「ループ証明って何すればいいの?」 | DMループ証明概論
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1. はじめに
こんにちは。
泣く子も黙るクソデッカーのゆにおんです。
日夜Deck某kerと睨みあい、カスのコンボを量産しては、そのうちのいくらかをこの世に降臨させ、真面目にデュエマに取り組んでいるプレイヤーの脳を破壊しています。
そんなことをしていると必然、コンボの中にループを挟むものも増え、大会等でループ証明をする機会もたくさん出てきます。
本稿では、「そもそもループ証明って何?」「ループ証明って何すればいいの?」といった方のために、ループ証明とは何か、ループ証明のために何をすればいいのかなどを記します。
また、ループ証明をなんとなく、見よう見まねでやっている方にも、一度目を通していただきたく思っております。
読んでくださった方のお役に立ちましたら幸いです。
※本稿はループ証明の目的、正しいループ証明の手順などを伝えるものです。
もしも「お前ここちょっと違うんちゃうか?」な点がございましたら、Twit……𝕏にてお伝えください。
2. ループ証明ってなに?
そもそもの話、ループ証明ってなんでしょう?
根本的で簡単に見える問いですが、これにビシッと具体的な答えを返せるプレイヤーは多くはないと思います。
こんなときは彼の名を呼びましょう。きっと我々の助けになってくれるはずです。
せ~のっ!
デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(PDF形式)(最終更新日2022/05/20)えも~~~~ん!!!!
デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(PDF形式)(最終更新日2022/05/20)えもん「しょうがないなぁ…」
テッテレレッテッテ~~~~テッテ~~~~~~~~!!!!!!!!
「ループにおける手順の省略について~~~~!」
デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(PDF形式)(最終更新日2022/05/20)えもん、ありがとうございます。
DM競技イベント運営ルールには、以下のように記されています。(リンクは公式ページに飛びます。)
この項目は2つの部分に分けられます。
「ループとは何か」と「ループの省略」です。
2.1. ループとは何か
ループとは、「ある一連の処理を何回でも繰り返すことができる状態にあること」です。
具体例として、世界中のみんなに愛されながら息を引き取った《絶望神サガ》のループを用いて説明します。
墓地に《絶望神サガ》1枚を含む3枚以上のクリーチャーがあるときに、別の《絶望神サガ》を出したとします。
《絶望神サガ》が場に出たときの能力によってカードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てます。
その後、墓地から《絶望神サガ》を場に出し、先ほど出した《絶望神サガ》を破壊します。
…
あれ?最初のとこに戻ってない?
これがループです。
このサガループ1周が「ある一連の処理を何回でも繰り返すことができる状態にあること」のうちの「ある一連の処理」に該当します。
当然のことですが、大事なことなので説明しました。
2.2. ループの省略
前項ではループとは何かについて説明しました。
しかし、実際のゲームにおいてループの手順を何回も何回も繰り返すことは、時間切れや処理ミスなどのトラブルを引き起こしやすいです。
それを防ぐため、この「ループ」に対してできることがあります。
それは、手順の省略です。
再びDM競技イベント運営ルールを参照します。
我々プレイヤーはデュエル・マスターズのルールに則り、ループの最中に到達する任意の状態まで、ループの手順を省略することができます。
これにより時間切れや処理ミスなどのトラブルは起きにくくなり、ループデッキは成立するのです。
2.3. ループ証明
ループとは何か、ループに対してできることは何かを知ったところで、再度はじめの問いに立ち返ります。
ループ証明とは何でしょうか?
