日本の「夏」、日本の「映画」。
こんにちは!映画部・齊藤です。
気の滅入るような暑さにうんざりしています。
少し買い物に出ただけで滝のように汗が出るし、久々につけたエアコンはなんだかカビ臭い。
それでも未だに夏の訪れには心が躍ってしまいます。
「あの頃」のように1か月以上の長いお休みがあるわけでもないのに。
昨晩なんてどこからか花火大会の音が聞こえ、近所のコンビニの入り口には風鈴が設置されていました。
蚊取り線香の匂いはなんだか郷愁的な気持ちになりますし、夏季限定のメニューってなんであんなに魅力的なんでしょうか。(今年も池尻の「鶏舎」に冷やしネギそばを食べに行かないと。)
「夏」って四季の中でも、匂いだったり音だったり五感を最大限に使って季節感を享受できる要素が多い気がします。
今回は映像を通じて「日本の夏」をビンビンに感じられる映画をご紹介できればと思います。
1.『異人たちとの夏』(1988年)
山田太一氏の同名小説を映像化した作品で監督を務めるのは大林宣彦。
本作でも相変わらず大林ワールドがさく裂しております。
「夏の浅草」を舞台にあの頃にふと戻りたくなるようなそんな作品。
最後は夏らしくひんやりします。
2.『鴨川ホルモー』(2009年)
祇園祭や五山の送り火、そして鴨川といった京都の「夏」を疑似体験できる作品。
当時この映画を観て「京都」の学生に憧れた結果、4年間の大学生活を京都で過ごすこととなりました。
それにしても京都盆地って本当に暑かった。
3.『孤狼の血』(2018年)
一癖も二癖もある豪華キャストたちによる汗マシマシの本作は、うだるような暑さと獣臭さが画面からひしひしと伝わってきます。
残酷描写や鬼気迫る俳優陣の演技は言わずもがなですが、ぜひ「汗」に注目してほしい。
最高の「漢汗(おとこあせ)」映画です。
いかがでしたでしょうか。
まだまだこれから暑くなる季節ですので、くれぐれも皆さん暑さ対策を万全にこの夏を乗り切っていきましょう!
©1988 松竹株式会社
© 2009「鴨川ホルモー」フィルムパートナーズ
©2018「孤狼の血」製作委員会