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獣と成長、理解のお話 -春猿火シャーマニズムⅢライブレポート-
大大大遅刻をかましました!!!
どうも、熟成黒胡椒です!
今回は今年4月に開催された、神椿新宿戦線 Day2 シャーマニズム3についてのnoteです。学業の方があまりにも忙しすぎて大変遅くなりました。
4月半ばということもあり、晴天に恵まれた小春日和の本当に良い1日でしたね。というわけで、当時の記憶を呼び起こしながら書いていきたいと思います。猛れ脳ミソ。
本編以外は9割旅日記なので、ゆっくりダラダラ書いていきます。
前回のあらすじ!!
ライブ当日の話に入る前に、ざっと背景を書いていきます。
シャーマニズム3が初めて告知されたのは、今年1月に開催された神椿代々木決戦2024。新たなライブシリーズ【神椿戦線】の1本目、「神椿新宿戦線」として、既に発表されていたAlbemuth「罪と楽園」の翌日に開催されることとなりました。
シャーマニズムとは、言わずもがな春猿火のワンマンライブシリーズ。初代は有観客ですが新型コロナ対策に則ったライブ、2はSINKA LIVEシリーズとしてバーチャル空間にて開催され、涙あり笑いありコールありの現地ワンマンは3が初となります。
そして今回のシャーマニズム3がシャーマニズムシリーズの完結編であることが(しれっと)公開され、春猿火2nd album「心獣」の発売やバーチャルミニライブ「BEAST OF THE HEART」の開催を経て、先の決戦に次ぐ新たな戦いの足音が着実に迫っていました。
そんな中でこの舞台のチケットを取ったのは、自分の中でもかなり意外なことでした。
というのも、地方に住む学生にとって、東京のライブに行くという行為はハードルが高いものです。専門学校2年生という就活やら課題制作やらでとても忙しい時期、時間的にも懐事情的にもそんなに遊んでいられません。
加えて神椿のライブは配信でも十二分に楽しめることは今まで何度も見てきて知っています。現象Ⅱの時に発表された時、本当は現地まで行くつもりはありませんでした。
しかし、アルバム「心獣」リリース当日の午前一時、一通り聴いて感動に打ちひしがれている中、気づけばチケットの一次先行を申し込んでいました。
行かないつもりだった理由は大きく2つあって、そのひとつが時期や資金的な余裕という現実的なもの。ですが、それを犠牲にしてまでも得られるものがある。「心獣」を聴いて抱いた漠然とした確信に答えるように、チケットは無事当選。飛行機やホテルの手配を進めつつ、新宿の地へと赴きました。
出発〜開演前
代々木決戦の時に福岡-東京間の移動は完全に覚えたので、今回は余裕で家から現地までの旅路を辿りました。
家の最寄りから博多駅まで移動し、そこから地下鉄で福岡空港へ。これはアピールしていきたいんですが、博多駅-福岡空港は地下鉄でたったの5分。今回羽田空港から新宿に行くまで数十分掛けたので、改めてこの福岡市街の便利さを痛感しました。
かなり時間的にも余裕があったので、空港の屋上デッキから朝早く飛び立つ飛行機達を見送ったり、保安検査場も混んでないタイミングでゆっくり通過したり、コーヒー飲みながらくつろいだりと、前回よりゆっくり過ごします。
が、離陸10分前くらいに搭乗口の番号を間違えるという痛恨のミスに気づき、慌てて本来の搭乗口へ向かいます。マジでバカ。
既に搭乗が始まっていた列のほぼ最後尾へ並び、なんとか東京行きへの飛行機へと乗り込みました。
この日は全国的にも天気が良かったようで、2時間弱のフライトはずっと外の景色を眺めていました。代々木決戦の時は機内でファンレターを書いてたので、飛行機って本来こんなに暇なものなのか〜なんてことを考えながら、遥か下の街並みを眺めていました。
無事羽田空港に降り立ち、モノレールで新宿を目指します。
特急?もあったのですが、別に急いでる訳でもなかったので各駅停車の車両に乗り込みます。東京の街並みを横目に、左耳だけに挿したイヤホンで春ちゃんの曲を聴きながら、コールやクラップなどが出来そうな位置を再確認。
