リトルナイトに負けない!耐性バグースカ型のヴァルモニカデッキ【遊戯王MD】
閲覧いただきありがとうございます。
いきなりですが、皆さんは【ヴァルモニカ】というデッキのエースモンスターをご存知でしょうか。
そう、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》です。
本記事では、この《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を主題として、強みと弱みを示しつつ、より強力にこのモンスターを扱えるような【ヴァルモニカ】デッキを紹介したいと思います。
バグースカはなぜヴァルモニカのエースなのか
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》というカードは、はっきり言って異常なカードパワーを持っています。
場のモンスターを完全に封殺し、このカード1枚で詰むデッキは無数に存在します。
一方で、そこまでのパワーを誇っている《No.41 泥睡魔獣バグースカ》がデッキの基本的な最終盤面に組み込まれていることはかなり稀です。
その理由は『自分のモンスターも封殺してしまう』という点にあります。
モンスターを横に並べても意味がないため、自然と盤面が《No.41 泥睡魔獣バグースカ》単騎になってしまいます。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》が刺されば勝てるが、相手が解決札を持っている場合は途端に0妨害になってしまう…。
そんな極端な展開をするより、カテゴリ内の妨害を並べた方が良い場合が大多数です。
そのため、ランク4主軸のデッキであっても、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》は精々《増殖するG》を受けた際の妥協盤面程度の扱いに留まっています。
ではなぜ【ヴァルモニカ】においては《No.41 泥睡魔獣バグースカ》はエースモンスターとして最終盤面に組み込まれるのか。
それは、以下の2点が主な理由と考えられます。
①最終盤面の妨害がリンクモンスターor罠カードのみ
②《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を横にしたままでもヴァルモニカ魔法やP召喚からの展開が可能
要するに『ヴァルモニカはバグースカが横で寝てても機能する』ということです。
(スタンバイフェイズで《天魔の聲選姫》を取り除くことで、そのまま手札に回収できるなど)
圧倒的な制圧能力をもつ《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を盤面に組み込めるという点は【ヴァルモニカ】の最大の長所です。
現環境でのバグースカの脆さ
ではそんな《No.41 泥睡魔獣バグースカ》は現環境でもブイブイ言わせているのかというと…
《S:Pリトルナイト》で簡単に《No.41 泥睡魔獣バグースカ》は除去されてしまいます。
もうおしまいです。
適当なレベル1→リンクリボーと適当なモンスターの2体が揃えば、バグースカは簡単に突破されます。
他にも《破械神アルバ》でリンク素材に巻き込まれたり、《大儺主水》でバウンスされたり、《賜炎の咎姫》に普通に殴られたり…
はっきりいって現環境においての《No.41 泥睡魔獣バグースカ》は、とてもじゃありませんが信用できません。
素引きの《無限泡影》や《反逆の罪宝 - スネークアイ》に解決されるのならまだしも、EXから安定して出力できるモンスターに突破されるのは許容できません。
バグースカを維持するために
簡単に突破されるとは言いましたが、それでも突破されなければ現環境でもバグースカの制圧力は圧倒的です。
どんなデュエルでも、バグースカが盤面に出た瞬間にそのデュエルの肝は『バグースカを突破できるかどうか』に早変わりします。
そのため、『バグースカを使用するのを辞める』のではなく『バグースカが突破されないためにはどうしたらよいか』ということにフォーカスを当てていきたいと思います。
《昇天の角笛》 《昇天の黒角笛》 《死天使ハーヴェスト》
《S:Pリトルナイト》をはじめ、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の処理のほとんどはリンクモンスターによるものです。
つまり、角笛でリンクモンスターを出させなければ《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を突破することはできない、という理念に基づいたものが、こちらの角笛出張セットになります。
《死天使ハーヴェスト》はP効果で《昇天の黒角笛》をサーチでき、召喚,P召喚時には《昇天の角笛》をサーチできるレベル4のPモンスターです。
ヴァルモニカのステータスとも嚙み合っており、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》から《死天使ハーヴェスト》にアクセスしたり、ランク4エクシーズの素材にしたりなど、単なる素引き罠以上のパワーがあります。
