登壇レポ 《県・市町村青少年相談担当職員研修会・東毛地区》
少し前のことになります。
7月29日(木)に群馬県千代田町にて
令和3年度 県・市町村青少年相談担当職員研修会・東毛地区に登壇させていただきました。
そのご報告といただいたアンケートからレポを。
当日はコロナ禍ということもあり、座席は間をあけての設定がなされていました。雨のなか、みなさん集まってくださり、当日の参加者は73人。
参加者の内訳は、
★所属
市町村 :45.1%
県 :38%
民間 :14.1%
国・その他 :2.8%
★担当分野
学校教育関係分野 :64.8%
福祉関係分野 :14.1%
青少年健全育成分野:12.7%
それから雇用分野・矯正保護分野・当事者・その他のかたがた。
私がお話ししたタイトルは主催のかたからいただいたもので
本人の学びを支援する〜学びの意欲をどのように支援していくか〜
でした。
まなビバ!シリウスの蔵の部(対面フリースクール)でのこれまでの実践をふまえ、こどもたちの学びの様子やこどもにかかわるものとして大切にしていることをお話しいたしました。
いつもシリウスでも大事にしていること
見つめるべきは自分自身
向けるベクトルは自分であること
をお伝えし、
進学を見据えた評価・成績・できるようになることだけが学びなのか
そもそも学びとは?
ということも投げかけさせてもらいました。
学校の先生方のご参加が多い中、これらの話をどのように持ち帰られるかなと思っておりましたが、アンケートを見る限り、多くの方々がご自身を見つめるきっかけだったり、この会そのものをご自身の学びにされていることが伝わり、お引き受けしてよかったと思っています。
学校の先生たちの多くは、とても真面目で人と人のあいだにあるものをたいせつにされる方々ばかりです。
少し余白をもって、こういった研修等で、もともとのご自身の思いを振り返ったり、ふうっと一息ついたりすることができれば、また、子どもたちと向き合い、彼らに寄り添う日々に軽やかにむかえるのではないかなと思っています。
最後に、県のホームページに公開されているアンケート結果の中から、いくつか抜粋して掲載いたします。
「そもそも”学び”とは」ドキッとしました。多様化の社会で、学校の存在意義は何なのかな?と考えるよい機会になりました。
自らも学ぶ、そして相手を尊重する、うなずく大切さを改めて感じました。
子どもたちが、自分がどうなりたいか、どうありたいか、夢などをしっかりイメージを持ち、今必要なことを考 えること。そしてそれらを言える、向き合えるようになることの大切さを感じました。それらを安心して行動に 移せる気持ちが話せるようになるため、支援する側がしっかり寄り添うことが大切だと思いました。
安楽岡さんの「学びって何」という言葉がとても印象に残りました。学校では世の中に対応できる子(第一 部の鈴木Drの言葉より)に育てがちです。また、そこを目指してしまうように思います。本当に学んで欲しいことって、何だろうと考えてしまいました。
学ぶとはどのようなことなのか、「主体的 学びとは?」いろいろ考えさせられました。 学校は様々なことを考え、子どもたちのために様々なことをしています。そのことも是非、分かっていただき たいと思います。
子どもをできない、だめだと決めつけてはいけない。本当の学びの意欲を大事にしたい。
子どもたちはもともと、「学びたがっていた、やりたがっていた」はず、という話を聞いて、「ハッ」としました。 現在の学校で主体的に学ぶ機会が少なくなっている気がしてので、少しずつ探し、生徒に投げかけていき たいと思います。また、対話の大切さを改めて痛感しました。安心して子どもたちが学べるよう、環境も関係性も整えていきたいと思います。
「何がしたいかわからない」という生徒が非常に多いです。選択肢を与えたり、常に手が届く位置で合図を 見逃さないことは、日頃の対話があってのことだと感じました。その対話が信頼関係につながっていくのだ と感じました。一人ひとりの関係の作り方は違ってくると思うため、それぞれの輝く瞬間を作っていけるよう に、本日の意識・考え方を実践していきたいです。
みなさん、ありがとうございました。
アンケートの中に
もともと持っていた「やりたいこと」を復活できるように支援をしていきたい。
学ばせるノウハウを得られるかと思って参加した
とありましたが、支援をするための絶対的な正解・ノウハウはありません。個々によって違います。
何より、まずは、おとながこどもに「させる」意識を手放すこと。
そこからしか、話は始まりません。
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