【サグリ】農業×テクノロジーで未来を創るスタートアップで働く魅力とは
転職活動を始めて、安定している大手企業の求人だけではなく、
スタートアップもターゲットにする人が年々増えています。
理由は様々ですが、
・ご自身の業務スキルを活かしたい
・ベンチャーで新たな挑戦をしたい
など前向きな気持ちがきっかけとなるようです。
ただ、下記のような心配はないでしょうか。
・入社後、自分の意見や提案を受けれてくれるか
・社風や企業文化・価値観・働く環境はどうか
・既存メンバーのバックグラウンドや離職者数
・裁量の大きさや責任の重さ
ここでは、注目のスタートアップを取り上げ、
その悩みを少しほぐす
お手伝いをしてみたいと思います。
◆サグリとは
サグリの事業
サグリ株式会社は、2018年に兵庫県丹波市で創業した
岐阜大学発のスタートアップです。
CEOの坪井 俊輔さんは、横浜国立大学理工学部4年生在学中に
サグリ株式会社を立ち上げています。
最初のオフィスは、地方の使われなくなった喫茶店の建物でスタートしたようです。
ビジョンは、
“だれでも商用可能・無償で使える衛星データと自社独自のAI技術で”
“農業の最適化と人類と地球の共存を実現する”
を掲げ、
全国約1700ある自治体に設置されている農業委員会や地域農業再生協議会が行っている効率の悪いアナログ的な作業を農学的なアプローチで積極的に作業時間短縮に取り組んでいます。
また、サグリは、以下の4つの主要サービスを提供しています。
アクタバ:耕作放棄地を可視化するアプリ
デタバ:農作物の種類を見える化するアプリ
ニナタバ:農地所有者と担い手をマッチングするサービス
Sagri:圃場の状態を見える化し、効率的な農業を実現するアプリ
サグリの事業評価
まずは、サグリをとりまくマーケットの現在と未来について
見ていきたいと思います。
現在の市場規模: 5点
(1000億円以上)
世界の農業モニタリング市場は2.1兆円存在
世界のカーボンクレジット市場は50兆円、そのうち農業カーボンクレジット市場は6兆円今後3~5年の市場成長の見立て: 1点
(2倍以上CAGR15%以下)
CAGRはさほど大きくないが、
市場規模自体がとてつもなく大きい。
国内サステナビリティ/ESGサービス市場
:CAGR約14%は見込める
変化する外部環境との親和性: 5点
(外部環境変化と親和性高い)
┗ 政府・自治体との関係
:日本政府は農地の集約・大規模化を推進しているが、現状では紙ベースでの管理や目視での確認作業が主流であり、デジタル化が遅れている
┗ 脱炭素・SDGsトレンド
:現在、気候変動対策として農業分野での脱炭素化が求められており、サグリは衛星データとAIを用いて土壌を分析し、適切な施肥設計によって温室効果ガス(N2O)の排出削減を可能にしている。削減した温室効果ガス量をカーボンクレジット化する取り組みを進めており、カーボンオフセット市場の拡大にも対応できる
支配的なプレーヤーの存在感の低さ: 5点
(支配的プレイヤーはいない)
基本的にサグリが向き合ってるマーケットで
圧倒的なプレイヤーはまだいません現状の顧客が活用している代替案の未充足度: 5点
(代替案のみ充足度が非常に大きい)
海外の競合企業の中には衛星データやAIを農業分野で活用している企業はあるものの、サグリのように「衛星データとAIを組み合わせて農地の自動区画化や土壌分析を行う」という点においては、現時点で直接的な競合は見当たりません
参考までに海外でサグリの競合に近い企業を列記いたします。
・Carbon Robotics (米国): 農業用ロボット技術に特化し、自律型の除草ロボットなどを開発。ただし、衛星データやAIを用いた農地の自動区画化や土壌分析は行っていない。
・DeepAgro (アルゼンチン): 雑草検知システムの開発に注力。大豆やトウモロコシ畑で選択的に除草剤を散布するシステムを提供。衛星データを活用しているが、主に雑草の検知に特化している。
・SoilBeat (イスラエル): 再生型農業に注目したテクノロジー企業。土壌を分析し、データを活用する農業ソフトウェアを提供。ただし、衛星データではなくセンサーによる土壌データを用いている。
Corteva Agriscience (米国): 種子技術やデジタル製品を含む幅広いサービスを提供するグローバル農業企業。衛星データを活用しているが、農地の自動区画化や土壌分析に特化しているわけではない。
総合評価: 21点(25点中)
サグリのニュース・トピック
ちなみに、最近のサグリの動きですが、
■カンボジア首相フン・マネット氏へ衛星とAIを活用したカーボンクレジットの政策提言を実施(2024年8月6日)
■福井県小浜市へ多大な労力がかかる作付け調査にをデタバの高い作物判定精度により、現地確認の負担を大幅に削減できる可能性を提示(2023年5月16日)