のんびりと走る車窓からの景色には、葉桜になりかけてる桜並木や大小様々なビル群が絶え間なく続き、春の柔らかい日差しが降り注いでいました。
そうしてモノレールに揺られること数十分、あっという間に新宿へと到着。これが大体昼の12時頃でした。
前回東京に来た時に新宿周辺を歩いていたため、駅周辺の地理はなんとなく把握済み。高難易度ダンジョンと名高い新宿駅(一敗済)をまず最速で脱出し、そこからマップを頼りに真っ直ぐZepp新宿へと向かいます。
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既に時刻は12時半、Zepp周辺には多くの観測者の姿がありました。ライブグッズのTシャツやバッグを身につけたり、今までのグッズをリュックからぶら下げたりと、久しぶりに見る現地の景色に軽く感動を覚えます。
そこからフォロワーの人と合流、以降行動を共にします。
さて、3重か4重くらいに折りたたまれた物販列に並ぶ気力は流石に無かったので、開演時間までどうしようかと悩みます。そういえば当日限定のコラボフードがあるじゃないかと思い出し、提供開始が14時からだったので数十分談笑した後に移動を開始。今回コラボしていたお店の方は新宿駅を挟んだ向かい側、Zepp新宿からは歩いて10分程度の場所でした。
そういえばお店へ向かう途中の新宿駅前の広場で、前方に赤と青のメッシュが入ったお団子ツインテールの後ろ姿、つまり纏其ノ特・五色の衣装概念が見え、フォロワーの人達と「あの人も観測者かな〜」などと話していたら、後から公式レイヤーの倉地さんだったことがTwitterで判明。みんなで震え上がるなどした。生で見るとやはり美人でした……
その後も入場前などに何度かお見かけしていたのですが、存在感を放たれていました。素敵でしたね。
そんなこんなでお店の近くまで来ました。が、大誤算だったのがコラボメニューを食べに足を運ぶ観測者の数が予想より遥かに多かったこと。
提供開始の14時前には既に店の外にまで行列が伸びており、しかもほぼ動いていない状況。列に並んだまでは良かったのですが、一向に動かない行列と増え続ける観測者にもはや笑うしかなく。どんだけ居るんだよ観測者…と、若干引いていました。いや自分もそうなんですけどね?
そんな感じで2時間くらい並んではいたのですが、もうホントに列が動きません。ネップリ交換したりエンカ報告の写真撮ったりフォロワーがイラスト描いてる様子を覗いてたりしたのですが、そのうち痺れを切らして離脱する観測者が少しずつ現れ始めました。流石にこれ以上は入場の時間がヤバいのとお昼ご飯も食べてなかったので、我々も途中で泣く泣く離脱。シュークリーム食べたかった😭
というわけで、駅周辺で飲食店(ハンバーガー屋だと尚良し)を探す我々が見つけたのは、シェイクシャック新宿サザンテラス店。タイミング良く空いていたのでここでお昼を食べます。
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毎回のノルマにしようかな
注文したのはW SHACKとピーチレモネード。
バーガーの方はThe・肉という感じのパティと新鮮な野菜で食べ応えがありました。レモネードも強烈な美味しさでした。
さて、戦の前に腹も満たしたところで、そろそろ開場時間が迫っていました。駅近くのコインロッカーに荷物を預け、ペンラとバンドとタオルを身に纏い、Zepp新宿へ戻ります。
入口前に集った観測者達は今か今かと自分のチケットの番号が呼ばれるのを待ちます。今回はAチケットで取ったので呼ばれるのはやや後方、と思っていましたが案外すぐ呼ばれ、地下への階段を下ります。
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階段を降りていく観測者達の雰囲気は、それぞれの中で静かな闘志が燃えているかのような不思議な空気が流れていました。独特な色をした照明も相まって、非日常へ足を踏み入れるという事実が、自分の中で鮮明になっていきます。
Aにも関わらずかなり早めの番号という幸運を噛み締めながら、フロア後方やや左側のスペースへと立ちます。開演までの時間は、Twitterを確認したり隣の観測者がフォロワーさんだったので挨拶したりなどしていました。
