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5年前のICU特別入学選考(AO入試)を振り返って

さてこのサムネ、ICUのどこから撮った写真でしょう!ICUに来る機会があったら探してみてください。

自己紹介ポストで国際基督教大学(ICU)4年生って自己紹介したんですが、実は留学のために3年次に1年休学をしてました。ICUは学籍番号の頭2桁が卒業予定年度なので、私は通称ID24(2024年度卒業)の学生です。今年一緒に卒業する人たちはID25が大半です。自分の入学の時に「2024年とかww」って言っていたのにもう2025年ですよ。こわい。
つまり逆算したら受験をしたのは2019年、もうかれこれ5年前です。今後の参考になるかはわかりませんが、何したかっていうメモ的なのを置いておきます。

ICUは一般入試の特殊科目「ATLAS」が有名ですが、私はICU特別入学選考、いわゆるAO入試での入学生です。ID25の入学試験からは名称が「総合型選抜」に変わりましたね。

ICUを志した理由

ICUを知ったのは実は中学生の頃でした。ICUHSを受験するか悩んでいたからです。
英語が好きで、得意で、もっと実力を伸ばすために留学制度の充実している学校やインターに近い制度の学校、バカロレア制度の学校を中心に探している中で有力候補の中に上がったのがICUHSでした。ただ、実家が中部地方という事情もあり、入寮が必須。当時の自分にとって親と離れて暮らすことや同世代との集団生活が不安で受験を断念しました。
SGHに指定された他の高校に入り、課題探究をしていく中で自分の興味のある分野が……日本語教育分野とちょっと特殊で……どこの大学に進学したら自分は満足できるんだろうとなった時にICUの存在を(お母さんが)思い出し、夏のオープンキャンパスに参加して自由な雰囲気や提供される教育の質・学際性の高さ、留学制度、多種多様な専門プログラム(教職課程、学芸員養成プログラム、日本語教員養成プログラム、IB教員養成プログラムなど)など多くの点に惹かれて受験を決意しました。

英語資格

英語資格試験のスコアを提出しなければいけなかったので、①英検準1級、②IELTSを提出しました。IELTSにした理由ですが、2019年2月まで半年イギリスに留学していたこと、TOEFL IBTがコンピューターテストで嫌だったの2点だけです。IELTSにもCBTがありますが、受けたら散々でした。
英検準1級は帰国直後に受けたのでほとんど準備しませんでした。1次試験前日に過去問をペラペラめくったくらいです。おかげで(?)1次試験は合格最低点ギリギリでした。皆さんは自信があってもちゃんと勉強しましょうね。
2次試験は話すのが得意であったこと、試験官が日本人だったこともあり緊張せずに挑むことができ、結果的にはかなり余裕のある点数で合格することができました。
IELTSはテスト形式に慣れるために最低2回は受験しようと親と話し合いをしていました。過去問もリーディング・ライティング中心に準備をして、最終的に3回受けてOverall6.0のスコアで提出をしました。多くの英語試験対策サイトで『英検準1級相当』となっていましたので、妥当な点数だったと思います。

学業成績・学校活動

ICUのAO入試には学業要件があり、3年間の評定平均が4.1/5.0以上であることが必須です。自分の成績が確か4.5くらいだったと記憶しています。
当時お小遣いがなく、(自分の合計点数-各教科の平均点数)×100円のボーナス制度で生きていたので、好きな漫画や小説、推しグッズを買うために必死に勉強して現代文や政治経済、世界史など文系科目は大体95点以上をキープするようにし、SGHという関係で難易度が高めだったコミュ英も80点以上を必ず取り、積極的にプレゼンなどに参加するようにしていました。
根っからの文系人間なので数学や化学基礎はてんでダメでしたがなぜか生物基礎や地学基礎・地学がめちゃくちゃできたのもラッキーでした。
友達に誘われて生徒会や文化祭実行委員に参加したのも自己活動歴と自己分析に大いに役立ったので良かったのかなと思います。

