東京六大学野球 春の仮想展望①
お久しぶりです。新型コロナウィルスによるプロ・アマ問わず野球の自粛により、モチベーションが上がらないままnoteも放置してしまいました。いつ開幕するのか先が見えず筆も進まない中で、noteのお題として出てきたこちら。
私がこのお題に照らして書く内容は六大学野球について、です。動機は、私が六大学の卒業生であること(野球部ではありません笑)と、ここ数年間神宮球場に足繁く通い実際に試合を見ているから、と大した理由ではないです。ですが、高校野球が好きな人は数多いれど、大学野球はその観客数からしても注目度は相対的に低いです。
高校野球で活躍し、直にプロに行く選手は大きく騒がれますが、それは2019年であればわずか52人(それでも直近10年では最多で、最少は12年の27人)。その他の目玉選手や甲子園で活躍した”あの選手”たちは大学野球か社会人野球を進路とする方がほとんどです。
コロナが収束し野球を見られるような平時に戻った暁には、ぜひ大学野球にも目を向けてほしい。そんな思いを抱いている中で、せっかくなら各チームの今年のメンバー紹介がてら展望を大学ごとに書いていこうと思いつきました。なお、多くのチームが1月末から対外試合の自粛や無観客試合だったためポジションや打順も仮想の範疇を出ませんが、ご了承ください。
3チームごとに紹介しようと思いましたが、最初に書き始めた慶應大学だけで分量が相当嵩んでしまったので、2チームごと3回に分けて投稿します。(次回は未定ですが開幕前には書きます笑)
1.慶應義塾大学
昨秋の優勝チームかつ、神宮大会も制した”陸の王者”慶應。優勝の原動力となったキャッチャー郡司、センター柳町、中継ぎ右腕の津留崎ら4名がドラフト会議で指名されるなど、2019年はチームとしても個としても素晴らしい結果を収めた同チームの展望から見ていきましょう。
1-1.慶應投手陣
まずは投手陣です。
4年間で57試合に登板した主戦投手・高橋佑樹投手と、楽天に指名された津留崎投手が抜けたものの、依然六大学では屈指の投手陣をそろえています。
主戦投手は150kmオーバーのフォーシームとカットボールが強烈な速球派右腕の木澤投手(慶応義塾高)。安定感が課題ですが、ツボにはまった時のピッチングは今年の六大学投手の中でも頭一つ抜き出たものがあり、初戦の先発を任されるのは木澤投手でしょう。
2戦目の先発候補は、4年生左腕の佐藤宏樹投手(大館鳳明高)と3年生右腕の森田晃介投手(慶應義塾高)の2人が有力です。
佐藤投手は1年秋のリーグ戦で3勝を挙げるなど鮮烈なデビューを飾ったものの、その年に左肘を痛め2年・3年時は満足いく投球はできていませんでした。しかし、けがの不安さえなくなれば左から放られる150km近いフォーシームと縦割れの大きなスライダーは分かっていてもバットに当たらず、六大学No.1左腕の座も十分狙える投手です。
森田投手は19年秋にベストナインを獲得。6試合33イニングに登板し、2勝1敗、防御率1.35と秋の優勝の原動力の一つとなりました。フォーシームの球速は140km半ばですが、左右の制球が良くBB/9=1.38とゲームメイクに優れた投手。昨秋、早慶戦では2戦目に先発を任されるものの3回3失点と唯一試合を作れなった悔しさをバネに、一層の飛躍が期待されています。2戦目の先発としても、各試合の先発が崩れた際のバックアッパーとしても幅広い起用が見込まれるでしょう。
また、昨年は1年生ながらクローザーとして起用された左腕の増居翔太投手(彦根東)、同じく1年生で左の中継ぎに起用された生井惇己投手(慶應義塾高)が経験を積み、今年も継続して後ろに控えています。
そのほかにも、1年の春・秋で12試合に登板し5勝を挙げたものの2年~3年時は故障で離脱してしまった左腕の関根投手(都城東)は高校時代からドラフト候補として名を連ねています。公式戦では通算1イニングしか投げていないものの、今年の練習試合では150km近いフォーシームを投げ込み一躍話題に上った左腕の長谷部投手(中京大中京)らが先発の座を狙っています。
