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7/18ヤクルト対広島戦況〜投打に輝く小川と梅野の火消し〜

久しぶりの戦況です。今日はマツダスタジアムでの広島東洋カープ戦。7/7から始まったビジター15連戦も今日で10戦目(1試合雨天中止)。今年は遠征中、気軽に”夜の街”に繰り出すこともできず、かなりストレスを抱えることになっていると思うのですが、ここまで5勝3敗1分と本当にようやっとる。チームの得失点差-7点にも限らず2位にいるのは望外の展開で、選手の頑張りと采配面で接戦をものにできていると言えるでしょう。

さて、本日の試合まずは結果から。

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はい。序盤のシーソーゲームから中盤突き放し、ダメ押しも取った良い試合でした。これでチームとしての連敗はまたしても2でストップ。大型連敗がなく(というか3連敗すらない)、さっきも書いたとおりようやっとる。

村上選手3打点、エスコバー選手猛打賞に神走塁などなど野手陣の活躍が目立ちましたが、今日は投手2人にスポットを当てました。

1、投打に輝く小川投手

今日の勝利でハーラーダービートップの4勝目をあげた"ライアン"小川投手。5試合中4試合で6イニングを投げそのうち3試合が2失点。ゼロに抑える圧巻のピッチングというわけではないですが、ランナーを出しても多くの球種を使って粘り強く投げ最小失点で切り抜ける投球が目立ちます。

20年のピッチングはツーシームとカットボールの割合を増やしています。昨年と比べると、ツーシームの割合が2.3%→7.9%、カットボールの割合が18.9%→23.8%とともに5%ほど増えています。ともにフォーシームとの球速差が5km以内で、フォーシームに偽装しながら芯を外すための努力を感じさせる内容です。

今日のベストピッチは5回裏ツーアウトランナー無しで松山選手。前の打席でタイムリーツーベースを浴びている打者に対する投球。

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ツーベースを浴びた時も外一辺倒でしたが、この打席も外一辺倒。カットボール、フォーシーム、ツーシーム、シュートと外の出し入れに拘り、徹底して被弾を浴びない工夫をしていました。最後の決め球はギアを上げた145kmアウトロー。お見事。

あとは二回裏ワンアウト一、二塁でバッターには投手の床田選手。当然バントで送ってくる場面でのこのフィールディング。

8番田中選手を追い込んでから死球で出してしまい嫌な流れの中で、自らの守備で持ち直しました。球を投げた瞬間から投手は9番目の野手。こうした細かいプレーは試合の流れを決めますね。

そして、逆に二回表ワンアウトランナー三塁の場面。バッターは小川投手。

追い込まれてインコースの構えからやや中よりに入ったストレートを逆らわずにライト前タイムリー。セリーグにおいては打撃でも9番目の野手投げる・守る・打つの三つで役割を果たせば自ずと結果はついてきます

今年のスワローズは先発投手の打率.175。キャッチャーの打率が.088となにが起きているのやら笑。投手が9番目の野手としていかに働いているかということですね、逆に捕手陣は中村選手いない中でやはり苦しいですね。

2、梅野投手の火消し

先週から波に乗り始めた若きリリーバー梅野投手。フォーシームの球速が戻ってきて空振りが奪えるようになりましたね。八回裏、寺島選手が2点を取られ、なおもツーアウト二、三塁でバッター菊池選手。

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ゴリ押しストレートたまらん。やはりこれぐらいの球速帯で投げられれば分かっていても打てないんですわ。昨年、空振り率16.2%はセリーグ救援投手の中で二位。一年目から苦い失敗も経験しつつ着実に進化を遂げる22歳は今年もやってくれそうです。

今日のリリーフ登板した寺島ー梅野ー星はいずれも16年ドラフト同期。4年目を迎える彼らが活躍してくれればこれからのスワローズにとっても追い風ですね。

3、さいごに

毎年、開幕後に大型連敗でガクンと落ちるスワローズですが、今年は連敗しない。接戦をものにできていることもあり、得失点差マイナスで二位なのは素晴らしいですね。勝ち方がいいので、個々人の成功体験も多く積み重ねている好循環が生まれています。明日も広島でのナイター。今年は試合を作れている高梨投手、期待してますよ。





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