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【遊戯王MD】勇者プランキッズのスモールワールド論
閲覧いただきありがとうございます。
皆さんは、今現在(2024/11/22)の遊戯王MDにて、【プランキッズ】が我が世の春を謳歌していることをご存じでしょうか。
理由は複数あります。
一つ、伴侶である《流離のグリフォンライダー》が禁止されていない
一つ、制限改定にて《聖殿の水遣い》が無制限に緩和
一つ、展開上重要な《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》がなぜか生存
一つ、展開上重要な《スプライト・エルフ》がなぜか生存
といった形で本家OCGでは成立していない動きが可能となっており、【プランキッズ】もとい【勇者プランキッズ】はいま最も熱いテーマといっても過言ではありません。
本記事ではそんな【勇者プランキッズ】を《スモール・ワールド》というカードを中心に紹介していきたいと思います。
※【勇者プランキッズ】について皆さんざっくりと把握していると思いますので、基本的な展開や効果については省略して、本記事進めさせていただきます。ご了承ください。
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【プランキッズ】と《スモール・ワールド》の相性の良さ
【プランキッズ】の最大の特長は『ほぼ等価の1枚初動を最大15枚積むことができる安定感』です。
一方で【プランキッズ】の致命的な弱点を皆さんはご存じでしょうか。
それは『テーマカードを複数枚素引きしても手札誘発を貫通できない』ことです。
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初動率をあげようとテーマカードをどれだけ積んだところで、結局《灰流うらら》1枚で終わります。
これが【プランキッズ】の根本的な弱さです。
この弱点を《スモール・ワールド》は解消できます。
ダブついてしまった初動札を、貫通札へと変換することができるのです。
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あらゆる手札誘発を受け止めることができる【勇者】ギミックへのアクセスはもちろん、あの《増殖するG》へのケア札である《灰流うらら》をサーチできる点は他のカードにはできない強みです。
《スモール・ワールド》のサーチ先と経由札
《スモール・ワールド》の主なサーチ先と経由札を紹介します。
先述したようにサーチ先は《聖殿の水遣い》と《灰流うらら》の2枚が主です。
今回はそれに加えて、上振れ札として《ネメシス・フラッグ》にもアクセスができるよう構築しました。詳細は後述します。
また、初動を引けずに手札誘発しか引けなかった場合での、『手札誘発→プランキッズ下級』のアクセスも記載します。
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《聖殿の水遣い》
《スモール・ワールド》経由ルートを以下に示します。
上段のカードを手札から見せ、矢印上のカードを経由して《聖殿の水遣い》をサーチできるという図です。
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《プランキッズ・ドロップ》以外のプランキッズ下級からは《屋敷わらし》を経由することで《聖殿の水遣い》へアクセスできます。
《プランキッズ・ドロップ》のみ、まともな経由札を見つけられませんでした。
ただ、基本的にプランキッズ下級を2枚以上引いてる場合に《スモール・ワールド》を使用します。その場合はもう片方のプランキッズ下級を用いれば良いため、問題にはならないと考えています。
(強いて経由札の候補を挙げると《妖精伝姫-シラユキ》あたりですかね……)
《灰流うらら》
《スモール・ワールド》経由ルートを以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732198162-GfrcWCvOn6NxJi87ogad3Kse.jpg?width=1200)
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《プランキッズ・パルス》以外の下級プランキッズは《遺跡の魔鉱戦士》を経由することで《灰流うらら》へアクセスできます。
既存の構築では《灰流うらら》へ触れず悩んでいたのですが、ちょうど良いところにちょうど良いやつがいました。
《遺跡の魔鉱戦士》は経由札としての役割だけでなく、素引きしても展開に絡められるようにしています。
展開は後述しますが、ランク4を経由して出力を伸ばす動きを採用しているため、自力で特殊召喚できるレベル4モンスターとしての役割があります。
また、《遺跡の魔鉱戦士》から《灰流うらら》は《ネメシス・フラッグ》を経由すれば行けるには行けるんですが……、ピン刺しの《ネメシス・フラッグ》を裏側除外してしまうのは苦しいため、《ネメシス・フラッグ》を2枚以上を採用する場合に限ると思います。
また、《増殖するG》と《灰流うらら》をつなげたい場合は《剣神官ムドラ》が汎用札としては候補になると思います。
彼は《遺跡の魔鉱戦士》や《聖殿の水遣い》ともつながっているので結構ルートを広げられます。
《ネメシス・フラッグ》
《スモール・ワールド》経由ルートを以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732189079-KfEa0HT2ZWdN6YbuvSgrOiXl.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732189086-q0fgXJbmNjr2shuLPpdlza6H.jpg?width=1200)
こちらも《遺跡の魔鉱戦士》が経由札として優秀でした。
《灰流うらら》や《聖殿の水遣い》を差し置いてこちらをサーチする場面は少ないですが、手数になるので使用する機会はそこそこありました。
炎族なので《プランキッズ・ランプ》と《篝火》のサーチ先として共有できるほか、レベル2なので《スプライト・エルフ》の成立に寄与するなど優秀な点が多いです。