■岐阜県下呂市の農林部農務課へ、多大な労力がかかっている農地調査にサグリの耕作放棄地診断システム「ACTABA(アクタバ)」を導入(2023年4月17日)
このようにサグリは、日本国内の自治体における農地管理の効率化に取り組み、さらに海外のカンボジアでのカーボンクレジット市場といった海外展開を狙っていることがわかります※。先進的な技術で農業分野の課題解決を目指す同社の取り組みは、関係者から高い評価と期待を集めています。
※サグリのエリア展開:日本、アジア・アフリカ・中南米など
◆サグリの採用・人材募集の状況
サグリの人材募集からみえてくるもの
現在、サグリが募集しているポジションは、以下の通りです。
・インサイドセールス/営業アシスタント/セールスインターン
・脱炭素コンサルタント
・ソフトウェアエンジニア
・フルスタックエンジニア
・機械学習エンジニア
・エンジニアマネージャー
・AWSエンジニア
・データサイエンティスト
・シニアサーチャー
これらの職種から見えてくることは、
ビジネス系人材より技術職を集め、自社のコア技術を確立したいという経営の強い思いを感じます。
フルリモート可ですが、勤務地は、東京本社(新宿区)を想定しています。
応募方法と選考プロセスについて
一般的な
- 書類選考 - 1次面接 - 2次面接 - 最終面接 - オファー面談
で特にユニークな取り組みはありません。
◆サグリの社風
経営陣
代表の坪井さんはじめ、特徴的な方々は、以下の通り。
代表取締役 CEO 坪井 俊輔
2018年6月、横浜国立大学理工学部4年生在学中にサグリ株式会社を創業
取締役
田中 貴(取締役 CRO)
元リクルートの営業責任者として、法人営業の経験を持つ
石坪 弘也(CFO)
元世界銀行職員。他社の選考準備中に偶然サグリを見つけ、CFOとして入社
経営顧問
丸 幸弘
東京大学名誉教授。日本リモートセンシング学会会長などを歴任
創業者の坪井俊輔さんを中心に、営業・財務・技術の各分野で経験豊富なメンバーを揃えた経営体制を敷いています。特に、世界銀行出身のCFO石坪氏や、リモートセンシングの権威である丸教授を経営顧問に迎えるなど、グローバルな視点と技術的な裏付けを重視していることがうかがえます。
現時点で、社員32名。はたらく社員の声
サグリで働く社員のみなさまのお声は、
ポジティブなものが感じられます。
画像処理や衛星画像の活用など、最先端の技術に携われる
経営層との対話が頻繁にあり、自分の意見が意思決定に反映される
会社の方針について社内で対話ができ、自身のやりたいことと会社の方向性を確認できる
サグリが向き合う課題が明確で、特に技術職の方は自身の業務が
どう業績に反映されるか現場では実感が得やすいのではと拝察します。
また、現在、社員数が32名で、
口コミからも経営陣との距離感が近いことが想像され、
ご自身の前向きな意見やポジティブな提案を話しかけやすい環境にあると思われます。
◆まとめ
【独断!】ズバリ、この会社はおすすめできるか
おすすめできます!
捉えているマーケットの大きさ、独自のソリューションで国内外の展開を考えているサグリ。
既に約50以上の自治体で導入・実証実績も出て
投資家達の期待も集めています。
今後、さらにスケールするために、国内外で社員を増やしていくと予想されます。
【独断!】こういう人にチャレンジしてほしい
・理工系人材
・英語堪能
・農業と世界の自然環境改善に情熱を燃やせる人
現在は募集人材のコア技術確立フェーズと拝察します。
別の業界ではありますが、スタートアップのウミトロンが海へ熱い情熱を燃やす集団のように、
農業と自然環境に熱く取り組める人は
是非、参画してほしいです。
現在は、正社員の募集、採用がメイン。副業の門戸も一部開いていた時期もあるようだが。サグリの人事には、今後さらに副業人財を活かす職種を増やし、大企業の優秀な社員の力を積極的に利用していってほしい。
(参考)
サグリ採用ページ
:https://bolder-iridium-665.notion.site/
サグリ副業採用ページ(lotsful/パーソルイノベーション株式会社)
:https://lotsful.jp/jobs/1734
一般論になりますが、スタートアップ企業へ転職を考える際には、
下記のような企業分析と心構えが必要です。
事業の成長性と安定性のバランス
自己成長への意欲と主体性が求められる
役割や業務内容が流動的に変化する可能性がある
サグリ株式会社は、農業×テクノロジーという新しい分野で挑戦を続けるスタートアップです。
最先端の技術に携わりながら、社会貢献度の高い仕事ができる点が大きな魅力といえるでしょう。
ただし、スタートアップ特有のリスクも考慮しつつ、
自身のキャリアプランと照らし合わせて検討することが重要です。
ライター 山本 智史
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