40歳時短ワーママの転職活動(転職#1)
私は欲張りな人間だ。
「どちらか選べ」と言われたら、「どっちも欲しい」と答える。
だって、大事なものはいくつだって持っておきたい。
そう思って、仕事も子育ても、どっちもそれとなくこなしてきた。
無理にではなく、自分が選んでそうしたから、何にも後悔はない。
そんな私が、先月から転職活動をしている。
私はいまの仕事が好きである。
営業企画・販促企画の仕事だ。
10年前に中途採用で入った会社だが、少数精鋭で、ありがたいことに最初からある程度の裁量を与えてもらった。
企画・販促・多くの人との交流・達成感…言葉で言うと色々出てくるのだが、結局のところ、この会社での、この仕事が楽しいのだ。
産休育休復職を3回繰り返す迷惑な社員だったと思うが、色々と取り計らってくれた会社には本当に感謝している。
そんな会社が、あと1ヶ月半で消滅する。
5年前に大企業の子会社になった際、会社が吸収合併されるという話は出ていたので、予定通りにことが進んだだけなのだが、「会社」と「仕事」が好きだった私には、消滅、と言う言葉の重みは大きい。
私が第一子の産休に入ってから、第二子第三子の産休と復職を終え、昨年の4月に営業部に復職するまでの5年間。
合併に向けて動いていた会社は、
ビジョンも人もモノも仕組みも変わった。
見慣れていた会社の景色も、入社以来お世話になった上司も、仲の良かった同期も、一緒に遅くまで仕事をしていた後輩も、少しずつ入れ替わっていく。
慣れない仕事の仕組みに、毎日あわあわしているうちに、1日があっという間に過ぎ、時短の就業時間をオーバーし、保育園のお迎えも一番最後になってしまっていた。
そんな生活がまもなく1年を迎える。
大好きだった仕事。
あれ、大好きだったはず。
私は仕事と子育てを、欲張りながらも頑張りたいと思っていたはず。
あれ、私は大好きな仕事…
あぁ、そうか。
きっと私は「仕事」だけじゃなく、少数精鋭のわきあいあいとした「会社」の雰囲気も好きだったんだ。
いままで仕事と子育ての両輪が当たり前だった私の気持ちに、隙ができた。
もっと子どもに寄り添った働き方があるんじゃないかな。
早くお迎えに行ってあげたいな。
これから大きくなったときに、習い事とか夕方させてあげたいし。
転職活動はまだ手探り状態。
昨日も今日も、きっと明日も「貴意に沿えない結果となりました」メールが届くだろう。
最後に、最近学んだカタカナでおしゃれに締めるとするなら、
40歳で「コンフォートゾーン」とやらを、出てみようじゃないか。
まだ私の悩みつづける40歳は始まったばかり。