開演まで、どこか浮き足立つ心を落ち着かせるように、少しずつ意識を研ぎ澄ませていきます。
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シャーマニズム3
開演時間となり、神椿特有の壮大なOP映像が始まります。まるで霊山を登るかのような春猿火の姿、そして数十秒の映像の最後に堂々と映し出される「シャーマニズム3」の文字。歓喜の声と拍手が渦巻く中、ポエトリーが入ります。
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思い出のまどろみの中で 春を見た
桃色の風は 暖かくて
なんだか目が熱くなった
君と離れないように
君と一つに なれるように
ずっと 強く 手を握りしめた
私たち、今夜
ここで秘密の台風を巻き起こすの
始めるよ
ぼくらのシャーマニズム
ステージにスポットライトが差し、左右のバンドメンバーの姿が露わになります。
短くも壮大なイントロを奏でる4人のバンドメンバー。そして、ついに「彼女」が現れます。
「君を返して 返してよ 返して この手ちぎれても絶対離さないよ」
スクリーンに映し出される後ろ姿。聴こえてくる歌声。ついに現れた春猿火は、開幕の号砲と言わんばかりにその歌を歌います。
「台風の子〜〜〜‼️‼️‼️」
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1.台風の子
初っ端からまさかの最大風速です。
正直油断してました。よもやこれを一曲目に持ってくるのかと。
「台風の子」は、言わずもがな今の春猿火を象徴する歌。その勢いと熱量により、会場のボルテージは1曲目からMAXにまで引き上げられました。
シャーマニズムシリーズでは初代、2、共に1曲目が「逆転」だったのですが、今回その流れから外れるようにトップバッターへと持ってこられたこの曲。ここから、最後のシャーマニズムは始まります。
そしてラスサビ最後のロングトーンが鳴り響き次の曲に行くのですが、
2.Pleiade
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ブチ上げじゃん。
1曲目の勢いそのままに続くのは、アルバム「Awake」に収録されている「Pleiades」のイントロ。ガラリと変わる曲調と力強い歌声、ズンズンと進んでいくような春猿火のパワーに、観測者達は一気に魅了されていきます。
特にBメロで自然とクラップが一体になって行くとこで一体になっていく感じがしましたね。
こうして最大風速で幕を開けたシャーマニズム3は、MCを挟んで次の曲へと行きます。
今回、代々木決戦の時よりもステージとの体感距離が近かったこともありますが、春ちゃん本人や他の観測者との距離感がとても近く感じられてとても良かったですね。
ちなみに体感温度はめちゃくちゃ暑かったです(普通に空調が弱かった)。
3.自由までの距離
3曲目は自由までの距離。
現代社会で戦う観測者たちに送られる1曲です。この日はド平日、仕事帰りで参戦した観測者もいるでしょう。ですが今の時間だけは仕事も上司も全部忘れちゃおうぜ!なんて勢いを感じました。優しい。
ライブ後半で(あっ明日の仕事……)なんて思わせないための3曲目なんですね。多分。
4.台風の眼
もうここで軽く泣いてました。
4曲目は台風の眼。春猿火から観測者への想いが詰まった1曲です。特にCメロからラスサビへの緩急が凄まじく、テンションはずっと上がりっぱなし。
台風の眼は1stアルバムからずっとある曲ですが、色褪せない勢いがやはり良いですね。
何より現地で多くの春組が勢揃いしている場です。独りじゃないんだ!みたいな感動とワクワク感が溢れてきました。サビでずっとペンラ握った拳突き上げてた。✊
拳合わす仲間達へ‼️未知 苦悩 未来 戦おう‼️🤜💥🤛
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5.Wind walker
そしてここでWind walker!!
