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【ネタバレ有】ポケモンSV 藍の円盤感想(ストーリー編)

 ポケモンSV DLC後編 藍の円盤クリアしました。
 感想言いたすぎてしょうがない。この感情を吐き出さないと仕事に手がつかない。けど、まだ未クリア勢がいっぱいいると思うのでTwitterで言えず。
 スマホのメモに書いてセンシティブ画像でアップしようと思ったけど、1ページにおさまらなかったのでnoteで書くことにしました。
 ネタバレ注意です。あと、全要素を遊びきったわけじゃないので、隠されてる部分を今後見て意見が変わることがあるかも。

2023.12.27 追記
 クリア後要素や新システムについての感想記事をアップしました。
 https://note.com/uni_berg/n/nb063a3d88246

ネタバレ回避用空白

















総評:星2/5。
 本編(~ホームウェイ)に比べてシナリオが貧弱すぎる。
 何より、本編やキタカミで提示された謎がほとんど回収されていない。
 Twitterでもこういう評価が多かったように思います。

〇ブルーベリー学園
 ブルーベリー学園自体は良かった。
 バトルのタクティクスはかなりガチ寄りだし、持たせる道具もタスキ、チョッキ、半減実など厳選されている(おみとおしやトリックで見ると面白い)。ランクいじりは当たり前だし、ガチで悩んでる生徒がそこかしこにいる。閉鎖的な環境らしいストイックさと鬱屈さがあった。そりゃ型バレしたポケモンは捨てろとかいう思想も出てくるでしょう。まぁリーグ部の中だけかもしれませんが、テラリウムドームの地域支配権とBPを徴収する権利が与えられるくらいなので、リーグ部にあらずんばブルベリ生にあらず、くらいの大きな組織ではあるでしょう。
 ブルベリ四天王の深掘りが少なかったのは残念。キャラは立ってたけど、ほとんどカキツバタしか喋ってなかった印象。リーグ部の特別講師進めれば掘り下げてくれるのかな?
 あと、それぞれイッシュ地方に何らかのバックボーンがあるみたいだけど、ただの懐古要素にすぎなかったのが勿体ない。まぁアルセウスでも似たようなことはあったけど、匂わせる以上の掘り下げはしなかったので、これがポケモンの基本方針なのかもしれない。タチワキシティの名前が出ていたので、時間軸的にはBW2より後の世界(パラレル)なんでしょうね。つまりカキツバタは実家に帰るとイッシュチャンピオンにしばかれるわけです。そりゃ強いわ。
 タロちゃんはただのクイズ女で笑った。桃髪のタロ⇒モモタロウ⇒ともっこ関係者 なんてのはオタクの妄想だから仕方ない。

〇スグリ
 DLCは前後編通して完全にスグリの成長物語でした。ていうかそこに集中しすぎて他が全部放り投げられてた印象。これがシナリオの評価を下げる原因になっていると思う。
 スグリのシナリオはめちゃくちゃ面白いし、感情移入できた。キタカミ前までブルベリ内でのスグリに人権が無かったことは容易に想像できるし、それを忘れられる実家に戻ってきたら主人公にボコられて大事なもの全部持っていかれる。無駄にプライドの高い陰キャなら誰だってあぁなると思う。
 しかもそれを悪意の無い陽キャ(主人公・ゼイユ)視点で描いてるのがエグい。自分はただ目の前に来たものを掴んでるだけなのに、幻想にとり憑かれた他人から大きな負の感情をぶつけられる。自分は陰キャなので後者の立場になる方が多いんだけど、陽キャの立場になるとこんなに精神擦り減らすんだな・・・それじゃいちいち気にしてらんないよな・・・ と思った。
 チャンピオン戦で負けてからは完全に悪役ムーブ。明確なヴィランが登場しない(存在だけなら前教頭といじめっ子)SVで、スグリがその枠に収まるとは思わなかった。「こいつやってることヤバいでしょ・・・」ってなるのも、そもそもスグリの精神状態がヤバいところまでイッちゃってるので当然。アカギやルザミーネの卵って感じだったね。もし主人公が改心させなかったら、リーグ部の狂信的な部下を連れて悪の組織のリーダーになってたんじゃないかな。
 てっきりブライアかブルベリ学園長(名前忘れた)がこの枠だと思ってたから、いい意味で裏切られたね。