春のリーグ戦では新1年生は背番号をつけなかったため、ここまで紹介してきた7投手が20年春の慶應のメイン投手陣となります。冒頭に差し込んだ表のとおり、いずれの投手も奪三振能力に優れ、左腕でも150km近い速球を持った支配的なピッチングのできる陣容は、他の大学と比べて大きなアドバンテージとなるでしょう。
1-2.慶應野手陣
次に、野手陣です。まずは全体のポジションマップを作ってみました。
郡司選手・柳町選手・セカンドのレギュラーだった小原選手とセンターラインが3名抜けたものの、慶應大学のセンターラインは依然として強力な陣容を擁しています。
新たな正捕手候補は3年生の福井章吾選手(大阪桐蔭)。名門大阪桐蔭で2年時から正捕手を務め、3年春の選抜大会では優勝も経験した「勝てる捕手」は、郡司選手の卒業によって大学でも正捕手として起用されると見るのが妥当でしょう。公式戦での少ない捕手での守備機会でも破綻なく、2年間で2本塁打の打力は使えば使うほど磨きがかかると考えられます。また、左打捕手というのもその先を考えるとアドバンテージになるかもしれませんね。気が早いですが。
内野では新キャプテンであり2年春から遊撃手に定着している瀬戸西純選手(慶應義塾高)と、1年生ながら昨年17試合に出場し打率.350でサードのレギュラーを掴んだ下山悠介選手(慶應義塾高)がコンバートされ二遊間を組みそうです。瀬戸西選手は3年間本塁打なしでしたが、今年の練習試合では二発放っており、ドラフトイヤーにパワーツールも伸ばしてきたとすると大きな期待がかかります。元々守備には定評があり、特に体制が崩れていても正確な一塁送球ができる体幹の強さは目を見張るものがあります。飛ばす力も加われば自ずと大学の先も見えてくるでしょう。
サードには2年生の宮尾選手または4年生の角谷選手が入ると考えていましたが、部員登録ではともに背番号がなく故障等による離脱でしょうか。下山選手がコンバートされた影響でサードは空きが出来ている状態のため、2年生の古川選手らにとってはチャンスです。
ファーストは通算5本塁打の4年生嶋田翔選手(樹徳)が有力ですが、昨秋は打率.152、ホームラン0本と絶不調。神宮大会ではそれまで公式戦未出場の綿引達也選手(慶應義塾高)がスタメン起用され結果を残したことで、ファーストの定位置争いは激化しています。
外野では柳町選手が抜けたものの、2年前~昨年にかけてセンターは新3年生の渡部遼人選手(桐光学園)が守ることも多く、スムーズな世代交代となりそうです。レフトには昨年5番に定着し3本塁打を放った正木智也選手(慶應義塾高)が、柳町選手の背負った1番を着け中軸を担うでしょう。高校時代から注目された右のスラッガーは、既にプロ入りした村上・清宮・安田らと同級生にあたり、彼らの活躍にもきっと触発されていると想像しています。
ライトの第一候補は打撃のポテンシャルを優先し3年生の若林将平選手(履正社)だと思いますが、同じ3年生の橋本典之選手(出雲)は昨秋代打や守備交代からの打席中心でありながら7打数5安打と素晴らしい結果を残しており、レギュラー争いはし烈です。
1-3.予想オーダーと順位
最後に予想オーダーです。第1戦目として考えました。
1番(遊)瀬戸西
2番(中)渡部
3番(二)下山
4番(左)正木
5番(捕)福井
6番(一)嶋田
7番(右)若林
8番(三)古川
9番(投)木澤
今年、慶應は大久保監督が退任しJR東の堀井監督が後釜に就任しました。オーダーで悩むのは2番打者です。こうして選手を並べるとスピードツールに長けた選手が少なく、瀬戸西選手・渡部選手の起用場所が気になります。堀井監督はJR東の直近オーダーで俊足巧打タイプの東條選手を2番に起用していたため、同タイプの渡部選手を2番に入れました。
練習試合では一番バッターに瀬戸西選手を起用しており、瀬戸西出塁→渡部バント→下山・正木のどちらかで一点という理想図を描いていると推定しました。
