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#03 一番好きで、一番最低だった

-追い風-

打ち上げ当日、女子の方が早く部活が終わるため、
学校の近くで一人暮らしをしている部員のアパートでシャワーを浴びてからご飯屋さんへ向かいました。
一足先にお店に付いた私たちは、男子が来るのを待っていました。
少し遅れて男子がお店に到着し、少しぎこちない雰囲気のなか飲み会が
スタートしました。
(ちなみにメンバーは男6人、女5人の11人だったと思います)

男女でまだそこまで仲は深まっていなかったので、始めはぎこちなかったですが時間が経つにつれだんだんと盛り上がっていきました。
ある程度時間が経って、私は今日の重大なミッションを行動にうつすことにしました。

カウンターもあるお店だったので、彼を呼びだし二人でカウンターに座りながら話すことに成功しました。
最初はLINEで話していた話題などを話しながら、良い感じのタイミングで
ついに思い切って彼女について聞いて見ました。

私「そういえば、彼女と最近どうなん?」

彼「実は...あんまり上手くいってないんだよね。
  急に音信不通になったんだ。
  もう1週間くらい連絡が取れてない状態で。」

私「え...まじ?」

彼「まじ。もうだめかもしれん。」

まさかの本当に彼女と上手くいっていないパターンでした!
しかも大分こじれておりました。
私は内心「よっしゃ!神様ありがとう!」と思いました。
完全に私に追い風が吹いている状況です。

私「それは彼女心配だね...。彼女と共通の知り合いとかいないの?」

彼「彼女とは大学入学前の春休みにTwitterでたまたま出会って、
  地元が同じでお互いこっちの大学に来るっていう共通点があって
  仲良くなったんだ。だから共通の友達はいない。
  他に連絡の取りようがないんだ。」

私「彼女の住んでるところは?知らないの?」

彼「知ってる。次の休みの日に行こうと思ってる。
  でも、たぶん他に男ができたんだと思う。」

私「そうなの!?それはなんでそう思うの?」

彼「音信不通になる前に、同じ大学の人に告白されたって話してたんだ。 
  断ったって言ってたけど、その話の数日後に連絡が返ってこなくなった
  からなんか怪しいなって。」

私「そうだったんだ。そういう勘てだいたい当たるからね。
  でも、彼女さんの口から直接理由を聞くまでは分からないから
  とりあえず家に行ってみてからだね。」

私は彼をなぐさめながら、心は少しもやもやな気持ちになりました。
そんな女を好きになったのかー見る目がないわーと。
しかし、彼と彼女の関係はかなり危険は状態ということがこれではっきり
しました。

ここからは時間の問題だなと思いながら、打ち上げは終わりました。

#04 一番好きで、一番最低だったへ続く...

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