小論文

小論文はトフルゼミナールというところで個別指導をお願いしました。
自分で一通りフォーマットに従って書いたものをプロの先生にキツめに添削してもらいました。小論文のイロハを教えていただきましたし、自分の伝えたいニュアンスをどう書けばいいか困った時に正しく伝えられる語彙や表現を出してくれる先生でした!半年くらいの受講でしたが、今の自分のライティングスキルはこの先生に育ててもらったといっても過言ではないくらい基礎からみっちり叩き込んでもらいました。
後から知りましたがトフルゼミナールにはICUや早稲田国教、上智総合グローバルなど難関私大の国際系学部受験対策を年単位で行うクラスがあるらしいです。2次試験会場(当時は対面・グループディスカッションでした)で仲良くなった子達全員が揃いも揃ってそのクラスで受験準備してました。全員何故か10年分くらいの2次試験過去問持ってました。受験会場で「去年は〇〇だったよね〜」「なんかいつもテーマ暗いよね」
なんで?なんで知ってる????

いまは2次試験はzoomの個人面接なんですっけ。チラッと内容を見ましたが個別の志望理由書の掘り下げよりもグループディスカッションの方がICU生らしさ(定義は人それぞれですが、個人的には特定分野への強い興味関心や、それを補強するための分野を問わない幅広い知識)を持つ子の選抜にいいんじゃないかなあと思います。2年生の時とある授業で「ICUという自由すぎる風土がICUらしさを持つ学生を生み出すのか、似た生徒が試験を突破するからICUらしさという共通の概念が生まれるのか」なんて議論をした記憶があります。懐かしい。結局どっちなんだろう。どっちを目指してICUは学生を選抜していたんだろう。
私は大学でやりたいことの軸(日本語教育政策)・4年間(+卒業後)の学びの計画を自分の中で確立した状態で受験準備を始めたこともあり、内容指導より書き方の指導を受けたかったので小論文指導のみ受けましたが、漠然とICUを目指すということであればこういったAO・一般対策をしてくれる予備校で長い時間をかけて下準備を行う方がよいと思います。

それ以外の生活

めちゃ真面目に生活してんじゃん!?って思うじゃないですか。全然してないんですよこれが。
夏休み、習い事の大会出てました。
賞を狙うガチチームにいたので8月はずっと朝から晩まで練習でした。そのチームはその大会いっぱいで辞めることにしていたのでなんならそっちの方が本気でした。炎天下で毎日練習をして、顔を真っ黒に焼いて、勉強をしないで寝る日の方が多くても後悔はありませんでした。
学期始まって平日、漫画読んでお菓子食ってスヤるだけ。好きなアニメにたりもして、受験のことを半分忘れてました。
からの2次試験前日までの1週間が中間テスト。テスト勉強も狂ってて、帰宅〜朝3時までで詰め込みをしてました。今考えてもクレイジー。
そしてテストが終わってすぐ新幹線に飛び乗り、面接ノー準備で東京へ。
で、周りみんなガチガチに面接過去問インプット済みですよ。自分だけ受験舐め腐ってるやつじゃんって泣くかと思いました。

まとめ

こんなでなんで受かったんだろうって考えると、毎日新聞を隅から隅まで読んで知識を広めに取り入れたり、ぼんやりながら自分のやりたいことをどう実現するか、大学では何の知識を得なければいけないかを考えながら生きていたのが幸いしたのでしょうか。ICUは大学名に『国際』がついているだけあって国際問題への意識を問われるような場面が多いのですが、小さい頃から国際政治欄をワクワクしながら読んでいた自分にはICUという土地はぴったりだったのかもしれません。
あとは何より、議論への積極性です。中学でディベート大会に出た経験や高校での模擬国連の経験が、議論に参加することへの躊躇いをとっぱらい、また議論とは何かを会得することにつながりました。学校活動で得られる体験でもあるので、総合型選抜を志す方は普段の学校生活の過ごし方も意識してみるといいかもです。

最後にはなりますが、来年以降に受験を志す人の一助になればと思い①志望理由書、②提出した小論文(今とテーマは異なります)、③自己活動歴と自己分析はまとめて有料記事で出したいと思います。一応考えたりこだわったりした当時の自分の集大成的なものではあるので、有料化に関してはどうかご理解ください。


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