キーになるのはやはりキャプテンかつトップバッターの瀬戸西選手の出塁です。これまでの通算打率は.213に対し、出塁率は.279と大きく上回っています。但し、19年秋は勝負どころで長打を放っていたものの打率.129はこれまでの出場五季の中でも最低の成績でした。20年春は彼の第一打席が勝敗を分けるかもしれませんね。
いずれにしても、慶應大学は主力選手が卒業してなお投打ともに厚い選手層を保有しています。ここまで挙げてきた選手たちの中でも木澤投手、森田投手、生井投手、瀬戸西選手、下山選手、綿引選手、正木選手と多くの選手が慶應義塾高出身である点も、チームのまとまりに大きく寄与していますし、また慶應閥の選手への指導というのは目を見張るものがあります。下級生もバランスよくチームの主軸に入り、黄金時代の到来も予感させる陣容です。木澤投手、佐藤投手、瀬戸西選手はドラフト指名が視野に入っており、長谷部投手・関根投手も今年の投球次第で食い込む可能性があります。
20年春リーグにおいても二季連続の優勝筆頭候補と言えるでしょう。
2.法政大学
19秋に勝ち数1の差で惜しくも二位になった法政大学。5人がプロ志望届を提出し、宇草選手(広島二位)・福田選手(ロッテ五位)の2名が指名されました。法政大学は早くからコロナウィルスの影響を鑑みて無観客試合と試合自粛を行ったため、新チームの情報が極めて少ないのですが、あくまで仮想ですので!書いていきたいと思います。
2-1.法政投手陣
まず投手陣から見ていきましょう。簡単に通算の投手成績はこちらです。
19年秋はクローザーを任されていた新3年生の三浦銀二投手(福岡大大濠)が(何もなければ)先発に戻り主戦投手として起用されるでしょう。
1年生の時から62イニングを投げ5勝、防御率も1年春が2.77、秋が1.99と素晴らしい内容を見せてきた三浦投手ですが、2年春は41イニングを投げるも防御率3.92。特にK/9が5.88で、これは1年秋の7.79から大きく数字を落としてしまいました。一方、秋にクローザーに転換してからは防御率0.00、10 2/3イニングで9三振と短いイニングでは支配的な投球を見せました。一年時から多くのイニングを消化し、特に1年秋は早大戦・明大戦・慶大戦の3カードで初戦と3戦目に先発(=中1日)をしたことからフィジカル面の消耗具合を六大学ファンなら誰もが気にしていますが、怪我の心配がなければ問答無用でエースは三浦投手でしょう。
初戦が三浦投手であれば、二戦目を任されるのは四年生右腕の高田孝一投手(平塚学園)と四年生左腕の鈴木昭汰投手(常総学院)の2人が有力です。ともに高校時代からプロからも注目された好投手。
高田投手は全身を使ったダイナミックなフォームから140km中盤のフォーシームとカットボールを軸とする右腕。19年秋は5試合に先発し3勝を挙げ、防御率も1.99と優れた成績をのこしました。通算のBB/9は2.58で、無駄なランナーを溜めないピッチングが原動力となっています。
鈴木投手は140前半〜中盤のフォーシームと、左右どちらの打者に対しても効果的なスライダーを武器とした左腕。通算44イニングで42奪三振、K/9=8.59は三浦投手・高田選手よりも高く、優れた奪三振能力を持っています。常総学院時代は甲子園で通算5勝を挙げており、大舞台での経験が豊富な点も強みの一つでしょう。2年時は1試合も投げることができませんでしたが、昨年は年間13登板とフル回転。ドラフトイヤーの最後のシーズンでも活躍を期待したいところです。
法政大学の投手陣では、この他のメンバーで公式戦出場があるのはいずれも新四年生の石川投手、柏野投手、落合投手の3人です。
石川達也投手(横浜高)は高校時代に藤平投手(現・楽天)と左右のエースとして活躍しました。2年秋にリリーフとして14イニングに登板し3勝を挙げましたが、昨年は年間で2イニングしか登板機会がなく、未だ苦戦しています。しかし!2月に行われた桐蔭横浜大との練習試合では3イニングを無失点、7奪三振と好投したとのことでラストイヤーで先発の一角に名乗りをあげました。
