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Day.42 口唇ヘルペスの診療メモ【総合診療トピックゼミ】


<病態>

◇単純ヘルペスウイルス1型(こちらがメイン)と、単純ヘルペスウイルス2型(こちらは、性器ヘルペスが多い)が原因となる。
◇ストレス(発熱、過労、日光)が指摘となって、口唇周囲に水泡が認められる(痛い)。
◇もともと持っているウイルスの再活性化による。

<診断>

◇細胞診をすれば多核巨細胞や核内封入体が見られる。
◇しかし実際は、問診と視診で診断する。

<対応>

◇口唇ヘルペスでは原則、抗ヘルペスウイルス薬を内服or外用する。
〇アシクロビル
〇バラシクロビル
〇ビダラビン
など
◇重症例では、抗ヘルペスウイルス薬の点滴を行う。

<その他の疾患>

単純ヘルペスウイルス(特に1型)で他に生じるのは……
◇ヘルペス性歯肉口内炎
◇Kaposi水痘様発疹
→アトピーなどで皮膚のバリア機能が落ちたところに感染する。重症化しやすい。
◇角膜ヘルペス
◇Bell麻痺
→ヘルペスウイルスの再活性化で、末梢性に顔面神経の麻痺を生じると考えられている。

<Column>

毎回、どっちがどっちだっけとなってしまうので……。鼻の頭にも皮疹があれば、視力低下のリスクを考えないといけないのは、帯状疱疹です。眼部帯状疱疹を起こしている可能性があります。単純ヘルペスウイルス1型と2型はそもそも、症状は口唇か性器に症状が出ることが多いので。


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