前項、前々項で説明したことを基に考えてみます。
我々は、ループの最中に到達する任意の状態まで、ループの手順を省略することができます。
つまり、自らの行っている行動がループであることが相手に説明できれば、その手順を省略することができます。
ここで、ループとは、「ある一連の処理を何回でも繰り返すことができる状態にあること」です。
これらを合わせると、ループ証明とは「自らがある一連の処理を何回でも繰り返すことができる状態にあると相手に説明し、それによって到達する任意の状態まで手順を省略できるようにすること」であるといえます。
これが「ループ証明とは何か?」に対する1つの答えです。
余談1. ループ証明の目的
ループ証明の具体的な方法に移る前に、皆さんが抱いているであろう、とある勘違いについて言及しておこうかと思います。
それは、ループ証明の目的です。
いやいや、ループ手順の省略が目的でしょ?さっき言ってたじゃん。と思われる方もいるかもしれません。
ですが、私が言いたいのはそこではありません。
ゲーム上の目的ではなく、イベント上の目的です。
店舗大会やCSなどにおいて、ゲームはできる限り正確かつ迅速に進行することが求められます。
プレイヤーの視点からしても、不正確で鈍重な試合というのは、やっていて気分のよいものではありません。
ループ証明のイベント上の目的は、ループによってそういった不正確で鈍重な試合が生まれるのを防ぎ、正確かつ迅速な試合にすることです。
つまりどういうことかというと、ループ証明は自分だけのための行為ではなく、相手のため、ひいてはイベント全体のための行為であるということです。
ループ証明に苦手意識を持ったり、緊張したり不安になったりする必要はありません。
あなたは自分だけのために時間を使っているのではなく、相手やイベント全体のために時間を使ってくれています。
焦らず落ち着いて、相手に伝わるよう堂々とはっきりした声でループ証明を行いましょう。
(ただし、制限時間にだけは十分に気を付けて!)
また、この話はループ証明をする方だけでなく、ループ証明を聞く方も頭に入れておくべきことです。
もちろん相手の証明に誤りがないかを注意深く聞くことは大切です。しかし、悪意を持って「なにかゴネられるところを見つけて負けさせてやる」という態度で聞くのはやめましょう。
ループ証明はプレイヤー両名およびイベント全体のための行為なのですから、自分だけのために物事を考えるのは不適切であり、なにより紳士的ではありません。
そういったトラブルを招く行為がなくなることを切に願っています。
3. ループ証明の大まかな流れ
さて、ここまでループ証明とは何かについて説明してきました。
これで心置きなくループ証明の手順の説明に移ることができます。
ループ証明は、4つの段階に分けることができます。
初期盤面の提示
ループによって起こる変化の説明
ループ手順の説明
ループ回数の提示
※2についてはしばしば省略されたり、1の前や3の後に来たりします。
プレイヤーによりますが、個人的には省略せず、かつ3より前に説明した方が分かりやすいと思います。
具体例として、世界中のみんなに愛されながら息を引き取った《絶望神サガ》のループを用いて説明します。簡単なので。
※なおこれ以降、場に出たときの能力をcipと書きます。
「comes into play」の略であり、デュエマでよく用いられる略称です。
3.1. 初期盤面の提示
まず、対戦相手にループの出発点となる初期盤面を提示します。
初期盤面とは文字通りループのはじめの盤面であり、言い換えればループに入るために満たしているべき条件のことです。
初期盤面からカードを動かし、所定の手順を踏むことで再び初期盤面に戻る、つまりループに入るための条件を再び満たすことが証明できれば、その手順がループであると認められます。
今回のループの初期盤面は以下のとおりです。
【初期盤面】
〈バトルゾーン〉
絶望神サガ(cip未使用)
〈墓地〉
絶望神サガ
その他2枚以上のクリーチャー
以上です。かんたんだぁ。
3.2. ループによって起こる変化の説明
次に、ループすることで何が起こるかを説明します。
ループ省略の際は、ここで提示した処理を任意の回数繰り返すことになります。
今回のループでは以下のとおりです。
【ループによって起こること】
カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。
これにより、1ループごとに1ドロー1捨てを行うよ!ということを説明します。
個人的な意見ですが、目的の分からないループ証明より、目的の分かっているループ証明の方が聞いていて理解しやすいです。
ゆえに、証明の際はこれを省略しない方がいいと思います。
私はたまに忘れます。
3.3. ループ手順の説明
続いて、ループ手順=実際のカードの動きを説明します。
今回のループでは以下のとおりです。
【ループ手順】
①《絶望神サガ》のcipを解決。カードを1枚引き、自分の手札を1枚捨てる。その後、《絶望神サガ》を墓地からバトルゾーンに出し、もともと場にいた《絶望神サガ》を破壊する。
② 初期盤面に戻る。
以上です。馬鹿みたいに簡単なループですね。
ループ証明ではこのように、所定の手順を行ったのちに初期盤面に戻ることを相手に示します。
初期盤面からもう一度初期盤面に来るまでに変化(1ドロー1捨て)があったから、その変化を好きな回数起こすよ!というのがループ証明の流れです。
3.4. ループ回数と最終状態の提示
最後に、ループの回数と最終状態を提示します。
ルールに書いてあった文言で言うと、繰り返す回数とループを終えた時点でのゲームの状態です。
【ループ回数】
好きな回数
【最終状態】
《絶望神サガ》のcipで蘇生を行う前
これだけです。
え?ループ回数提示してないじゃんって?