柏野智也投手(広陵)は一年生の時から登板機会を得るも二年時は登板無し、昨年はリリーフのみで9試合9イニングを無失点に抑え、右のリリーバーとして今年も起用されるでしょう。落合竜杜投手(常葉菊川)は、ほぼサイドスローの位置で腕を振る変則左腕で、卒業した新井投手(現明治安田生命)と同じように左キラーとしてリリーバーを任されるでしょう。
チーム編成としても2年生・3年生の投手の新たな台頭が望まれますが、20年春の登録部員で背番号を貰っているのは既に挙げた6選手と四年生の水澤投手のみです。18〜19年のフレッシュリーグでは新三年生の平元銀次郎投手(広陵)、古屋敷匠眞投手(八戸工大一)、杉下裕哉投手(氷見)らが登板しているのですが、思ったような成長が出来ていないのでしょうか。
高田投手、鈴木投手、石川投手の3人とも離脱したシーズンがあり、さらに安定した成績を1年間残していないため、三浦投手の完全復活なくして法政大学の投手陣は危うさを抱えることになります。昨年も同様の状況でしたが、防御率一位に輝いた朝山投手(現Honda)、内沢投手(現JR北海道)らが最後のシーズンで素晴らしい成績を収めたように、今年も上記3投手が覚醒するかがキーとなります。
2-2.法政打撃陣
さて、次は野手を見ていきましょう。私の予想ポジションマップはこちらです。
二遊間を担った福田・相馬の二選手、正捕手の伊藤選手、センターの船曳選手、ライトの宇草選手といった野手のキープレイヤーが一気に卒業しました。特に福田選手(現ロッテ)と相馬選手(現東京ガス)の2人は昨秋10試合全てに出場しており、内野の要たる二遊間の穴を埋められるかが急務でしょう。
遊撃には新キャプテンの中村迅選手(常総学院)が入ると思われます。中村選手は高校時代ショートを守り、1・2年生で出場したフレッシュリーグでもショートとして出場しています。昨年は主に途中出場で25打席に立ち、打率は.174と確実性に課題はあるものの、1本塁打と3二塁打(秋の3安打が全て二塁打!)と長打力に優れています。その1本塁打は19春の最終カード明大戦、8回裏に代打で出場し森下投手(現広島)から放った同点弾でした。こうした場面で打てるメンタリティも含めてキャプテンに任されていると思われ、同じく昨年キャプテンだった福田選手と同様、中軸を任せられるショートとしてスタメンに入るでしょう。
扇の要のキャッチャーとして、第一候補は4年生の渡邉雄太選手(いなべ総合)だと考えています。高校3年時には春夏連続でチームを甲子園に導き、U18日本代表にも九鬼選手(秀岳館→ソフトバンク)と共に選出された有望株の一人で、昨春は主にキャッチャーとして13試合に出場し1本塁打を放っています。
彼以外のキャッチャー登録選手としては、フレッシュリーグでは18年・19年とも捕手として出場している3年生の後藤克基選手(滋賀学園)、2年生の大柿廉太郎選手(健大高崎)が控えていますが、ともに公式戦出場はなく渡邉選手が万全の状態であれば正捕手の座は譲らないでしょう。
その他の3ポジション、セカンド・サード・ファーストはかなり流動的な運用になるのではないかと考えています。
セカンドで最有力なのは四年生の佐藤勇基選手(中京大中京)。19年秋は7試合26打席に立っており、主にセカンドで1番や6番を任されました。打率は.091で長打0本と打撃で結果を残すことはできませんでしたが、失策0と守備面ではアピールができています。
サードは同じく四年生の羽根龍二選手(日大鶴ヶ丘)が筆頭候補です。昨年は年間8打席と少ないながらも4安打、盗塁も2つ成功しており、集中力の高さを感じさせます。好きな野球選手にはヤクルトがドラフト二位で指名した中山翔太選手を挙げ、羽根選手自身もほぼ同じ体格で「プロテインゴリラ二世」とBig6TVには書かれています笑。