2ndアルバム「心獣」の最後を飾る1曲です。暴風の中を突き進む勢いのある曲です。勢いしか言ってねえな俺。
というかこの曲のAメロのラップ、マジでリズムが凄まじくて難しいはずなんですが、それを完璧に歌い上げる春ちゃん、流石だな…と思いました。本当に努力家でカッコイイよ春ちゃん。
台風の眼からのWind walker、そりゃもう感情が溢れ散らかします。これは後から感じたことですが、シャーマニズム3って「今の春猿火」をとにかくビシビシと感じたんですよね。2の時よりもさらに色んな感情がこめられているような、そんな勢いを感じていました。
私、あの子のように
少女になりたかった
君のようにもなりたかった
そんな自分が分からなくてさ
強い人に成ろうとしたから
今も涙を隠したり
私って なんだろう
私は 私を
ずっと知りたいよ
6.声帯学
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特徴的なドラムのイントロと共に現れたのは、纏 其ノ特・五色を身に纏った春猿火。ここからは第2部です。
声帯学は2ndアルバムに収録された1曲。ライブの雰囲気がダークに変わったことを感じながら、心地良いスウィングのリズムに体を揺らします。
7.迷人
声帯学のアウトロに重なってきたのは、同じく2ndアルバムに収録された迷人のイントロ。個人的にかなり好きな1曲だったのでテンションはぶち上がり。
サビからのベースのスラップフレーズが生音だと心地よく響いてきます。2番の「饒舌でお留守の両手 だったら鳴らして‼️」で欠かさずクラップ👏。アルバムでも「ライブでクラップしてほしい」とあったので満足です。
これを歌いながらかなり激しいダンスをこなす春ちゃん、やはり凄まじいです。
アウトロでは「歌って!!」と煽り、観測者達で「luv luv luv luv luv luv……」の部分を歌います。ここ超楽しかった。
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8.フリーフォール
さらに続くのはフリーフォール。
名の通り遊園地のフリーフォールを思わせるような、独特の疾走感を持った1曲です。
止まることない勢いのままワイワイ騒ぐように音に乗ります。間奏の部分では跳びまくってました。
3曲を歌い上げると、一旦MCへと入ります。
これこそ現地ライブだよなぁと、とても楽しい空間に身を委ねながら現地二回目の初心者は思うのです。いやだって本当に楽しいんだもん。
常日頃から好きなアーティストの曲は繰り返し聴いているものですが、いざ目の前で生音を聞きながら空間そのものを楽しむのはここでしか出来ない体験です。悩んでたけどやっぱり来てよかった。
次の曲ですが、ここは鮮明に覚えています。
イントロが始まった瞬間に脳が全てを理解しました。
代々木決戦の時に聴いた音、バックスクリーンに移るムービー、両手を広げ左右に揺れる春ちゃん。あの日と同じ光景、同じ音。その時思ったことは一言一句覚えています。
じゃあ来るよな、梓川‼️
9.friction(remix) feat.梓川
「理想 現実 friction 焦燥 なんで⁉️」
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9曲目はfriction feat.梓川!なんとここでゲストの梓川くんが登場!!最高だよお前ェ!!!
2人の力強い歌声にボルテージが再び上昇。梓川くんの盛り上げ方、めっちゃプロすぎてフロア中からかなりの声量が飛んでました。
前回のnoteで「それまでのイメージってカッコいい歌うまTwitter芸人お兄さんって印象だったんですが」なんて書いてましたが(マジでごめんなさい)、やはり歌唱力バケモンですね。でもやっぱりTwitter芸人だとは思う。
この曲も個人的にめちゃくちゃ好きだったので現地で聴けて大変興奮してました。あとあずーさの腰を落とした歌い方クソかっこよくない?惚れるわこんなん。
春ちゃん「ふぅ!あずにゃんめっちゃ歌上手い!」
←マジそれな。
10.starcloud
ここで新曲!!starcloud!