だって何回やるかわかんないんだからしょうがないじゃん。
ループ中に到達する状態が不明である場合、ループ回数を数字で宣言する必要はありません。
《絶望神サガ》のループのように、引いたカードによって手順が変わってしまうようなループの場合、手順を省略しながらループによる変化のみを処理し、任意のタイミングで止めることができます。
3.5. 実際の対戦での説明の仕方
実際の対戦では、テキストではなく口頭でループ証明を行う必要があります。
①や②などといった番号は使いづらいですから、カードを指さしたり動かしながら、丁寧に説明を行いましょう。
私の場合、以下のように証明します。
ループ証明します。
初期盤面が、バトルゾーンにcip未使用の《サガ》、墓地に《サガ》を含む3体以上のクリーチャーがいる状態です。
ここを初期盤面として、1ドローと1捨てを任意の回数繰り返すループを行います。
《サガ》のcipを解決します。
1ドローして1枚捨てて《サガ》を蘇生します。
cipを使った《サガ》は破壊されます。
これで初期盤面に戻るので、ループの途中にあった1ドロー1捨てを好きな回数繰り返して、蘇生効果の前まで進みます。
省略しても大丈夫ですか?
文章のみでの説明なので少し丁寧すぎたかもしれませんが、だいたいこんな感じです。
説明に必要な条件、証明すべき事柄が分かっていれば、自然と口から出てくるかと思います。
大会などに持ち込む前にそれらを確認し、何回か証明の練習をしておくとよいかもしれません。
余談2. ループ証明を聞く側になったら
さて、3章ではループ証明の手順を説明しました。
ここまで読んだ方であれば、ループ証明のために何をすればいいかが理解できたかと思います。
おさらいしましょう。
初期盤面の提示
ループによって起こる変化の説明
ループ手順の説明
ループ回数の提示
ループ証明を行う際は、これらの4つを相手に説明する必要があります。
これを逆に考えます。
ループ証明を聞く側は、これらの4つを理解する必要があります。
初期盤面がどのようであるか。
ループにより何が起こるか。
ループ手順が間違っていないか。(初期盤面にちゃんと戻っているか。)
ループをどこまで行うか。
証明を聞く!という曖昧な状態で聞くよりは、何を理解すべきかわかっていた方が幾分か分かりやすいかと思います。
相手の証明がこれらを欠いていないかを確認しておきましょう。
(もし自分が既に知っているループであるならば、その辺はスルーしてしまってよいかもしれません。)
また、まれに初期盤面を提示せずにそのままループ手順に入る方がいます。
たしかに、証明する側にとって初期盤面は頭に入っている自明のものですから、相手への説明を怠ってしまいがちです。
しかし、証明を聞く側からすれば「あれ?どの盤面に戻ってくればいいんだっけ?」「これ本当に初期盤面に戻ってる?」「最初とどこが変わったんだ?」など、非常に混乱が生まれやすいです。
もし相手が初期盤面の提示を怠っていれば、証明に入る前に初期盤面がどこかを聞いておいた方がよいでしょう。
ただし、ここでも「ループ証明はプレイヤー両名およびイベント全体のための行為である」ということを忘れてはいけません。
相手が証明を間違えるように圧をかけたりなどといったことは間違ってもしないようにしましょう。
私なんかがいくら言ったところでやる人はやるのでしょうけど。
4. 複雑なループとその具体例
ループの中には、単純なカードの動きだけでは説明しにくいものもあります。
たとえば、カードの効果が無限にストックしていくループや、他のループで得た条件を参照するループです。
こういった複雑なループの例として、世界中のみんなに愛されながら息を引き取った《絶望神サガ》と《蝕王の晩餐》のループ…ではなく、僕が最近使用している《龍素記号wD サイクルペディア》と《クイーン・アマテラス》のループを用いて説明します。
