あーもう無理無理無理無理

先日。母と弟と私で。
甥っ子の子守りをした。

私は早朝のバイトをやり。
弟の運転で妹家族の家に行く。

妹は友達の結婚式だったのに。
忘れていて。ヒーローショーの。
チケットを取ってしまったので。

代わりに連れて行ってほしい。
というミッションだった。

電車と徒歩で会場に向かい。
ヒーローショーを見る。
甥っ子は大興奮だった。
よかったね。

帰りにファミレスで。
30分待ってランチをとった。

帰りは雨が降っていた。
傘は1本しか持ってこなかった。

タクシーはつかまらないし。
やっと乗れたバスも。
駅までは行かなかった。

何だかぐだぐだと。
上手いこといかなかった。

もう1本傘を買おうと。
ドンキホーテに入ったけど。
母も弟も買い物をしだした。

夕食は出前を頼んでいるし。
雨も降っているし。
明日は皆。仕事で朝早いし。
甥っ子の昼寝もあるし。
私は早く帰りたかった。

2人の買い物が終わるまで。
甥っ子の面倒を見ていた。

好奇心旺盛だから。
まあ店内を歩きまわる。

他のお客さんの迷惑に。
ならないように。
気をつけていた。

さすがに私もくたびれて。
もうそろそろ行こう。
と声を掛けて。

それでもしばらく。
買い物は続き。

やっとお会計をして。
店を出た。

私は甥っ子を抱き抱え。
雨に濡れないように。
母に傘をさしてもらい。
やっと駅に着いた。

駅の中は広く。
百貨店も入っていた。

弟が母に。
こういう所めったに来ないし。
せっかくだから見ていけば。
と言い。

ああ。また。
買い物が始まってしまった。
と思った。

休日なので。人も多い。
あと何分かかるのだろうか。
外ももう暗くなってきている。

甥っ子に。
風邪を引かせるわけにはいかない。

私もずいぶんくたびれた。

母にもう帰ろう。と言おう。
ああ。チーズケーキを見ている。
会社の人にお土産を選んでるのかな。
あと何分かかるのだろうか。

あーもう無理無理無理無理。
もう無理だ無理無理無理無理。

私は駅ナカの百貨店で。
発作的に。癇癪みたいに。
わけもわからず。抑えもきかず。
母と弟に向かって。
そう言い放っていた。

周りの人の。
何事かという視線を感じる。

母はごめんごめん行こう。
と私の背中をさすり。
弟は驚いたままだった。

甥っ子も。
私と手を繋いだまま。
キョトンとしていたように思う。

私は呼吸が乱れていた。
こんな風に言うつもりはなかった。
でもこういう風でなければ。
わかってもらえないから。だろうか。

思ってもないまま。
感情を吐き出していた。

ああ。甥っ子の前で。
感情を乱してしまった。
ああ。情けなくて悲しくて。
どうしようもなかった。

帰りの電車で。
甥っ子は母に抱っこされ。
眠っていた。


甥っ子の子守りが。
嫌になったのではない。

2人の買い物に。あとどれくらい。
付き合わなければいけないのか。
という思いと。

人混みの息苦しさと。

あともう色々重なって。
ダメだった。

もっと言い方があったはずだし。
やり方もあったはずだ。
反省している。

私はいっぱいいっぱいになると。
こうなってしまう。

だから人と距離をとるし。
1人で行動するし。
基本的に引きこもる。


家に着いて。
目を覚ました甥っ子は。

さっきの事は。
気にしない風で。

いっしょにあそぼ。
と言ってくれた。

ありがとう。

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