ただし、羽根選手は一塁の守備機会につくこともあり、また佐藤選手もショート、サードでのスタメン起用実績があります。調子によっては内野はかなり入れ替わる可能性があり、例えば公式戦未出場の四年生の杉村泰嘉選手(広島新庄)は外野手登録ながら背番号6を与えられており(フレッシュリーグでも内野を守っています)、このオフでいいアピールができているのではないかと予想します。
レギュラーが不透明な中で、今後の法政大学のチーム作りを考えても二年生でスラッガー候補の野尻幸輝選手(木更津総合)や、昨秋東大戦2試合でスタメン出場し6打席4安打と結果を残しセカンドもこなせる齊藤大輝選手(横浜)といった下級生にもチャンスが回ってくるでしょう。
今年の法政大学は外野も今の時点でレギュラーと言える選手がいません。昨年はプロ入りした宇草選手、日本新薬に就職した船曳選手が直近2年間でレギュラーに座り、空いたレフトも毛利選手(現日本通運)がつくことが多く下級生には厳しい環境でした。
外野の中で最も実績があるのは四年生の宮本隆寛選手(健大高崎)で、昨年は19打席に立ち5安打3盗塁。健大高崎が「機動破壊」を掲げる中でも、特に俊足だった宮本選手は外野のレギュラーに最も近い選手でしょう。昨年はレフトとライトの守備位置に主についていました。
センターは三年生の岡田悠希選手(龍谷大平安)と四年生の立花海都選手(岡山理大附)の競争になりそうです。立花選手は昨春の立教戦にスタメン出場し2安打を放ちましたが、秋は出場機会なしに終わりました。岡田選手はフレッシュリーグでは主軸を担い、センターを同級生の神野太樹選手(天理)と争ってきました。平安高校時代は30本塁打を放ったスラッガー候補だけに、今年の飛躍を期待したい選手の1人です。
ライトの候補に挙げた神野選手も「天理のバレンティン」と称されたスラッガー候補。センターでもサマーリーグではスタメン起用されているのでどちらのポジションで行くのかは実戦を待たないとなんと言えないところではあります。岡田選手、神野選手が打撃に磨きをかけて外野のレギュラーを獲得すると法政大学の打線に厚みが出るでしょう。ただし、それは秋以降かと勝手に予想しており、現状ライトの一番手は四年生の村田雄大選手(横浜)です。横浜高校時代は4番に座り、18年オフには青木監督から4番の期待もかけられていたパワーヒッター。フレッシュリーグでは実際に4番で起用されることもありました。これまでの3年間で2試合5打席しか出場していませんが、背番号は一桁の7番を与えられ期待が伺われます。
内野も外野もそれまでチームを支えた主力選手がごっそり抜けた分、各ポジションはレギュラー不在の状態です。最後のシーズンとなる四年生は奮起するとともに、下級生にとっては大きなチャンスになるでしょう。
2-3.予想オーダー
最後に予想オーダーと順位予想です。
1番(左)宮本
2番(二)佐藤勇
3番(遊)中村
4番(右)村田
5番(三)羽根
6番(捕)渡邉
7番(中)岡田
8番(一)齊藤
9番(投)三浦
真っ先に確定させたのは3番の中村選手です。パワーもあり足もある中村選手が、昨年福田選手が担った打順・ポジションをそのまま引き継ぐ美しさを含めての決定です。
2番に入れた佐藤選手は昨秋3試合で2番スタメン起用されており、1番には足のある宮本選手を入れました。4番には潜在的なパンチ力に期待して村田選手、確実性のある羽根選手を5番、以降は打撃での期待値から予想しました。
法政大学に関しては練習試合の情報がほとんどないため、慶應大学よりも遥かに確度が低いと思いますが、現状の選手の分析からこのような予想オーダーを組みました。
投打ともに実績ある選手が少なく、ピースがはまれば2位、はまらないと5位に沈む、というのが今年の法政大学の印象です。大前提として三浦投手の復活、次に2戦目を担う先発投手の奮起の2つが順位を押し上げらるかどうかの鍵になるでしょう。
■参考文献
文献、ではないですが各データ・動画は東京六大学野球連盟HPおよびTwitterから拝借しています。