(説明に都合がよいためです。長いねん晩餐サガ。)
なお、便宜を図るため、本稿では以下のような略称を用います。
(リンクは公式ページの当該カード情報に飛びます)
《龍素記号wD サイクルペディア》→《ペディア》
《クイーン・アマテラス》→《クイーン》
《フォース・アゲイン》→《アゲイン》
《爆熱 メルニア・エマージェンシー》→《メルニアエマージェンシー》
各ターンに一度だけ使える能力→ターン1能力
4.1. 第1ループ
《ペディア》と《クイーン》のループは、3つのループによって構成されています。
まずは第1ループについて説明します。
今回は手順ごとに分けず、ループ証明を丸ごと書きます。
口頭での証明を練習したい方はこれを使ってみてもいいかもしれません。
【初期盤面】
〈バトルゾーン〉
ペディア(ターン1能力未使用)
クイーン(cip未使用)
〈山札〉
アゲイン
【ループによって起こること】
《ペディア》のcipが任意の回数ストックできる。
【ループ手順】
①《クイーン》のcipを解決。山札を見て《アゲイン》をサーチ。山札をシャッフルし、手札から《アゲイン》を唱え、《クイーン》を破壊して蘇生する。
②《ペディア》のターン1能力を解決。手札から唱えた《アゲイン》を墓地から再度唱え、《ペディア》を破壊して蘇生する。
③《ペディア》の能力で、墓地から唱えた《アゲイン》を山札の一番下に置く。
④初期盤面に戻る。
【ループ回数】
2兆回
【最終状態】
初期盤面
このループを紹介したのは、以下の4点を説明したかったためです。
ループの初期盤面に山札を含む。
ループによってクリーチャーの能力がストックされる。
ターン1能力などの目に見えない要素を扱う。
ループ回数を数字で宣言する必要がある。
順に解説します。
ループの初期盤面に山札を含む。
今回の初期盤面では、山札に《アゲイン》があることが条件に含まれます。
証明の際には、クイーンで山札を見て《アゲイン》が山にあることが確認でき次第、相手に山札の《アゲイン》を見せてループ証明を始めます。
皆さんの中には「山札のカードを見せていいの?」「初期盤面に非公開領域を含んでていいの?」と思われる方もいるかもしれません。
~~~~ここからオタク語り~~~~
たしかに厳密には、山札などの非公開領域は秘匿情報(共有情報でない情報)であり、ループの初期盤面として提示される情報はすべて共有情報であるべきです。
今回の例で言うと、「証明の前にループ手順を1周行い、《アゲイン》が《ペディア》の能力で山札に送られたことを明示する。」あるいは「初期盤面を《クイーン》で《アゲイン》を選んで見せたところにする」などの方法によって、初期盤面から秘匿情報を除くことができます。
しかし、こういった方法は時間の無駄であったり、あるいは初期盤面を複雑化させる要因であったりします。
~~~~ここまでオタク語り~~~~
そういったものを省くため、往々にして、初期盤面に山札などの非公開領域を含むことは許可されます。
ループによってクリーチャーの能力がストックされる。
ターン1能力などの目に見えない要素を扱う。
これらはしばしばループを難解なものにします。
能力のストックやターン1能力の未使用/使用済は視覚的な情報ではないからです。
前者については、しっかりと口で説明する必要があります。
今回のループでいえば、ループ手順②の部分で《ペディア》のcipのストックが1つ増えたことを明示するのが好ましいです。
なお、アドバンスであれば「使っていない超次元をストック数のカウンターとして使う」という方法が採られることもあります。
(オリジナルでも手札のカードをカウンターにする方法がありますが、盤面ぐちゃぐちゃになるし盾とかと混ざると悲惨なのでやらん方がいいと思います。)
後者については、口で説明するほかに、カードの向きを用いる方法があります。