〇ブライア
 ここからはちょっと辛口めの批判です。
 あんだけ黒幕っぽい雰囲気出してたのに、めちゃめちゃ普通の人でした。
 一方的な会話しかできないとか、空気が読めないとかも多分この人の無意識な特性。よく言えば天才タイプってやつ。
 ゲーフリとしても完全にミスリード狙いだったと思うんだけど、その割にヘザーやエリアゼロの掘り下げがほとんど無かったので、この人の存在意義がゼロの悲報になってしまった。正直オモダカで置換できてしまうポジションだったのが悲しい。
 今後なんか掘り下げあるんでしょうか。

〇ブルベリ学園長
 誰?

〇エリアゼロの謎とテラパゴス
 DLCのエリアゼロ関連の話を要約すると、「エリアゼロのさらに地下にはテラパゴスがいた」「テラパゴスはタイムマシン的な能力を持っていた」以上、終わり。こんだけ。
 結局エリアゼロって何だったの?研究所が結晶に取り込まれたのはなぜ?どうしてキタカミにてらす池があるの?古代と未来、オーカルチャーって何だったの?テラパゴスってどこから来たの?クラベルとジニアはエリアゼロで何の研究をしていたの?キラフロルって何者なの?パッケージやゲーム内で出てきた記号や図の意味は?パルデア帝国は?
 なーーーんにも回収されず。はぁ?
 まぁ、確かに公式サイトの説明通りなんですよね。

「エリアゼロ」にはまだ知られざる場所が…?

パルデア地方の中央に位置するパルデアの大穴「エリアゼロ」には、まだ発見されていない場所があるようです。「後編・藍の円盤」の冒険では、パルデア地方へ戻り、この場所を訪れることになります。「ゼロの秘宝」とはいったい…?また、テラパゴスに秘められた力とは…?物語の真相は、自身の目で確かめてみましょう。

https://www.pokemon.co.jp/ex/sv_dlc/ja/story02/

 別にこれまでの謎を明らかにしますよとは言ってない。「物語の真相」も、何の、とは言ってないからどうとでも取れる。
 だからと言って伏線放置していいわけじゃないでしょう。これも僕のプレイや読解が甘いだけで、どっかで回収してたりするのかな?
 テラパゴスの能力もアニポケで既に見たレベルだった。テラスタルを吸収するんだ!とかステラ!とか言われてもこれ対戦の話でストーリーとは関係ないでしょ?って感じだし、タイムスリップはセレビィの下位互換って感じだった。テラパゴスに乗って古代・未来に行ってパルデアの謎を明らかにする、みたいなストーリーだと予想してたから、倒して捕まえてハイお終い。は本当に拍子抜けした。映画の前売り券を彷彿とさせるような取ってつけたイベントを本編でやるとは恐れ入った。
 ぶっちゃけアニポケの方が六英雄とかリコ一族の話とか、テラパゴス周りで面白い展開ができてると思う。
 前編・碧の仮面ではオーガポンとともっこに関するストーリーがしっかりしていた分、ここはガッカリでした。

〇簡悔精神
 ソシャゲ界隈でよく聞くフレーズ「簡単にクリアされたら悔しいじゃないですか(笑)」、略して簡悔。
 最近のポケモンではこれがすごく目立つ。あの手この手でユーザーに手間をかけさせて、ゲームの寿命を長くしようとする。
 本編ではテラピースと技マシン用素材集め、理不尽なテラレイド。
 DLCではこれにBP集めが追加されました。
 何なのかね、コレ。三値とか夢特性とかもそうだけど、世界大会ではそれらを知ってる、持ってることを要求してくる割に、ユーザーがそれを得るハードルを上げる。対戦とかいうオマケ要素を積極的にやってほしいのか、ユーザー厳選をしたいのかよく分からない。テラピースだって結局は増加アイテムを作ったり、大量に拾えるようにしたり。王冠の頃から何も学習していない。伝説ポケモンの色違いブロックルーチンといい、金策の妨害といい、ユーザーの欲しいものをことごとく潰してクソ化している。
 すべては少ない労力でゲームの寿命を長くするためなんだろうけど、ユーザーが減ったら意味ないんじゃないですかね。まぁ対戦ユーザーは売上とは関係ないと見なしてるのかな。

