような気がしたのだ。
今回観たライブの余韻は、あのテレビ版最終回の感覚と同じだった。
人はいつか必ず活動を止める日が来る。
でも、祈りのレコードはずっと宇宙の片隅で廻り続けている。
そんな気がした。