#06 一番好きで、一番最低だった
-実り-
初デートが終わり、
数日後back numberのライブDVDを貸してもらいました。
(本当は一緒に見たかったのですが…)
しかし、その貸し借りの方法が部室に置いておくから、
見終わったら部室に置いておいて!と言われたのです。
え、なんか急に距離を置かれた感が…私の考えすぎ?と思いながらも
DVDを見終え、部室に置いておいたよーありがとうと連絡をして
あっさりと終わってしまったのです。
あの盛り上がった気持ちはなんだった?というほどあっさり。
まさか彼女と何か進展があったのかな、と不安な気持ちが急に
押し寄せてきました。
もう付き合うのも時間の問題でしょと思っていたのに…
こうなると悪い方向にしか考えられなくなっていました。
LINEも部活での必要最低限のやり取りしかしなくなり、
恋愛むずいわ..と完全に不のモードに入ってしまいました。
そんなある休日、彼からLINEが来ました。
「今もっかいback numberのライブ見てる、やっぱかっこいいわ」
なんだ急に、暇なのか?と思いながらも私は「いいなー!私も見たいわー」
と特に何も考えず返信しました。
すると彼から「じゃあ今から見に来る?」と…私の思考は停止しました。
いやいや、急すぎませんか!こないだまで距離おかれてましたよね私。
やっぱり考えすぎだったのか...?
内心飛び跳ねたいほどうれしかったです。
しかし、残念ながらその日はバイトが入っていたため行くことはできませんでした。「ごめん」と伝えると、彼は「じゃあ来週は?」と言ってきたのです。
今日たまたま誘ってきただけかと思いましたが、違っていたようです。
そして、なんだかぬるっと2回目のデートが決定しました。
でも、私には彼が何を考えているのか全く分かりませんでした。
完全に感情が迷子になってしまったため、部員(Aちゃん)に話しを聞いてもらうことにしました。Aちゃんは彼のことも知っているし、私が彼を好きなことも前から伝えていました。
すると、Aちゃんから「なるほど、そういうことかー」と言われたのです。
「どういうこと?」と聞くと、彼からAちゃんへ連絡が来たらしく
「〇〇(私)って、好きでもない男の家に行くような子じゃないよね?」
と聞かれたそうです。
Aちゃんは何のこと?と思いながらも「そんな子じゃないと思うよ」と言っておいたよ、と。
Aちゃんはこのことを私に伝えようと思っていたところ、私からちょっと話聞いてー-と連絡があり、このことだろうなと分かっていたらしい。
つまり、彼は私が彼のことを好きだという確信が欲しかったということ。
それは彼も私のことが好きだということ?であってるよね?
とAちゃんに確認すると、そういう事だろうね!と意見は一致しました。
もう感情が追い付きませんが、これは確実に付き合う未来が見えました。
ですが、その後彼女とは完全に終わったのかどうかだけが分かりませんでした。
それはAちゃんも思っていたらしく、なんと彼に聞いてくれていたのです!
そして、もう本当にちゃんと終わったみたいだよと伝えてくれました。
やっと、本当に心から喜べる瞬間でした。後は彼からの告白を待つのみ。
迎えた当日、彼の家で二人でDVD鑑賞をしました。
始めは彼はベット、私はソファーに座って微妙な距離感で見ていましたが
徐々に距離は近づいていき、最終的には横に並んで観ていました。
もう終始ドキドキが止まらなかったです。
そして、彼から彼女とのこについて話してきたのです。
彼「そういえば、彼女のことだけど、結局あれから返事は来なくて
このまま終わらしてもよかったんだけど、気持ち的にもやもやしたまま
なのが嫌だったから電話をしたんだ。
何度かかけてたら繋がって、そこでちゃんと別れようって伝えた。
彼女もわかったって言ってくれた。」
私「そうだったんだね。少し気になってたから言ってくれてありがとう。
最後にちゃんと話せてよったね!」
彼「そうだね、そんで俺がこれだけあっさり彼女のことを諦められたのは
○○ちゃんといるときの方が楽しくて、、、
○○ちゃんのことが好きだなって思ったからなんだ。」
ついに、ついに告白してくれました。
私「めちゃめちゃ嬉しい、たぶん気付いてると思うけど私も好きです。」
彼「うん、ちょっと気づいてた笑
---俺と付き合ってください。」
私「もちろん!よろしくお願いします。」
無事、私の恋は実りました(*'▽')
一目ぼれをした日から、長かったような短かったような…神様ありがとう。
季節は秋、10月に初めての彼氏ができました。
#07 一番好きで、一番最低だったへ続く…
PS.
いやあ思ったよりも付き合うまでの道のりが長くなってしまいました。
ここまで1話でも読んでくれた方々、本当に貴重なお時間をありがとう
ございます。色々事件が起こるのははこれからなのですが、
このペースでいくと、とんでもない長編作になってしまうのではと、
内心ひやひやしております。
ですが、書くのはとても楽しいので頑張りたいと思います。
コロナの自粛期間ももうすぐ終わってしまうのですが、自粛後も続けていきたいと思っておりますので、どうか温かい目で読んで頂ければ幸いです。
細かいところまで何とか記憶を蘇らせて書いているのですが、
何か突っ込みどころなどあれば遠慮なくコメント頂けると嬉しいです(;´・ω・)
今後も引き続きよろしくお願い致します。