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観光シーズンの京都の歩き方③!~私の京都歩きの失敗談~

1 観光シーズン・湯豆腐専門店で2時間半待たされました問題

 やっぱり京都に行ったら湯豆腐!という方も多いのではないでしょうか。湯豆腐はその名のとおり、熱いお湯にお豆腐を入れたいたってシンプルな料理(素人にはそう見えるのですが、奥が深い料理のはずです。)なのですが、京都に来たら湯豆腐食べないと京都観光した気がしないという方も多いと思います。

 今回の湯豆腐失敗談は、一昨年の2021年11月に京都に行った時の「ことです。その年はコロナの影響でまだ観光客が完全に戻っていない状態で当日の受付が可能という状態でしたが、それでも湯豆腐専門店は2時間待ち、3時間待ちはザラでした。ちなみに昨年は客足が大夫戻った影響で事前予約ですら数週間で完売につき、予約なしの当日受付は不可でした。

2 とある有名湯豆腐専門店でのお話。

 旅行雑誌にも掲載されている、とある湯豆腐専門店に行きました。当日受付可能だったのですが、行列に並んでから湯豆腐食べ終えてお店を出るまでかかった時間がなんと3時間半!!

 こんなにも観光シーズンの湯豆腐専門店が行列と混雑で時間がかかるとは夢にも思わず、同じお店で閑散期は待ち時間ほとんど無しで湯豆腐食べられたのでそのイメージで昼ご飯をたべるかという気軽な気持ちで行ってしまいました。思わぬ足止めをくらい、その日の午後のスケジュールが思い切り狂い食事を終えてから行く予定だった鉄道博物館の閉館時間には間に合わないという踏んだり蹴ったりな状態でした。

 そのお店は①店の外で行列に並ぶ(約40分)→②お店の中の待合スペースに通される(ここが長かった。ここで待たされること約2時間)→③やっとお座敷にとおされる(食事の時間約1時間程度)システムでした。

 くせ者だったのが「②」の待ち時間2時間ですね。ここで「損切り」が出来なかったのが一番の失敗でしたね。でも、その時は失敗かどうかなんて分りませんでした。今振り返ると「こうすれば良かった」というのはありますが、その時点では、その雰囲気に飲まれてしまっているので本当に分かりませんでした。判断できませんでした。

 私達「当日受付組」よりも「事前電話予約組」が優先されるために、順番が私たちに全然回ってこないのです。ずっと並んでいる「当日受付組」を横目に「事前電話予約組」はお店に到着しテーブルの準備が出来るとすぐに座敷に通されるのです。待っているお客さんの中には少しずつ苛立ちが募り始めます。いつ順番が回ってくるか予測が出来ないので、新幹線の時間や他の予定が迫っている方は不満顔で、撤退していきましたが、多くの人が待ち続けていました。なぜ撤退せずに待ち続けたのか?

 恐らく、皆、同じ心境だと負いますがここで撤退すると今までの並んだ苦労が水の泡になるために「損切り」が出来なくなっていました。撤退すると負けたような気がしていましたね。今考えるとアホな話ですが。

 さらに、この損切りの決断を鈍らせたのがこのお店のシステムで、お店は意図していなかったが結果としてこのシステムが客が損切りして撤退する決断を鈍らせることに作用しました。それが上記の①お店の外で待つ→②呼ばれたら店内の待合スペースに移動するというシステムなんですが、その待合スペースから外の行列が見えるのです(①の方々ですね。)そうすると、人間の心理とは恐ろしいもので、②の待合スペースで並んでいる人の心理状態はどうなるかというと「私は外で並んで知る人達(①の人達)よりも湯豆腐にありつける可能性が高い」という妙な、そして、本当にちっぽけな優越感が湧いてくるんですよ。本当にちっちゃな優越感ですよね。でも、その雰囲気の中ではそんなちっぽけな自分の姿にすら気が付かずひたすら待ち続けていました。このちっぽけな優越感に私はやられました。

 これは他の客も会話の端々から同じようなことを考えてるようでした。さらには、「もう少し待てば自分の順番が回ってくるかもしれない。ここで諦めて撤退したら大きく損をする」ような心理状態に襲われ、それは時間が経過すればするほど大きくなり、気が付くと損切りして撤退することが出来なくなっていました。これその場面になれば誰もが陥ってしまうと思います。

3  やっと湯豆腐までたどり着いたと思ったら、更なる踏んだり蹴ったりが待っていた!

 ①外に並ぶこと40分→②お店の中の待合室で待つこと2時間→③やっと食事をする座敷に通されました!

 ところが、季節は11月の観光シーズン。客の人数及び混雑具合に店員の人数が圧倒的に足りなかったのです。いわゆるキャパシティオーバーの状態で、その影響はすぐに現れ、注文を取りに来るのにやたら時間がかかるわ、注文した料理もなかなか来ないし、ついには注文したお酒を忘れられてしまう有様でした。出された天ぷらも閑散期に来た時はアツアツの状態でしたが、この時は生ぬるくなっていました(苦笑)

 他の客さんも同じ様な状況になかこない店員やなかなか出てこない料理にいら立っている様子で、やはり注文を忘れられていて店員さんが平謝りしていました。
 2時間以上待ったのに踏んだり蹴ったりな状態でした(苦笑)

4 観光シーズンの湯豆腐専門店の歩き方!

 11月の紅葉の季節などの観光客が集中する観光シーズンで、湯豆腐を専門店で食べたい場合は、京都に出発する前に予約することを強く強くお勧めします。私は何でもかんでも予約すれば良いとは思っていません。ですが、観光シーズンの湯豆腐はタイムロスが大きいので予約をお勧めします。

 私は予約にはデメリットもあると思っていて、予約した時間にはそのお店の近辺か隣接エリアを観光していなければ予約した時間に間に合わないため、行動が制限されます。

 当日受け付けで並ぶ方は、長い時間待つことになると思います。しかも、途中で断念するという損切りが、場の雰囲気にのまれて、行いにくくなります。新幹線の予約時間が迫っているとか強い動機が無いとなかなか途中で断念できません。予め最後まで並びきるのか途中で撤退するのか、大げさに言うと判断基準、言い換えれば、どの様な旅をすれば自分や家族が喜べるのかを考えると良いかもしれません。そのきっかけとして私の失敗談を思い出していただけると幸いです。

 事前予約という本当にちょっとした手間暇をかけるだけで、ストレス少なく名物・湯豆腐を堪能出来ると思います!スムーズにいった浮いた時間でさらに豊かに街歩きを楽しめます。良い旅をお過ごしくださいね!


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