#02 一番好きで、一番最低だった
-可能性-
仲良くなるためにどうすれば良いか、何か機会は無いかと思いながら
季節は夏になりました。
そんなあるとき、ビーチバレーボール大会への参加のお誘いが来ました。
それは男女各2名の計4名でチームを組み出場する大会でした。
しかも1泊2日の泊まりがけ!
(゚∀゚)キタコレ!!
私は早速彼を誘いました。
始めは予定が合わないと言われてしまい断られてしまいましたが、
先輩からどうしても参加して欲しいと言われてるんだよね、
他に来れそうな人が見つからなくて人が足りないの...
などと粘り強く誘った結果、来てくれることになりました。勝ちました。
というか自分のあきらめの悪さに驚きました。
わくわくしながら迎えた当日、私たちの部活からは3チームの計12名
(内1年の男女各4名・3年の男女各2名)での参加になりました。
1年生の私たちは大会では運営も担当しなければなず、司会や審判をしつつ自分たちの試合の時は試合に参加しました。
大会は慌ただしく過ぎていきましたが、試合前の練習や試合中には彼含め
チームメイトとコミュニケーションを取りながら楽しむことが出来ました。
泊りがけでの参加は1年生だけだったため、1日目の大会終了後は皆で海を
バックに写真を撮ったり、海に入って遊んだり、夜は男女で部屋に集まり
お菓子パーティーをしたりと青春ごっこをしまくりました。
この2日間で彼とは何かと会話する場面もあり、LINEで何気ない会話ができるくらいまでに仲は深まりました。
何より彼と2日間も一緒に過ごすことができ、最高の夏になりました。
しかし、私には気になることが1つありました。それは彼の彼女について。お泊りといえば恋バナですよね?恋愛の話題になっても彼の口からは彼女の話題が出てこなかったのです。
「周りの友達からはお前彼女いるじゃん!最近どうなんだよ」と話しは振られていましたが、はぐらかすばかりで何かあまり触れてはいけないような雰囲気でした。なぜだろう...と考えた結果、私は2択の結論に至りました。
まず一つ目は、彼女と上手くいっていない可能性。
そして二つ目は、この中に実は気になる女の子がいて彼女のことをあまり話したくはないのではないかという可能性。
二つ目に関しては大分自分の都合の良いように考えすぎ感は否めませんが。
どちらにせよ、私にとってはとても有利な状況です。
この可能性を確たるものにするために、次は「彼と彼女の関係について正確な情報を入手せねば」という新たな目標ができました。
夏の一大イベントが終了してから、私は毎日彼とどんな音楽が好きだとか、いつからバレーボールを始めた、とか他愛無い話題のLINEを続けていました。そこで彼はback numberが好きであることを知り、私もback numberは少し知っていたので共通の話題をつくるためにback nuberを聴きまくり、
好きになりました。
(頑張りました。勉強もこれくらい必死に出来たらよかったのに。
始めは彼との話題つくりのためでしたが、今では本当に一番好きなアーティストになりました!今でもLIVEに行くくらい大好きです♪)
そして、会話の流れでビーチバレーボール大会の打ち上げもかねて1年生の男女だけで部活後にご飯でも食べに行こうという話になりました。
1年生だけでご飯を食べるのは初めてでした。今回は邪魔な先輩もいない。
これは絶好のチャンスです!この飲み会でなかなか聞けづにいた彼女とのことに探りを入れてみようと思いました。
#03 一番好きで、一番最低だったへ続く...