ターン1能力を使っていない《ペディア》は普通の向きに、ターン1能力を使った《ペディア》は上下逆さまに置く方法です。
これにより、ターン1能力の未使用/使用済を視覚的な情報に変換することができます。
ループ回数を数字で宣言する必要がある。
ループの中には、ループ回数を数字で宣言する必要があるものがあります。
今回のようにクリーチャーのcipを任意の回数ストックする場合や、《神の試練》で追加ターンを任意の回数ストックする場合などは、「好きな回数」や「無限」などといった宣言はできません。
よく「無限にストック」という表現を使われる方がいますが、厳密には誤った行為です。
たいていはゲームに支障がないためスルーされますが、まれに言及され問題になる場合があります。
「無限ブースト」と言ってしまったために自分の山札が切れるまでブーストさせられてしまった方のお話は記憶に新しいです。(これはちょっと違う状況かつ極端な例ですが…)
好きなものでいいので、今回のような場合は必ず数字で宣言しましょう。
私はなんか響きがいいので2兆回をよく使います。いいよね2兆。2兆円ほしい。
4.2. 第2ループ
第1ループを証明したのち、次のループに移ります。
【初期盤面】
〈バトルゾーン〉
ペディア(cipが2兆回ストック)
クイーン(cip未使用)
〈山札〉
アゲイン
【ループによって起こること】
《ペディア》のcipストックを1つ消費して《クイーン》のcipストックが1つ増える
【ループ手順】
①《クイーン》のcipを解決。山札を見て《アゲイン》をサーチ。山札をシャッフルし、手札から《アゲイン》を唱え、《クイーン》を破壊して蘇生する。
②《ペディア》のcipを解決。墓地から《アゲイン》を唱え、《クイーン》を破壊して蘇生する。
③《ペディア》の能力で、墓地から唱えた《アゲイン》を山札の一番下に置く。
④初期盤面に戻る。
【ループ回数】
1兆回
【最終状態】
手札から《アゲイン》を唱えて墓地に置かれたところ
今回のループのポイントは以下のとおりです。
初期盤面として他のループで得た条件を参照している。
今回のループでは、初期盤面にペディアのcipが2兆回ストックされている状態が含まれます。
既にループを証明し、得られた状況・条件に関しては、再度証明をする必要なく初期盤面に加えることができます。
数学とかと同じです。既に求めた答えを再度求める必要はありません。時間の無駄だからね。
4.3. 第3ループ(最終ループ)
第1、第2ループを証明したのち、最後のループを証明します。
略称一覧にいたけど使ってなかったアレです。
【初期盤面】
〈バトルゾーン〉
ペディア(cipが1兆回ストック)
クイーン(cipが1兆回ストック)
〈山札〉
メルニアエマージェンシー
【ループによって起こること】
相手がカードを1枚引いて2枚捨てる。(を2回。)
【ループ手順】
①《クイーン》のcipを解決。山札を見て《メルニアエマージェンシー》をサーチ。山札をシャッフルし、手札から《メルニアエマージェンシー》を唱える。下のモードを選択し、相手はカードを1枚引いて2枚捨てる。
②《ペディア》のcipを解決。墓地から《メルニアエマージェンシー》を唱える。下のモードを選択し、相手はカードを1枚引いて2枚捨てる。
③《ペディア》の能力で、墓地から唱えた《メルニアエマージェンシー》を山札の一番下に置く。
④初期盤面に戻る。
【ループ回数】
相手の山がなくなるまで
【最終状態】
-
ポイントは以下のとおりです。
ループ中、相手のカードを動かす。(相手に行動を行わせる。)
デュエマのカードの中には、相手に行動を強制するものがあります。
そういった場合、(当然ですが)相手はこちらの指定した回数だけその行動をする必要があります。
このとき、あるカードが問題になることがあります。
こいつ、あろうことかこちらのループに置換効果で割り込んできます。
なんとまぁ卑しい!
