「フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線」 SOMPO美術館
ロートレック展、今回はよく観ておきたいところが多く、楽しみにしていた。
まず素描が多く展示され、「線」をゆっくりと大量に鑑賞。
この線の生きていること!馬の描写に最初驚き。あんなにシンプルな線で筋肉や躍動感が見事に表現されている。
馬いえば、借りている畑の横が乗馬クラブで、よく馬は近くで見かけているじゃないか!
練習に描かせてもらおう交渉してみよう。
こんないい素材があるのに、なぜ今までやろらなかったのだろう。
もったいない。
さて、ロートレック展の話に戻ると、線の描写だけでも老若男女、表情、動作すべての表現が決まっている。
表情など、少し大げさな部分もありモデルに嫌がれていたこともあるというのもうなずける。
モデルさんとしては、もっときれいに描くこともできたでしょうに、何で!となってもおかしくはない。
でも、その時には鋭い観察眼こそがこのロートレックの世界を作っているのだなと思わせる。
後半には、ポスターや版画、本の挿し絵などが観られる。
少し斜に構えた感じの視点にも感じられたが、優しさもまた感じられる気がした。
しかし特徴的な、ハッとさせる大胆な構図と色使い。
とても参考にしたい。
図版まで買ってしまったし、練習してみよう!
SOMPO美術館には、広くないというイメージがあり、少し期待していない部分もあったのだけど、階段下りながら多くの作品を十分楽しむことができた。
この展覧会に期待していた「線」、「構図」、「配色」そして表情の絶妙な表現が観ることできて、大満足な展覧会だった。
しかし、愉しい気分といっしょに、コロナウイルスまで持ち帰るというオチまでついてしまった。
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