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#04 一番好きで、一番最低だった

-複雑-



次の休日に彼女の家に行くと言っていた彼。
しかし、その休日を迎える前に彼から連絡が来たのです。
それは「彼女から返信が来た」という内容のものでした。

私は想像もしていなかった展開に驚きながらも、
何て連絡が来たのか聞きました。
「予想通りその告白してきた男が関係していた」とのことでした。
詳しく聞くと、告白を断ったものの、それ以来その男に付きまとわれて
いて、彼氏とは連絡をとるなと言われ連絡することが出来なかった。
でもその男がやっと諦めてくれたみたいで、連絡ができる状況になった。
と言うのです。

おいおい、ちょっと待てよ。とんでもなくおかしな話だ。
これを聞いて誰が
「あ、そうだったんだ。大変だったね。
 それは連絡できないのもしょうがないよ。」って言うだろうか。
仮に男に付きまとわれていたとしても、24時間監視されている状況だった
とは到底考えられない。もしそうだったら彼に連絡する前に警察に連絡した方がいいと誰しも言うだろう。
そうではなかったのなら、この一週間一回も連絡出来なかったといのは
おかしすぎる!と、思ったことをそのまま彼に伝えました。
この時の私はこの会ったこともない彼女にとてもイライラしていました。
何でこんな意味がわからん女が彼と付き合っているのかと。
彼は「そうだよね…少し考えてみるよ。」と言って、会話は終わりました。

私はその後の彼と彼女の状況が気になって仕方ありませんでしたが、
考えている状況であまり聞かれたくないだろうなと思い、
聞くのはもう少し時間が経ってからにしようと我慢していました。

それから1週間ほどたった時、彼から今度の休みにご飯に行こうという
お誘いの連絡がきたのです!
まさか彼からそんな連絡がくるなん思ってもいなかったので驚きましたが、
誘ってきたということは彼女とは決着がついたのだと察しました。
彼女と仲直りしたのだったら、他の女の子を誘うわけがないし、
これは脈ありか?と心が躍りました。
それと同時に、もし私に好意をもってくれたのだったら彼の心変わりは
早すぎない?と少し複雑な気持ちもありました。

そんなこんなで迎えた当日、実はその日は同じ部活の女子部員2人も
たまたま好きな人とご飯に行く日だったのです。(こんな偶然あります?)
しかも3人とも初めてのデートだったので、待ち合わせの1時間前に3人で
学校の食堂に集合して、
「今日どんな話しよう…」
「あー緊張するー」
「大丈夫、○○ちゃんなら絶対上手くいくよ!」
とお互いを励まし合う会を開いてから本番に臨みました(笑)
これはだいぶほっこりエピソードですよね。初々しい。

そう言えば、デートに着ていく服も前日にお互い写真を送り合って、
変じゃないよね?とか確認しあってたな…昔の自分達にキュンです。

と、余談になってしまいました。

そして、彼との初デートを迎えるのです。

#05 一番好きで、一番最低だったへ続く…

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