プランキッズ下級
《スモール・ワールド》経由ルートを以下に示します。
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初動としてのバリューがやや高い《プランキッズ・パルス》や《プランキッズ・ロック》を優先しています。
汎用の手札誘発や出張セットを多めに採用しているので、『プランキッズが引けない!』という事態がそこそこあったので、こちらのルートでプランキッズ下級をサーチする機会はそこそこありました。
(だったらもうちょっとプランキッズ下級の採用枚数を増やすべきですが、デッキを膨らませて指名者を引く確率を下げるのも嫌なので悩ましいです……。)
基本展開
最終盤面としては《プランキッズ・ハウスバトラー》+《アークネメシス・プロートス》+(勇者ギミック)となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1732190081-sPT1mhnMJAoO4iQLWCbguj5X.png?width=1200)
《アークネメシス・プロートス》はとりあえず闇属性を宣言することになりと思いますが、相手のデッキが割れていれば適当なプランキッズを残しておいて地水風炎属性のどれかを宣言したり、《武神姫アハシマ》を破壊しながら光属性を宣言するなど、色々工夫はできます。
場合によっては手札に抱えておいて、返しの手数にするのもアリだと思います。
ネメシス展開について
【プランキッズ】は《武神姫アハシマ》や《スプライト・エルフ》を経由することでランク4を出力することができます。
そのため今回はランク4の《ヘルフレイムバンシー》をX召喚し、《ネメシス・フラッグ》を出しつつ《アークネメシス・プロートス》を出す動きを採用しました。
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《ネメシス・フラッグ》の自己特殊召喚には『除外状態のモンスター』が必要なのですが、《プランキッズ・ロック》の手札交換効果(1枚除外して1枚ドロー)によりこれを賄うことができます。(自身の効果で除外された《聖殿の水遣い》でも可)
また、《アークネメシス・プロートス》の自己特殊召喚には『場か墓地の属性が異なるモンスター3体』を除外する必要があるのですが、プランキッズ下級は皆属性が異なるためこれを除外することができます。
その後、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》による《雷龍融合》により、除外されたプランキッズ下級をデッキに戻して《プランキッズ・ハウスバトラー》の融合につなげられます。
1枚初動《武神姫アハシマ》ルート
展開を以下の動画に示します。
初動の要求値はプランキッズ下級1体と《プランキッズ・ロック》の効果で除外するためのモンスターが1体必要です。
(魔法罠を除外しては《ネメシス・フラッグ》が起動できないのでダメ。)
展開の最後に《武神姫アハシマ》を除外していますが、これは《武神姫アハシマ》に『このカードはリンク素材にできない』などという訳の分からないことが書いてあるためです。
本来ならリンク5ぐらい出せる出力があるんですけど、これのせいで《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》しか出せません。なにこれ。
2枚初動《スプライト・エルフ》ルート
展開を以下の動画に示します。
初動の要求値は『《プランキッズ・パルス》or《プランキッズ・ロック》』+適当なプランキッズカードの2枚です。
(《プランキッズ・ロック》の効果で除外するためのモンスターも必要です)
《スプライト・エルフ》を経由することで《武神姫アハシマ》を経由することなくランク4へとつなげられます。
この展開の長所は、《流離のグリフォンライダー》と《プランキッズ・ハウスバトラー》に対象耐性を付与できることです。
特に《プランキッズ・ハウスバトラー》は全除去2回分の強力な妨害がついており、それが《無限泡影》1枚で止められてしまうリスクをケアできる点は優秀です。
《武神姫アハシマ》に頼らずに《アークネメシス・プロートス》まで行ける場合は大体《スプライト・エルフ》を出すことができるので、思ったよりこの展開を行う機会は多いです。
例えば《ネメシス・フラッグ》を素引きしたときや、素引きした《遺跡の魔鉱戦士》と《プランキッズ・ロック》でランク4を出せるときなどです。
最後に
というわけで【スモール・ワールド採用型 勇者プランキッズ】のご紹介でした。
《スモール・ワールド》はかなり自由度が高いカードである一方で、手札を2枚消費して1枚サーチする都合上、サーチ先を吟味しないとかえって弱くなってしまいます。
経由札もできれば経由札以外の価値をデッキ内で持たせてあげたかったり……と色々頭を悩ませるカードですが、悩ませるだけの価値と面白さがある魅力的なカードです。
今回はさすがに不採用としましたが、個人的なスモワ型プランキッズにおけるイチオシカードは《泣き神の石像》です。
![](https://assets.st-note.com/img/1732200111-62ZzSBA4fGTsrLKwvhRoVbpd.png)
《スモール・ワールド》において、プランキッズ下級4種全てとつながる希少なカードです。(全10枚しかない)
そのうえで《灰流うらら》、《増殖するG》、《アークネメシス・プロートス》とも相互につながっており、レベル2のため《スプライト・エルフ》の素材になるポテンシャルを秘めています…!
このように色々面白いカードが見つかることもあるので、皆さんも一度自身のデッキでどのようなつながりがあるか調べてみてはいかがでしょうか。
本記事およびデッキを作成するに至り、以下の《スモール・ワールド》検索サイトを活用させていただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。
以上で本記事を締めたいと思います。
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ここまでのご閲覧ありがとうございました。