金を掘る人と見ているだけの阿呆
こんにちは、ぷれまのうにひこです。
これはメンバー北村(以下自分が呼んでいる呼び名でそーさん)と、自分(うにひこ、そーさんはうにちゃんと呼ぶ)の出会ってから今日に至るまで繰り広げられた比喩的なお話しなので、少々分かりづらいかもしれませんがお付き合いください。
まずちょっとした背景から。
そーさんとの出会いは今から2年と半年くらい前、まだまだぷれまの「ぷ」の字も無い頃、ショップが「project」という飲み屋だった頃です。
自分が当時iPadで30秒くらいで描いたのが出てきました、
悪意が見え隠れします
飲み屋の店長と客という、ただそれだけの関係でしたが家と仕事以外のコミュニティーを持っていなかった自分にとってはとても居心地の良いお店でした。
そんな付き合い始めからよくそーさんには呆れられ、たしなめられ、叱られて、ごくたまーに褒められていました。
お恥ずかしい話ですが、自分とそーさんは同い歳にも関わらず、自分はふらふらと考えなしに、そーさんは人生経験と性格から自分に的確なアドバイスをくれていて、自分が困った時には、
助けてソーえもん!!
と泣きついていました。
そして泣きついているにも関わらず、そーさんのアドバイスを活かさず、また過ちを繰り返す、そんなんばっかな自分は半ば開き直っていました。
さて、色々あってぷれまを立ち上げ、色々な人が出入りし、色々あって現在に至ります。(この辺もまとめられると面白いかもしれませんがまた今度)
未来を見据えて考えて実行するのが大好きで、自分にもその楽しみを知ってもらいたいそーさんと、先を見ず考えない、たまに考えるのは自分自身の事、さぞやそーさんは呆れていた事でしょう。
ここでは関わってきた人たちを一旦省き、自分の主観での「考える」事の二人の違い、出会った時から今日までを例え話でお送りします。
ここでは「考える」事を「穴を掘る」事とします。
ある日二人の前にそーさんが見つけてきた「ぷれま」という土地が広がりました。
そーさんはその「ぷれま」という土地に関して以前から、
金が眠っているから掘りたい!
と思っていたようですが、自分は付き合いでその土地にそーさんと立っていました。
同じ立っているでも、そーさんの頭には金を掘る作業工程、必要な物資、コスト、掘り当てた後の事までイメージして見ています。
同じく隣に立っている自分は、ずいぶん広大な土地だなぁ、位にしか見ていません。
さて、その土地を手に入れたそーさんは猛烈な勢いで掘り始めます。イメージ通りに、時々大小の石や木の根っこなんかがあって思うように掘れなくてもそれは想定内、どんどん掘り進めていきます。
対する自分は、
そーさんは穴を掘る事が好きで得意な人間だなぁ
と、横でボーッと見ています。
そんな時そーさんは、
楽しいからうにちゃんも掘りなよ!
と声を掛けてくれますが、自分は穴を掘る事が大嫌いで苦手な人間だと思っているし、それはできる人間がやればいいと思っています。
さらに掘り進めるそーさんは
小さな金を見つけます
自分は、へー、金出るんだ位に思いましたが、それはそーさんが掘るのうまいからじゃね、と見ていました。
そんな小さな金は、そーさんがここに眠っているとイメージしている総量には遠く及ばないと、まだまだ掘り下げていきます。
うにちゃんシャベル貸すよ!
有難迷惑です、付き合いで来た土地でなんで苦手な穴掘りをしないといけないのか。汗をかき、土で汚れて、その後の酒が美味いなら最初から酒だけ飲んでればいいと思います。
さらに掘り進めるそーさんは
大きな金塊を掘り当てます
ちょっとドヤ顔でこちらを向いていて腹が立ちますが、純粋に「凄い」と思いました。穴を掘る能力がある人間は労力がかかっても金塊が掘り当てられるんだと関心しました。
その後もどんどん掘り進めて金をザクザクと掘り当てるそーさんを見て、羨ましいとも、ああなりたいとも思わず、ただ関心して見ているだけでした。
掘り方のアドバイス、必要な道具の提供、道具の使い方、あの辺が掘りやすい、あそこは金が出るよ、と何度も誘ってくれましたが、
そーさんは自分と違って穴を掘る事が好きで得意な人だから
と、掘る事自体を放棄していました。
そうやってボーッと突っ立って穴を覗いている自分にある日、
うにさんは掘る才能があるし、必ず金が出るから掘っているところが見てみたい
と友人に声を掛けられ、そのきっかけにと素敵なシャベルをくれました。(若干の自分の過ぎた捉え方あり)
苦手だし、あまり乗り気ではなかったのですが、そう言われるとまんざらでもない顔でそーさんの隣で土に足を踏み入れてみました。
まぁせっかくなんでと、そーさんが教えてくれた穴の掘り方を参考に素敵なシャベルを土に入れたら、
まずシャベルを入れる感触が楽しい!
ということに感動し、少し掘るだけで、
なんと小さな金が出てきたのです!!
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当たり前です、そーさんがずーーーっと掘ってきて、金がザクザク出ている場所なのだから。穴の上から見ていたにもかかわらず、今更小さな金が出てきただけで大喜びました。
阿保みたいに長い間ボーッと見ているだけだった自分が、急に夢中になって穴を掘り始たのを見てそーさんは、呆れることなく、たしなめることなく、叱ることなく、ただ金が掘れる楽しさを共感してもらえた嬉しさで、
「うにちゃん、だから言ったじゃん」
と、少し満足げです。
今自分はもっと深く掘れるんじゃないかと楽しく掘り進めてます。金塊を掘り当てたい訳ではなく穴を掘る楽しさを知ったからです。
でもきっと、その先には金塊があるんじゃないかと期待はしています。
五体満足、道具も知識も与えられ、更に期待してくれている友人もいるので、ここで手を休めたら、それはサボりだと感じるようになっています。
今日、隣で掘っていたそーさんはどうかな、と見てみたら姿がありませんでした。
そーさんはこの掘れば金の出る穴ではなく同じ土地にある別の、
ダイヤモンド鉱山に挑んでいます
その鉱山は金の出る穴よりも更に険しく、難所も多く、今の自分にはダイヤモンドが出るようには見えませんが、そーさんにはダイヤモンドを掘る作業工程、必要な物資、コスト、掘り当てた後の事までイメージして出来ている、
というのは穴を掘り前の自分の考えで、穴を掘り始めてから思う、穴をうまく掘るのに大切な事は、疲れをコントロールしてイメージと違う事が起きた時に素早く対応し、
いかに穴を掘り続けられるか
という事なんじゃないかなと、穴掘り初心者なりに思っています。
自分も今の穴を掘り尽くしたら、そちらの鉱山に行こうと思っていますが、自分がダイヤモンドを少しでも手に入れたら、そーさんはまた別の場所に行くんでしょうね。
でも、必ず自分が、掘ったダイヤモンドの価値を知るのを見届けるまで、そこで待っていてくれていると思います。
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