【弱点】
《死天使ハーヴェスト》のP効果に《灰流うらら》を受けると、《死天使ハーヴェスト》がスケールに置かれたままになってしまうのが最大の弱点です。
《悪魔の聲》と《天使の聲》をPスケールに置くことができないと、響鳴カウンターを貯めることができずにヴァルモニカギミックが完全に停止してしまいます。
先行で上振れ札引いたのにうらら1枚で詰む、というのは個人的には許容できません。
《死天使ハーヴェスト》の効果から入るのではなく、先にヴァルモニカ展開をしてから《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》でPゾーンの《天使の聲》を割り、その後に《死天使ハーヴェスト》のP効果を発動することをお勧めします。
《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》
《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》は縛りのないランク4のXモンスターで、本記事では以下の効果に注目します。
《No.41 泥睡魔獣バグースカ》の攻撃力は2100なので、対象耐性破壊耐性を付与することができます。
《S:Pリトルナイト》《破械神アルバ》《大儺主水》《無限泡影》《反逆の罪宝 - スネークアイ》など、これらの解答札は全て対象を取る効果ですので相当突破法が限られます。
破壊耐性も付与されるので《炎王神獣 キリン》の蘇生効果についてる破壊効果からも守ることができます。(こちらは《ヴァルモニカの神異 - ゼブフェーラ》でも守れますが)
この耐性はヴァルモニカリンクモンスター(打点2500)にも付与できる点も長所として挙げられます。
戦闘破壊には対応しておりませんが、ヴァルモニカギミックが動いているならば《ヴァルモニカの神異 - ゼブフェーラ》の効果で戦闘破壊からも守ることができます。
【弱点】
弱点としては《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》自身は打点が1800しかないので耐性が付与されません。
つまり、対象を取る効果であっても順番に処理される危険性があります。
特に《S:Pリトルナイト》は召喚時の除外効果と、相手の効果に反応する一時除外効果があるので、最悪これだけで処理されてしまいます。
(ちょっとこれに関しては《S:Pリトルナイト》が強すぎませんかね。)
また、単純にバグースカの他にレベル4×2体を用意するのはやや要求値が高いです。
基本的なヴァルモニカ2枚初動ではレベル4×3体(天使+悪魔+姫)しか並びませんし、できれば1枚は《ヴァルモニカの神異 - ゼブフェーラ》にしたいので、レベル4が5体欲しいです。
デッキ紹介
それでは、以上の2点を踏まえたうえでヴァルモニカデッキを2つ構築したので紹介させていただきます。
角笛型ヴァルモニカ
角笛セットを採用したヴァルモニカです。
先述の通り、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》+角笛の盤面で制圧していきます。
角笛セット自体はコンパクトなので、誘発11枚かつ《三戦の才》を2枚積んでいます。
100回お試しドローしたところ
初動率(=バグースカ成立)…80%ほど
角笛が絡み…30%ほど
手札誘発or三戦率…80%(1枚・・・33%、2枚…38%、3枚…9%)でした。
なかなか悪くない数値なのではないかと思います。
【所感】
①やはり制圧力は一級品
中々手札が上振れていないと角笛バグースカの盤面まで行きませんが、成立した際の制圧力は非常に高く、捲られることはほぼありませんでした。
②思ったより後攻も戦える
先攻番長になるとばかり思っていましたが、後手でも《死天使ハーヴェスト》はそれなりに機能してくれました。
というのも、後攻のヴァルモニカは結局《No.41 泥睡魔獣バグースカ》を立てて茶を濁す場面が多く、相手の再展開時に角笛を使用する機会が多かったです。
架け橋型ヴァルモニカ
《救いの架け橋》を手札から捨てて、《六世壊=パライゾス》をサーチできるデッキです。
《六世壊=パライゾス》からなんやかんやで《クシャトリラ・ライズハート》をサーチすることで、《宝玉獣コバルトイーグル》と合わせて《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》のX召喚を目指します。
《六世壊=パライゾス》には場の属性の数×100ポイント打点を上げるおまけ効果があり、これによって《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》の打点が2000を超え、耐性が付与されます。
そのため、弱点であった『順番に処理されると弱い』という点が解消されています。
誘発率は角笛型より落ちますが、初動率は90%近くありました。
最悪《クシャトリラ・ユニコーン》1枚で《クシャトリラ・アライズハート》まで立つので、何もできないということはまずなかったです。
【所感】
