ロシア人と一緒に帰った話

一期一会のための準備は大事。

去年の10月の話、20時に退社して駅まで歩く途中、会社の最寄りのバス停の前でヨーロッパの北の方と思しき兄ちゃんに英語で声を掛けられた。

(以下翻訳済み)

兄ちゃん「すいません、英語話せますか?」

俺「少しなら」

兄ちゃん「○○駅はどっち?」

俺「あっち」

兄ちゃん「歩くの?」

俺「そう」

兄ちゃん「どれくらい?」

俺「20分」(距離を聞かれたけど、とっさに思い浮かんだのが所要時間だった)

兄ちゃん「一緒に行っていい?」

俺「よっしゃ、行くんべ」

歩き始めて、「友達の家に遊びに行った帰りで、バスをずっと待っていても来なくて参ったよ」みたいなことをベラベラ話すのだが、

俺の英文法は崩壊しているので会話にならん。

●英文が耳に入ったときの脳内の動き

①英文から知っている単語が抽出される(友達の家、帰り、バス、待つ等)

②単語の情報から相手が何を言いたいか推測する

③日本語で返事が思い浮かぶ

④日本語→英語翻訳

この④が難関。翻訳の間、会話が途絶える。もう、Google先輩マジリスペクトっすよ。なので、「英語だとすらすら言葉が出ないよ」と言ったら、

日本語で話し始めた。

そりゃ、日本で暮らしているんだから、そうだべなぁ。

で、英語アウェイから日本語ホームに戻ってきた俺は、ホームフィールドアドバンテージを最大限生かして会話しまくった。

ロシアから日本に来て5年で、日本は暖かくて、今日は友達の家に遊びに来て、俺の住んでいる街も知っていて、ひらがなと簡単な漢字は読めるから店の看板を読んだりして、

めちゃめちゃ楽しかった。

一人大好きで、子供の頃から一人で帰るのが好きだったのに。

そんな感じで、楽しい20分の道中も終わり(兄ちゃんは時計を見て「確かに20分」とつぶやいた)、別の線に乗るのであっさり解散。もうね、何の余韻もなく、兄ちゃん振り返りもせず解散。

ダメじゃん

電車の中で反省会っすよ。ロシア人と知り合いになる機会なんてそうそうあるわけないのに、チャンスに凡退っすよ。

とりあえず、崩壊している英文法をなんとかしよう。

まだそんなに読んでいないけどねぇ。

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