1122、イイフウフという奴
1122というドラマを今更ながら観ました、オットの出張中に。
一気に全話。長かったけど、中弛みなくしっかり観た気がします。
このドラマ、本来なら夫婦揃って見るのがイイんだろうなぁ…というのが率直な感想。
色々思うところはありますが。
前提として、私は婚外恋愛なんて一切認めるつもりはありません。
私たち夫婦にはまぁまぁ、まずあり得ないし、認めない。
ので。
調子に乗ってる夫のターンで眉をひそめ、その相手にも眉をひそめ、その後の妻のターンからの若いイケメンとの関係性にも眉をひそめ…意外に倫理観を重んじる姿勢にちょっと自分でもビビっております。
ただ、そんな意味不明な登場人物達を全く理解できないかと言えば、むしろ理解できることばかりで戸惑っているのも事実。
結婚はゴールではなく始まりであり、その後の生活を生々しく考えさせられたのもまた、良い機会であったと思います。
劇中に出てきた”おま俺”現象とは良く言ったもので、何年も同じように生活していると、価値観も似てくれば言わなくても分かるでしょ?と、勝手に分かってくれているものとして考えていて、いざ相手が全く自分の望み通りの動きをしなかったり、返事をしなかったりするとイラついたりする。
何年経っても、【育ったきた環境が違うからぁ〜♪】という音楽が流れてきそうなほど、違う価値観のもとに育った2人が擦り合わせて生活していることをまざまざと感じさせられました。
色んな不満を抱えつつも、それでも唯一無二の存在で、自分のベースとなる生活があるのは、間違いなくパートナーである『オット』の存在無くしてはありえない。それを手放すのがどれほどのものか・・・最終話になると嫌悪感より共感でしか観ていない自分に少し驚きました。
それでも、夫婦関係に疲れてしまうところとか、とってもとっても何者にも変え難いほど大切な存在なのに手放してしまったりとか…。
ものすごく解るんです。その時の気持ちも気分も考えも。
分かりすぎてしんどくて、辛い。辛いけど、”その先”が見たい。
母親との別れもまた、自分と母親との関係性を考えたりして、なんとも言えない気持ちになりました。
そこにあるのはドラマの中なのに生々しい現実でした。驚くほどリアルな現実で、自分達とそうそう変わらない現実ではありましたが、自分達の”その先”ではありませんでした。
婚外恋愛を認める気はありません。オットに恋人なんて冗談じゃない。恐らく怒り狂うと思います。
でも。
この二組の夫婦を観させてもらって、どちらかと言えば友達みたいな自分達『フウフ』という関係性を今一度振り返って考える時期なのかなと思いました。
まぁ、それでもオットとこのドラマは観ないと思います。
なんせ、恋愛ドラマ(と、言って良いのか?!)系がなぜか拒否反応する人なので。それ以外にも色々と思うことはありますが。
夫婦とか親子とか友達とか。
人が人に関わることはとても難しいことで、それでも大切にしなきゃいけない関わりなのだと、改めて思い知らされた気がします。
結婚はゴールではなく、始まりなのだと考えさせられた結婚9年目。
まもなく迎える錫婚式が、その名の通り柔軟で美しい夫婦関係を願える日でありますように。