〇その他の伏線、シナリオの続き
・オーガポンとともっこ
 オーガポンについては特に触れられませんでした。スグリ戦で出すと発狂するのはちゃんとしてるな、とは思ったけど、改心後に特に触れなかったのは勿体ない。鬼さまに対してスグリがどう整理をつけたのかは聞きたかった。ストーリー後にスグリがお面職人を継いで、新しいお面を作ることでオーガポンと向き合う(そしてランクマで猛威を振るう)とか勝手に予想してたけど、全然そんなことは無かった。
 あと、仮面がどうして特別なテラスタルをするのかとか、異国の男は何だったのかとか、そういうのも特に無かったね。まぁ無くても話は成立するのでそこは。

・ピーチドン(仮称)
 これも特に回収されなかった。ただ、桃沢商店にある置物のセリフに変化があったので、もしかするとさらに追加のエピソードが無料大型アップデート(ヒスイの夜明け的な)で配信されるのかもしれない。

・ホームウェイ組
 ネモ、ペパー、ボタンがほとんど絡まないの、強火なオタクは怒るよね。ボタンはスター団のイベントで出てきたけど。
 ここで出張ってくるとゼイユスグリの影が薄くなっちゃうので、個人的にはこれで良かったと思う。ホームウェイのストーリーが綺麗に終わった分、変な付け足しして蛇足になる方がダメージでかいしね。
 でもペパーに博士のスカーレットブック見せたときの反応はモヤっとした。もちろん博士と会ったなんて言うのは人の心が無いから、細かいことが言えないのは分かる。でもタイムマシンの鍵だった博士のブックってAI博士と一緒に古代・未来に行っちゃったんだよね?なのに「俺との思い出だよな!」で終わりなのは・・・。ペパーは何の疑問も抱かないのか、博士のサインを見せてないのか。まぁこれ以上追求することろでもないかな。
 てらす池で主人公と会ったことで博士が暴走した説を見たんだけども、あまりに残酷すぎるね。アオハル人の心弄びすぎ問題。

・スター団
 メイクオフしたスター団と交流するイベントがありました。
 まぁSVのキャラデザなんで、Japanese Anime Kawaii ではなかったですが・・・。ポケカで救済されそう(小並感)。
 メロコはスター団の中でもフォーカスされる機会が多く、特別扱いされているよね。開発スタッフに推されてるキャラな気がします。他人のために働く何でも屋だったメロコが、自分がやりたい事って何だろう?と悩むシーンは、SVの売りである学生らしさを感じられるシーンですごく良かった。

・オモダカとクラベル、ジニア
 上にも書いたけど、結局この人達のことは何もわかりませんでした。
 オモダカはオタクが深読みしてるだけで、ポケモンが強くて仕事ができる普通のお姉さんなんでしょう。リーグが大穴を管理しているのも、テラスタル技術の保護(ある意味独占)と事故防止のため、な風に見えた。
 クラベルとジニアは謎すぎる。もしこの世界にまだ黒いものがあるとしたら、明らかにこの人たち。
 クラベルは校長室に飾ってある化石が伏線だと考えていて、後編で化石ポケモンが出るのでついに掘り下げられるか!?と思ってた。けど、全然そんなことはなかった。何なら化石ポケモンもズガイドスとタテトプスだけだし、テラリウムドーム内を普通に歩いてるし。謎を増やしただけだった。
 ジニアはオタクの妄想で黒扱いされてるだけなんで、何もなくてもまぁそれはそれで。

 だいぶ長文になっちゃったけど、言いたいことは大体言えたかな。
 対戦に関してはこれからなので、まだまだ楽しめる余地は十分にある。ジムリーダーの掛け合いも見たいし、ウッウロボみたいなのもあるらしくて楽しみ。
 ヒスイの夜明けみたいに追加アップデートがあったら嬉しいね。そこで上の内容全部回収されたら土下座して崇めます。

 (改造制服を月夜に煌めかせ) さーてと、BP集めますか。(テラリウムドームに消える)

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