問題は、ループがどうなるのかです。
相手の山札に《悠久》が2枚以上入っていた場合、ループ回数として指定した「相手の山がなくなるまで」が達成できないんですよね。
困った……
しかし、困ったときに誰を呼べばいいかを皆さんは既に知っていますね?
せ~のっ!
デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(PDF形式)(最終更新日2022/05/20)えも~~~~ん!!!!
デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(PDF形式)(最終更新日2022/05/20)えもん「しょうがないなぁ…」
テッテレレッテッテ~~~~テッテ~~~~~~~~!!!!!!!!
「ループの結果について~~~~!」
デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(PDF形式)(最終更新日2022/05/20)えもん、ありがとうございます。
DM競技イベント運営ルール(公式ページに飛びます)には、以下のように記されています。
なんと名指しです。
この場合、山札が《悠久》だけになるまでゲームを省略することができます。
限りなく低い確率ですが、ループを繰り返すうちに《悠久》がボトムに固まる可能性があるからですね。
「ループ中に到達する任意の状態まで手順を省略できる」といった取り決めがあるからこそできることです。
こうして、相手の山札に《悠久》があっても安心してループを行うことができます。やったね!
余談3. 相手がループ省略を拒否した場合
Twitt…
でたまに流れてくるように、ごくまれにループの証明を聞き入れない不届き者がいます。
2章で引用した文言を再度見てみましょう。
このように、一見すると、対戦相手の了承がなければループを省略できないように見えます。
しかし、同項目には次のような記載があります。
相手が証明を聞き入れてくれなくても、ジャッジを呼んで説明すればループの省略が認められる場合があります。
つまり、証明が正当なものであれば、対戦相手が了承したか否かは関係ないということです。
(「場合がある」という書き方をしたのは、そもそも証明が間違っている場合はその限りではないという意味です。ちゃんと証明できていれば基本的に大丈夫です。)
デュエル・マスターズ3大「困ったら呼ぶもの」、それは
デュエル・マスターズ総合ゲームルール Ver.1.37 (PDF形式)(最終更新日2023/08/10)
DM競技イベント運営ルール(最終更新日2022/05/20)
ジャッジ
よくある質問
です。覚えておきましょう。
4つある?うるさいですね。
5. おわりに
本稿では、ループ証明とは何か、ループ証明のために何をすればいいかについて、具体例を交えて説明しました。
私自身、ループ証明というものを行う上でどうしたら相手に伝わりやすいか、どのような証明が正しいのかなどを考える上で、どこかの詳しい人が記事を書いていたりしないかと調べていたのですが、どうにも参考になりそうな記事やサイトは見つかりませんでした。
なにか指針になるような文章があればいいなぁと思い、筆を執った次第です。
ループデッキをあまり握ったことのない方やこれからループデッキを握りたいと思っている方、ループ証明に苦手意識を持っている方など、そういった方のお役に立てましたら喜ばしい限りです。
後からこう言うのも難ですが、私はただの1カジュアルプレイヤーであり、ジャッジ資格などは持ち合わせておりません。ただのルールオタクです。
DMの店舗イベント運営に携わることもあり、いつ誰に聞かれてもいいようゲームルールとフロアルールについては十分な勉強をしていると自負しておりますが、前々回のジャッジ試験は書類落ち、前回は僻地での開催(とても失礼な表現)と、なかなか機会に恵まれないのが現状です。
今回の記事やルール質問への回答などの信憑性を高めて周りの人たちに安心してプレイできる環境を用意するためにも、頑張ってジャッジ資格を取りたい所存です。
もし公認ジャッジになれた際には本記事でもご報告しようかと思っております。
それでは、次の機会に!