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【ティアフォー】自動運転の民主化で、ひらけ!雇用の未来!

皆さんの周りで、ご高齢を理由に免許返納された身内や御親戚、
知人はいらっしゃいますか?

都心ならまだしも、地方の交通アクセスの悪い場所で、自動車等を運転できなくなり、以前に比べて行動範囲が限られてとても不自由を感じる方も多いのではないでしょうか。

そんな課題解決の可能性含め、
チャレンジしているスタートアップがあります。


注目されているスタートアップを取り上げ、スタートアップへの転職活動のお役に立つ情報をお届けします。
今回は、株式会社 ティアフォー。求人情報や事業展開にフォーカスして考察を深めていきます。



▼ティアフォーとは

ティアフォー(Tier IV)の社名の由来をご存知でしょうか。
建設業界ではよく多重下請け構造の良し悪しが話題になりますが、自動車業界も典型的なピラミッド構造になっています。

トヨタや日産などのセットメーカーを頂点に、Tier 1、Tier 2、Tier 3といった階層が存在しますが、ティアフォーはそのどの階層にも属さない「4番目の存在」という意味があり、どのレイヤーとも協業できる柔軟な立場を表現しています。

また、「Tier IV」の「IV」はローマ数字で「4」を意味しますが、これには「Intelligent Vehicle(インテリジェント・ビークル、自動運転車両)」という意味も掛け合わされています。

現在、社員数は会社の成長に伴って300人を超える規模に。

起業参謀のメソッドを一部使い、もう少し掘り下げてみます。

起業参謀の眼
詳細はこちらのp154~

・鳥の眼(全体の俯瞰)
 自動運転技術を特定企業の専有の物にせず、
 世界中の誰もが実装できる社会インフラへと進化させる

・虫の眼(顧客インサイトへの対応)
 オープンソースで技術公開することで
 自動運転技術を必要とする企業や開発者が抱える
 具体的な課題や期待を理解し、解決策を提供する

・魚の眼(仕組みを構築して戦わずして勝つ)
 The Autoware Foundationを通じて国際的な協調体制を築き
 競争ではなく共創による発展を実現する

・医者の眼(組織のプレマチュアスケーリング防止)
 代表の加藤真平氏は、2016年に東京大学准教授就任と同時に
 代表兼業禁止に対応してCTOに専任しているが、2023年に復帰。
 技術基盤優先で柔軟な組織づくりをしている。

・人の眼(腹落ちして行動量を増やす)
 「THE PROFESSIONAL」というコアバリューを共有し
 社員一人一人の主体的な行動を促している

5つの眼に関して詳しくは、「企業参謀の戦略書」を手にとって
ご覧ください。


▼ティアフォーの社風

ここでは、ティアフォーがもつ、
数多くある特徴の一部をご紹介していきます。

-社員・社風の特徴
・ティアフォーのミッション「創造と破壊」。
「誰もやったことのないやりかたで、誰もやったことのないことをやる」

・社員は国籍・出身地もさまざま。日本人社員以外にもアジア・大欧州、米国など出身の社員が在籍し、英語も飛び交う。社員のキャリアは完成車や家電、半導体のメーカー、テック系スタートアップ、コンサルティングなど幅広い。

・社員を年齢分布は、20代~30代が半数以上を占める。一方で、経験豊富な40代~60代も多く在籍

これらの特徴からも世界をマーケットにしたバランスのよい組織が目の前に浮かんできます。


▼ティアフォーの採用・人材募集の状況

現在の求人状況から見えること

現在(2024年11月4日)募集されている主なポジションは以下の通り。

📣新卒エンジニア職
 学生エンジニア学生データエンジニア
📣ソフトウェアエンジニア職
 Software Engineer
 Robotics・System Programming・Autonomous Driving
📣Sensing Engineer
📣Perception Engineer
📣Planning and Control Engineer
📣Localization Engineer
📣自動運転映像サービス開発エンジニア

など、実に84ポジションの人材募集が行われている。
人事やセールスもあるが、圧倒的にエンジニアを大募集している。
CEOの加藤氏がアカデミック出身ということが影響しているのか、特に学生エンジニアを積極的にプロジェクトに招き入れ、
戦力化しているのが大きな特徴と言えます。