まさかの展開に大盛り上がりです。この曲は名前の通り星空を見上げるようなサビ前の静けさと、BPM高めのハイテンポなロック調の緩急が心地良い曲です。めっちゃ好き。
しかもミラーボールが会場内を全部照らしており、めちゃくちゃ綺麗でしたね…
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新曲の衝撃と余韻を残したまま、ポエトリーへと入ります。
ふと目を覚まして
自分に触れて確かめてみる
気が付いたら
バーチャルとリアルの狭間で
私 ずっと歌い続けてきた
秘められた言葉を飲み込むくらいなら
死んだほうが 全然マシだから
交差する感情に 獣を纏わせて
私今 ようやく自分になれそうだよ
今 密かな心の獣を解放するから
再び現れた春ちゃんは、纏 其ノ特 九紋龍を纏って登場……かと思いきや、
黒基調へと変わったカラチェン衣装、「九紋龍(戒)」へと変身します。
![](https://assets.st-note.com/img/1722872412022-ipP3J4hf85.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722872412073-hSzstk5Bww.png?width=1200)
11.Oarana
11曲目はアニメ「地球外少年少女」のOPテーマ、Oarana。歌詞の全てが地球上の言語では無い独特な言葉で構成された、唯一無二の曲です。歌詞が理解できないタイプの曲なので、メロディと歌声へと意識が鮮明に向きます。不思議な感覚に包まれながら、身を委ねていきます。
九紋龍(戒)は神聖なイメージを持つノーマルと違い、シックで落ち着いた印象。衣装自体の造型量が多いので、とても良いバランスでまとまっています。
あと冒頭からstarcloudまでずっと激しい曲ばっかりだったので(これ体力持つかな…?)なんて考えてたんですが、ここから少しずつゆったりめの曲へと変わっていきます。
12.ディストーション
12曲目はディストーション。シャーマニズム2のEDでもあった曲です。(だったよね?)
ディストーションの効きまくったギターとスラップフレーズの心地いいベースの音に身を委ねます。ここまで激しい曲ばっかりだったので、クールダウンを兼ねて音に揺られていました。ちなみにこのLive映像はYouTubeにも上がっています。
13.哀愁さえも仲間
13曲目は哀愁さえも仲間。初期の方からあるにも関わらず、根強いファンが多い一曲。
イントロの優しい音色から、フロア全体が優しいムードに包まれるような感覚がしました。
この曲に限らない話ですが、現地ライブで物理的な距離感があるからこそ、それまで気づけなかった歌詞や想いがあるのかもなあって思ったのがこの曲辺りでした。
![](https://assets.st-note.com/img/1722872601403-zAeuOONJFG.png?width=1200)
14.daydream
立ったまま寝るかと思った。
14曲目はdaydream。圧倒的寝落ちソングです。
えっ今ライブ中だよな?Zepp新宿なうだよな?普通に寝そうなんだけど???くらいのリラックス感。寝落ちしかけたのはガチです。
Oaranaから続いたチルゾーンの4曲、ライブ中盤でこうもリラックス出来るとは思いませんでした。
さて、実家のような安心感に包まれる時間はあっという間に過ぎ、再びシャーマニズムの勢いは加速します。
15.テラ
MCを挟み、15曲目はテラ。有り得たかもしれない現在や未来、過去のどこかで分岐した自分に対して歌う曲。
とある観測者が「シャーマニズムシリーズにおいてこの曲は外せない」と語ってるのを以前見かけましたが、本当にその通りだと感じました。この曲に入った途端、まるでギアが2段階上がったように覚悟というか決意のような意思が歌声に乗って伝わってきた錯覚を覚えました。
16.中間地点
16曲目は中間地点。
春猿火を初期から支えていたコンポーザーのたかやんさんが、最後じゃないけど最後に送った曲です。それまでの軌跡をなぞるように、それまでの春猿火を確かめるように、九紋龍(戒)を纏う春ちゃんは歌います。
今の春猿火を形作った曲の名前を一つ一つ丁寧に、しかし確かに歌い上げます。
17.居場所
17曲目は居場所。
MCで「ここが私とみんなの大事な居場所です」という事を語っていて(割とうろ覚え)、心が暖かくなりました。この曲はずっと前からよく聴いていたので個人的に思い入れのある曲でしたが、こうして独りじゃないこと、繋がっていることを実感すると、なんだかとても幸せな気持ちになりました。
少しだけ本題から逸れます。
