7/3ヤクルト対横浜戦況〜ビハインド時の継投と山崎の打撃〜
こんばんは。今日のヤクルト戦、惜しくも一点差で負けてしまいましたが、収穫もあったのでつらつら書いていきたいと思います。まずは結果。
両チーム4回までに互いの先発投手を攻め点の取り合いとなりましたが、4回裏以降は一転し両チーム無得点。タイトルに掲げたように、まずはスワローズの継投について見ていきましょう。
1、ビハインドゲームの継投
6月30日の雨天中止後、広島二連戦で梅野・マクガフ・石山の3投手が既に連投し、3連投は避けたい今日の試合。石川投手の降板後、近藤・長谷川・清水・寺島の4投手の継投でゲームを作れたことは大きな収穫でした。特に18年ドラフト1位の清水昇投手、16年ドラフト1位の寺島成輝投手の2人がビハインドとは言え一点差の終盤3イニングを無失点に抑えたことは特筆に値します。
まずは清水投手。開幕一軍入りを果たし、伸びのあるフォーシームがアウトコースに制球よく決まり、ツーシーム・カーブといった変化球も思った通りに投げられていて5試合で無失点。特に今日の対戦相手DeNAのクローザーで帝京高校の先輩である山崎康晃投手直伝のツーシームのキレは素晴らしい。
宮崎選手とのマッチアップでは2球で追い込みこのツーシーム。まさに山崎康晃投手が得意とするフォークとシンカーの間のようなツーシームで、右打者の内に沈み込む軌道に三振した宮崎選手はお手上げ🤷♂️のポーズをしていたのが印象的です。
こちらの記事に書いてあるツーシームと共に教わった投手としての心構えは、今年のピッチングにしっかり反映されているように見受けられます。ツーシームだけでなく、それを活かすためのフォーシームも今年は平均146kmで昨年平均より+3kmと球速のビルドアップが出来ており、投球の軸となっています。
このフォーシームが今年は右打者でも左打者でもアウトローに決まっています。指にかかった時は石山泰稚並みの美しいフォーシームで、このパフォーマンスをシーズン通して維持できるかどうか楽しみです。
今回の記事のトップ絵で起用したのと同じこちらの写真はキャンプ時に撮影したものですが、石川投手の投球練習を真横で真剣に見つめ(ちなみに右には長谷川投手も同じように見つめていました)、なんでも吸収しようとする姿勢が今年の投球につながっているのでしょう。いまの投球を続けていればセットアッパーか先発か、さらなるランクアップが見えてくるでしょう。
16年ドラフト1位の寺島投手も今シーズンは開幕一軍入りを果たし、中継ぎとして今日が四試合目。入団後3年間は期待されながらも一軍登板は5試合に留まり、ファームでも苦しむ姿を見てきただけに今年のピッチングは1ファンとして素直に嬉しいものです。主にビハインドの場面での登板ながら、ここまで3試合6イニングを投げて無失点。フォーシームの平均は143kmと決して速くはないですが、平均138kmと球速差の少ないカットボールが効果的に効いています。こちらの動画の2球目がまさに決まったカットボール。
これまではスライダーを投球の25%程度投げていたのですが、今年はこのカットボールが効果的で早いカウントでファールを打たせる組立ができています。今日もランナー1塁で迎えたロペス選手の打席。
フォーシームに偽装したカットボールで追い込み、沈むチェンジアップを引っ掛けさせ併殺に打ち取りました。
今年はフォアボールがまだ一個と制球が安定し、フォーシームで空振りも取れ活躍の兆しが見えてきました。
2、山崎選手のバッティング
最後に山崎晃大朗選手のバッティング。6/24の中日戦でも触れましたね。
今日も浅いカウントでは強く引っ張る打撃を心がけ結果に結びつけました。初回ツーアウト満塁で回ってきた第一打席。
目付を高めに設定し、やや浮いたカットボールを強く引っ張りライト前。前回の記事でも書きましたが、俊足巧打タイプだからといって流した単打狙いだけでは三遊間を締められたり、打力の無さを逆手に内野を前に出されヒットゾーンが狭まります。それに対して最も効果的なのは強く引っ張るスイングを見せること。打球の速さがあれば内野手は安易に前に出られず、ヒットゾーンは自ずと広がります。
前回に続き今日も狙い球に対して強いバッティングができ打率も.417。明日からも積極性と意図のあるバッティングを続けて欲しいですね。
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