①耐性バグースカはさすがに強い。
解答札がかなり限られるので、多少であればGツッパしても問題ないレベルです。
②初動の枚数が増えた
普通に《救いの架け橋》で《天魔の聲選器》をサーチすれば初動となるため、安定感や誘発貫通力が向上した。
③シンプルにクシャトリラが強い
これはもうそのままですね。彼らのスペックもあいまってかなり誘発を吸ってくれる点はありがたかったです。
また《クシャトリラ・ユニコーン》でEXを確認できるので、状況に応じて《深淵に潜む者》を立てるなど細かい部分も強力でした。
④ギミックが少々デッキを圧迫する。
《救いの架け橋》に加えてクシャトリラ達もメインデッキに入ってるので、デッキがやや膨らんでしまっています。
何を削ったらよいかもよく分からないのでそのまま放置していますが、もっと洗練できるとは思います。
⑤3ターン目以降の架け橋が弱い。
《救いの架け橋》を捨てる手段は本デッキには《天使の聲》と《悪魔の聲》の効果しかありません。
そのためPゾーンが埋まっていると手札を捨てられないので、《救いの架け橋》が手札で腐り続ける点がやや気になりました。
⑥《PSYフレームγ》との噛み合いが悪い
クシャトリラの召喚条件の都合でどちらかは腐ってしまうことが多かったです。
その他採用札
手札誘発など汎用
《灰流うらら》
2枚初動+α+手札コストのデッキなので、あまりギミック外のカードを入れなくないと感じ、採用を悩みましたが、結局3積みしました。
G受けもそこまで悪くないデッキですが、2,3枚ドローはされてしまうためGケア札は欲しいと感じました。
《無限泡影》
結局ギミックだけで後手で勝つのは厳しいです。かなり腐りにくいカードなので3積み推奨です。
《PSYフレームγ》
モンスターを出す前に色々サーチする場面が多いので好相性です。
ドライバーも手札コストにしてしまえば気にならない点もgoodです。
《三戦の才》
手数が大事なデッキですので、誘発や妨害を受けてから使える最高のカードでした。3積みしてもいいかもしれません。
《墓穴の指名者》
うららとほぼ同じ理屈で採用してもよい…とは思いますが、それよりも誘発のほうがバリューが高いような…という判断で抜きました。ちょっとここは自身が持てていません。
EXデッキのモンスター
以下の候補が挙げられます。かいつまんで紹介していきます。
《アクセル・シンクロ・スターダスト・ドラゴン》《フルール・ド・バロネス》《エニグマスター・パックビット》
γを採用するなら一緒に採用したいカードです。
基本的には《アクセル・シンクロ・スターダスト・ドラゴン》と《フルール・ド・バロネス》でよいと思います。
《エニグマスター・パックビット》はEXの圧迫が少なく、手札で余った《救いの架け橋》を捨てることができるので選択肢になると思います。
《深淵に潜む者》
環境に刺さっているので必須です。
《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》
打点変動したモンスターを破壊しつつドローできる汎用ランク4です。《悪魔の聲》の効果でデバフがふりまかれているので好相性です。
《クシャトリラ・アライズハート》
架け橋クシャトリラ型で選択肢として。超かっこいいのでぜひ出したい。
ヴァルモニカが除外されてしまうので非推奨。
《リンク・スパイダー》
ニビルトークンを変換して、ヴァルモニカリンクモンスターを出せます。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
問題のカードです。
角笛型なら展開に絡めやすいのでぜひ採用したいです。
【メリット】
・《アストログラフ・マジシャン》を採用した場合は、リンク値を2から3に持っていったうえで1ドローできる。
・炎属性なので《アクセスコード・トーカー》の第三の弾になる。
・《死天使ハーヴェスト》を引っ張ってこれる。
【デメリット】
・素引きゴミである《アストログラフ・マジシャン》を入れる必要がある。
・EXデッキの圧迫
《暗影の闇霊使いダルク》《神聖魔皇后セレーネ》《奇跡の魔導剣士》
リンク2からリンク3、リンク4まで行けるカードです。
バクースカの制約下で《アクセスコード・トーカー》まで行けるかどうかというのはワンキルや盤面突破力に直結する部分ですので重要です。
《ヴァレルソード・ドラゴン》
殴ったあとバグースカを寝かしつけることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「せっかくヴァルモニカ組んだのにバグースカすぐ突破されちゃうよ~!」と悩んでいる方がいたら参考になれば幸いです。
紹介したデッキの中での使用感としては角笛型のほうがヴァルモニカらしい動きができて優秀かな、と感じました。
架け橋型も安定感が高く、クシャトリラが個人的に好きなのでお気に入りのデッキです。
追記
下記の角笛架け橋型ヴァルモニカでDClv20到達できました。
全部混ぜても強いですね
長くなりましたが、今回の記事を締めたいと思います。
よかったら「スキ」押していただけると嬉しいです。
ここまでのご閲覧ありがとうございました。