実はこのシャーマニズム3に来るまで、自分はあまり春猿火の歌を正面から受け取ったことが、そう思えたことがあまり多くありませんでした。けれどもここに来て、この17曲目でようやく「自分は春猿火の歌に背中を預けてもいいんだ」なんてふと思えたのが、この「居場所」でした。それまでずっと一人で進んできたはずだったのに、歌を通じてずっとそばにいてくれたことに数年たってようやく気付いて、今までもこれからも、共に前に進むように、春猿火の歌に頼っていいかな、ようやくそう気づきました。
18.自由律セッション with ASOBOiSM
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昭和三色に衣装を戻した春ちゃんは、ここでゲストのASOBOiSMさんと「春猿火自由律」を歌います。まさかのゲストに観測者一同驚愕です。
自由律、リリックを聴いてると自然と身体がノってくる心地良さがあるんですが、それをライブで聴けるとはまさか思っていませんでした。
19.ピトフーイ with 羽累
19曲目では羽累ちゃんが登場!ナナホシ管弦楽団さんの「ピトフーイ」です。
春ちゃんの妹でお馴染みの羽累ちゃん、白くて可愛いですね。うん。白くて可愛い。
ピトフーイはかなり強めの曲調なのですが、スッキリするような疾走感を持ったリリックとメロディが病みつきになります。
春ちゃんと羽累ちゃんが横並びで歌うと、衣装や髪型で対象的な部分がいくつもあり、絵としても映えますね。
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20.CALL with ヰ世界情緒
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挙式の時間だ‼️
20曲目はCALL!神椿放奏部でお馴染みの2人の1曲です!!
シャーマニズム1,2,3とゲストとして駆けつけてきたヰ世界情緒、流石は春猿火の相棒です。
サビの「せーのっ!」「1,2,3‼️」の盛り上がりはこれ以上無いほど楽しかったですね。
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![](https://assets.st-note.com/img/1722873042769-BESjxP8bcb.png?width=1200)
さて、シャーマニズム3もいよいよ終盤です。
ふと目を覚まして
自分に触れて確かめてみる
気が付いたら
バーチャルとリアルの狭間で
私 ずっと歌い続けてきた
秘められた言葉を飲み込むくらいなら
死んだほうが 全然マシだから
交差する感情に 獣を纏わせて
私今 ようやく自分になれそうだよ
今 密かな心の獣を解放するから
そして始まったムービーは、特殊歌唱用形態への変身。
![](https://assets.st-note.com/img/1722873139750-szHD5kBisu.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722873139809-anHDF8nzOW.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722873139875-HVo5eoNvJF.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1722873139949-vY6SQnb8KO.png?width=1200)
今までの衣装とガラリと違う、赤と黒を基調にした踊り子のような姿。ツインテールも黒髪に赤と白の3色へと変わり、鮮やかなチークとアイラインの入ったご尊顔に。
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更に現れたのは、巨大なトカゲのような生物。後から判明したのは、花譜のらぷらすや理芽のはすたーと同じ、春猿火の使い魔であること。名は「あぐに」だそうです。古代インド神話では火の神とされ、人間と神の仲介者と言われたそうです。
纏 其ノ特 紅九紋龍。まるで、人では無い何かのような存在感を、自分はその時間違いなく感じていました。
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21.META
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21曲目は新曲のMETA。バッチバチの和ロックです。
イントロ明けのロングトーンからゾクゾクしっぱなしでした。特にこの曲のサビ、ロングトーンの開放感がとても心地よく、全てを吹き飛ばすような勢いを感じます。