▼自動運転によって、生まれる
 新たな雇用とは

運転から人が開放されることで、どのような世界が待っているか。地方の高齢者の移動問題が解消されるなど直近の課題解決は、一日も早く実現して欲しいことだし、渋滞の睡魔やトイレタイムと戦う時間は、1秒でも早く開放されたいドライバーは多いと思う。

ここではそれ以外も考えてみたい。
まずは、どういうサービスが考えられるか、AIに聞いてみた。

・車内エンターテインメントサービス
・移動型ワークスペース
・移動ホテルサービス
・パーソナライズされた観光ガイドサービス
・モバイルリラクゼーションサービス
・移動型飲食サービス
・モバイル教育プラットフォーム
・車内ソーシャライジングサービス
・モバイルヘルスケアサービス
・パーソナライズされた広告・ショッピング体験

なるほど。
このようなサービスを想像すると運転することがとても大好きな人にもそれを超える新しい体験が待ってるかもしれない。

ここから、筆者が想像する仕事としては、
・移動中の車内空間を活用した没入型エンターテインメント体験を 
 企画・制作する専門家
・車内を効率的なワークスペースとして設計する専門家
・長距離移動用の「移動ホテル」サービスを運営・管理する専門家
・移動中にリラクゼーションやヘルスケアサービスを提供する
 専門家

が必要となり、新たな起業や雇用が生まれることは
想像に難くないし、すでにソニーなどの感度の高い企業は研究を進めている。


▼ティアフォーの事業評価

最後にティアフォーをとりまくマーケットの現在と未来について
見ていきたいと思います。

事業分析
  • 現在の市場規模: 5点
    (1000億円以上)

  • 今後3~5年の市場成長の見立て: 4点
    (2倍以上CAGR15%以下)
    Fortune Business Insightsの予測によると、世界の自動運転車市場は以下のように成長すると予想されています。
    2024年: 約3,450億円
    2032年: 約5兆8,170億円

    この期間中、市場は年平均成長率(CAGR) 42.3%で拡大すると予測されています。一方、矢野経済研究所の調査によると、ADASや自動運転システム向けのセンサー市場については以下のようにみています。
    2024年: 1兆6,051億円
    2030年: 3兆6,929億円

    ティアフォーは自動運転ソフトウェアの開発を主導する企業であり、これらの市場全体を狙っているわけではありませんが、この成長する市場の中で重要な役割を果たすことを目指していると考えられます。

  • 変化する外部環境との親和性: 5点
    (外部環境変化と親和性高い)

    オープンソースアプローチで外部の技術革新や新しいアイデアを迅速にかつ、柔軟に取り入れることができます。

  • 支配的なプレーヤーの存在感の低さ: 5点
    (支配的プレイヤーはいない)

    これもオープンソース「Autoware」の戦略があたっていて、市場を分散させ、支配的なプレイヤーの出現を抑制しています。

  • 現状の顧客が活用している代替案の未充足度: 4点
    (代替案のみ充足度が非常に大きい)

    現在の運転支援システムの満足度はそれほど高くありません。車線維持システムの満足度は64%など。運転負荷軽減についてのソリューション期待値は高いです。

  • 総合評価: 23点(25点中)

▼まとめ

【独断!】ズバリ、この会社はおすすめできるか

おすすめできるどうかのレベルではなく、全力応援したいし、
日本、世界から大注目の企業。

2024年1〜6月に資金調達を行った日本のスタートアップの調達額で、ティアフォーがトップとなった。
累計381億円の資金をバックに優秀でやる気のあるエンジニアをたくさん集めてもらい、早く交通の不を解消してもらいたい。


【独断!】こういう人にチャレンジしてほしい

現時点では、やはりエンジニアの力を最大限集めたいというのが
はっきりしている。WEBで公開されている84ポジションの約8割が技術職であるからも分かる。

特に学生のうちから専攻が合致している人はインターンでプロジェクト参加してほしいし、大企業の社内でくすぶっているエンジニアは、ティアフォーに環境を変えてみてはどうだろうか。


最新のニュース(2024年11月5日現在)では
ティアフォーが相模原市に続いて、塩尻市の一般道でも自動運転「レベル4」の認可取得した。
車両最大時速35kmでの走行によるレベル4認可は全国初。

新しいクルマ社会の到来は、もうすぐそこまで来ている。

ライター 山本 智史



※引用参照サイト





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