紅九紋龍を纏い、人の身に収まりきらない異質な存在感と渦巻くエネルギーを解放するような疾走感。シャーマニズム3の中でも1番強烈に印象に残っています。
間奏では「皆さんでクラップ出来ますか!?」からの全員でクラップ👏👏👏。超楽しかった。
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22.砂時計
22曲目は、同じく新曲の砂時計。METAとは一転してゆったりしたチル曲です。優しいピアノのメロディが染み渡ります。
あとこのnoteのんびり書いてたらいつのまにかリリースされてました。
23.room wear
23曲目も新曲のroom wear。
アコースティックギターのメロディが優しい一曲です。
ライブも終盤ですが、こんなにゆったりした二曲でゆらゆらと体を揺らしながら聴けるとは思っておらず、いい意味で衝撃でした。
最後のMCは少し長く語られました。
シャーマニズム3には春猿火とオリジンの「私」が融合して一つになるというテーマがありました。春猿火は「私」にとっての娘のような存在で、どこかで隔たりがあって。けれど、春猿火を通して、自分の気持ちを歌うことが出来たし、自分自身も強くなれたと。この時、「だって、私はずっと、自信が無くて、」と涙ながらに語っていたのを覚えています。
今までも語られた、音楽の巫女になりたいという想い。ここまでの道のりへ思いを馳せた時、春ちゃんが今まで歌に込めてきた願いや想いが溢れてきたのを感じました。
24.身空歌
最後の曲は身空歌。シャーマニズム2や現象2でも歌った、大切な歌です。
この時、確かに春ちゃんが笑っていたのを自分はよく覚えています。それまでは祈るように歌っていた身空歌でしたが、シャーマニズム3の最後ではそれまでの感謝を込めるように、まるでこれからの希望を込めるように、笑顔で歌っていたのが印象的でした。
神椿のライブにはその最後に歌うからこそ意味があるような、あるいはその時のために存在していたんじゃないかっていうような曲があると思っていて、この身空歌を聴いた時本当にそれを感じました。
「春猿火でした。それじゃ!」
ED①巫女
ED曲は「巫女」。身空歌が「私」から春猿火への歌であれば、巫女は春猿火から「私」への歌です。
「私になるために歌って、歌って、歌って!!!」という歌詞が特に印象的です。力強く、儚く、紡がれる言葉がとても暖かった。
次の日リリースされていたこの歌を、春の日差しを浴びながら聴いていたことはずっと忘れないと思います。
ED②逆転~オーケストラver.~
そして初代シャーマニズムの最初の曲であった、「逆転」のオーケストラver.です。こうしてシャーマニズムは終わったんだと、ようやくそれを実感しました。
不可解参(想)から怪歌、罪と楽園と、ここ一年のライブでは何かの転換点になることが多くありました。なので、最初に「シャーマニズムの完結」と聞いた時は正直少しだけ怖かったです。しかし、その最後は春猿火の融合と成長という、とにかくシンプルな結論だったことがとてもカッコよかったな、と思っています。すごくシンプルでだからこそ難しい命題である「春猿火とオリジンの融合」、こうしてシャーマニズムシリーズの完結を迎えた事を嬉しく思います。
自信と確信が持てない彼女自身と、他人に寄り添い背中を押せる強さを持つ春猿火、この2人の円がようやく重なった瞬間を、自分は観測した気がします。自分と向き合い、自分を知り続ける春猿火の物語。
シャーマニズムシリーズではよく過去へ視線を向けることが多くあります。それまでの自分自身と、今の自分との相対距離を測り、今いる場所を明確に理解し、次へ進もうとする。春猿火の曲には時折そういう側面が見えるように思います。過去を見て自分を知ることは、次に自分がどの場所へ行けるか、未来を知るために必要な事でもあります。
いつか、自分が成りたいと願う未来へ向かうための歌。自分にとっての春猿火の歌は、そうやって「強くなるための言霊」としての、大切な宝物です。
それともう一つ、特殊歌唱用形態へと変身したあとの「META」で、自分は間違いなく「畏怖」の感情を抱えていました。あの時対峙したのは、怪物を身に宿した、人ならざるもののような気がしました。
2nd Album以降よく出てくるようになった「心の獣」、それは実はどの人間も心の内に存在しているものだと思います。秘められた想いや衝動、狂気といったように何かの熱。けれどそんなもの知らないかのように、皆振舞っている。皆その輪郭を捉えていないから、その飼いならし方なんて知らないんです。
だからこそ、こうして春猿火が示したことで、同じように獣を内に飼う観測者の中で、何かが共鳴していくかもしれない。あの暴風のようなエネルギーと熱量を直で浴びて、自分はそう思えました。
あと、これはほぼ自分語りのようなものなのですが、
最初に行かないつもりだった理由の一つは金銭面、そしてもう一つは自分が春猿火のことを未だによく理解していなかったからでした。
それまでずっと自分は春猿火の歌を正面から受け止められたことが無くて、どうやって受け取っていいのかが分かりませんでした。他の4人の魔女たちは昨年のSINKA LIVEで理解を深められたのに、春猿火の歌だけは真の意味で理解できていませんでした。他人へと矢印を向ける歌の意味が、それを歌える意志や想いが、観測し始めてからの数年分からなくて。だからこそ、代々木決戦を経て自分の中でも色々変わった今、この地に来るべきだ、なんてあの時思ったのかもしれないです。
ずっと対角線の位置にいると思っていた春猿火の歌は、ライブ中に急に自分の中へ響いてきました。ここにいていいんだと、背中を預けていいんだと、この歌に頼っていいんだと、そう思わせてくれたのは春ちゃんでした。
春ちゃんも、弱い自分と向き合い続け、強くなろうとし続ける人間なんだとようやく分かって、そして春猿火のことが本当の意味で好きになりました。
この地に来て良かった、新宿線線では心の底からそう思えました。
終演後
ライブが終了し、地下の階段を上り地上へと出ます。
空はすっかり夜の暗闇へと変わっていて、新宿の喧騒が聞こえてきます。その場にしばらく留まり、共に今日の光景を見届けた観測者たちと言葉を交わします。
帰路へつく観測へ「次は横浜で!」と拳を交わすのめっちゃ良かった。これ次回もやっていきたい。
そこから近くのカラオケパセラへ移動し、数人でちょこっと打ち上げ。パセラは以前からコラボでめちゃくちゃ気になってたので、まさかこうして訪れる機会が来るとは思ってませんでした。
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そして時間も遅くなってきたので解散し、ホテルへと向かいます。今回は新宿の徒歩圏内で運よくホテルを取れたので、23時過ぎにホテルへチェックイン。荷物を置きシャワーを浴び夕飯を取り、身軽な服に着替えてから再び外へ飛び出します。
深夜の新宿という、なかなか訪れることのできない場所。貴重な機会だったので、少し散歩してきました。
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前回もやった、「過去を喰らう」の聖地巡礼。深夜の新宿を巡りながら、その景色にようやく触れることが出来ました。
この日、これから始まる自分の戦いのために立ち向かうための言葉と意志が欲しくて、新宿へ訪れた事は覚えています。そして、春猿火から力強いエネルギーをもらい、自分が大切にしているものが何なのか、今一度理解しました。
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翌日は新宿、渋谷まわりを散策し、代々木第一体育館も通りながら、春の日差しの下で散歩していました。こうしてゆっくり楽しめる機会が今後あるかわからない、けれどまたこうして大切な人に会いに来るために生きてみるのもいいかな、なんて日記に書いていました。恥ずかしすぎるから破り捨てていいか?
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございました。
自分はライブに対して時折、そこで起きる現象を通して自分がどういう存在か、どういう変化が起きてるかを探ろうとすることがあるのですが、シャーマニズムでは今の自分に足りなかったものを多くもらってしまった気がします。
で。
このnoteですが、8月になってようやく全部書き上がったんですよね。自分はフィギュア制作にいそしむ専門学生でして、フィギュアの祭典と言われている「ワンダーフェスティバル」への出展させていただいてたんですが、その準備があまりにも忙しすぎて、本当に時間をかけすぎてしまいました。申し訳ない。
その今だから書けるんですが、この日春ちゃんの姿を見たからこそ強くなれた自分自身が確かにあって、それを糧に進んで来れました。挫けそうになったり負けそうになっても、ようやく理解できた春ちゃんの言葉があったから進んでこられたことは、確かな事実です。
改めて、感謝を。
さて!
次回、神椿横浜戦線もすぐそこまで迫っています!
ヰ世界情緒 3rd ONE-MAN LIVE「AnimaⅢ」、そして待望のKAMITSUBAKI FES'24の二本立て。今年の夏はアツくなりそうですね!
皆さん、横浜でお会いしましょう!!
熟成黒胡椒でした!ではでは〜🤘