
最近と年末にむけての個人的カルチャー&エンタメ活動、箇条書き。
年末進行ですよね大丈夫ですか、忙しいですか?…っていう時候のあいさつにドキドキヒヤヒヤする季節です。大丈夫だと思うけれど、うっかり何かが大丈夫じゃないかもしれない(怖)…と毎回震えている映画部の宮嶋です。
とはいえ前回の私のnote当番が10月後半。1カ月半ありましたので、震えながらもその間に触れていたカルチャー・エンタメまわりの記録と、12月の後半に楽しみにしていることを箇条書きでしたためてみたいと思います。
目次をおいておくので、ご興味のある項目があればビューンと飛んでみてください!
●アニメーション映画で近年まれにみる号泣
ご覧になりましたか?まだ?なんですって!全宇宙観てください!(最近、投げかけ対象の巨大化が流行りらしいですね)

「ブランカニエベス」で知られるスペインのパブロ・ベルヘル監督が初めて手がけた長編アニメーション映画。アメリカの作家サラ・バロンによる同名グラフィックノベルを原作に、擬人化された動物たちが暮らす1980年代ニューヨークで犬とロボットが織りなす友情を、セリフやナレーションなしで描く。
劇場公開中
公式HP:https://klockworx-v.com/robotdreams/
もう、ポスターを観るだけで泣ける…あの曲を聴くと号泣…。
基本的にあまり涙もろくないし、「泣ける映画」っていう切り口でPRされている作品って「いやぁ、もうちょっとちゃんと説明してほしいな」って思っちゃうんですけど(だってたぶん泣かないから)、これに関しては「泣ける」以外になんといえば…という語彙力喪失の号泣ぶり。
あまり多くを語れないのですが、誰かと心を通わせて、でも一緒にいられなくなったことがある人、あえてそういう選択をしたことがある人なら、きっとエグエグしてしまうはず。そうじゃなくても、この切なさと優しさはきっと心の奥に届くはず。たとえ今は「ふーん」って思ったとしても、いつかそうことが起きた時に優しくいられるような、そういう「種」みたいなものになってくれるはず。
とにかく全宇宙観てください!

ティザーでしょうか…可愛い…(号泣)
●Dua LipaのBarbieにはしゃぐ
U-NEXT内で参加者がなぜかとっても多かった(私調べ)Dua Lipaの来日ライブ、私も行ってきました。
彼女の音楽は、ちょっと懐かしさのあるダンスミュージック。会場エントランスには20代から30代初めかな~っていう年齢層のかたが多かったのですが、席についてみれば「お、もしやマドンナやカイリー・ミノーグを通ってきた世代ですね?ご同輩!」というかたがたも。
ちょっと安堵しつつ、とってもパワフルでカッコいいDuaのパフォーマンスとサービス精神にあふれた演出に大盛り上がりでした。
ヒット曲や個人的に好きな曲、たくさんあるのですが、とりわけ最高だったのが「Dance the Night」。映画『バービー』に提供された楽曲です。
本編では、冒頭の早いタイミングで設定されたパーティーのシーンで使用されていました。バービーをはじめ様々な女性たちがそれぞれに歌って踊って楽しむ、この作品で最初の“アガる”シークエンス。

バービー人形が人間の世界へ!?笑って泣いてハッピーになるファンタジックコメディ!
U-NEXT作品詳細ページはこちら

(映画『バービー』より)
Dua Lipa、歌手として素晴らしいだけでなく、早い段階からパレスチナへの連帯を表明するなど社会に対してきちんと意思表明する人でもあり、また、自身のオウンドメディアで毎月選書をして発表するほどの読書好きだったり、自身のルーツであるコソボ(彼女の両親は1992年にボスニア・ヘルツェゴビナ紛争からイギリスに逃れ、そのあとロンドンでDuaが誕生)の若者支援の活動をしていたり。個人的にリスペクトと信頼の気持ちを持っているアーティストさんです。
あと、声がいい。演者さんもそうだけれど、声に独特の魅力がある人って強いですよね。
●どうすればよかったのだろう、本当に。頭を抱えている
一転してシリアスな話。ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を拝見しました。

ドキュメンタリー監督の藤野知明が、統合失調症の症状が現れた姉と、彼女を精神科の受診から遠ざけた両親の姿を20年にわたって自ら記録したドキュメンタリー。
劇場公開中
公式HP:https://dosureba.com/
一方で、決して「同じ」と言いたいわけではないのですが、という前置きをしたうえで。『母という呪縛 娘という牢獄』という、教育虐待を受けた娘による尊属(母親)殺人のルポタージュを読みました。

講談社サイトの特集はこちら
U-NEXT作品詳細ページはこちら
繰り返しになりますが、同じと言いたいわけじゃないのです。
そうじゃないのですが、親が子の権利を、自由を、尊厳を、認めることができていないのに、当の親にはその自覚がない時。そのことに子が苦しんでいる時。子はどうすればいいのか。自分を壊すか、親を壊すかのいずれしかないのか。そして、まわりはどうすればいいのか。
そして、きっと、そういう親も、その親なりの地獄にいる、のだろうなぁ、たぶん…ということも。私は親にならなかった人生なので、そこもあまりにも靄をつかむような感じなのですが。
とにかく、どうすればよかったのか、全然わからないのです。ずっと引っかかっています。
ただただ、今生きている人たちが幸せでありますようにと願うばかりです。
●12月後半のお楽しみ、とりあえず3つのメモ。
ひとつめは、この映画。

人間の体内の細胞たちを擬人化した斬新な設定で話題を集め、テレビアニメ化もされた同名漫画を実写映画化。原作漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」の2作品をもとに、ある人間親子の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、その親子を中心とする人間世界のドラマを並行して描く。
2024/12/13(金)劇場公開
公式サイトはこちら
アニメ化された時はまだコロナ前で、U-NEXTも目黒のオフィスで机を突き合わせて仕事をしていたので、新エピソードが追加されるたびに会社で「ねー!白血球さん素敵すぎ!」「血小板ちゃん可愛い~」とみんなでキャッキャしていたものです。
それが、まさかの実写化!どうなっているのか、見届けなければ!!
ふたつめは、こちら!
劇団☆新感線の代表作が、歌舞伎に。カッコよーーーー!

松竹と劇団☆新感線がタッグを組んだ不朽の名作が甦る!シェイクスピアの名作『リチャード三世』を下敷きに、嘘と欲望に支配される男の物語を、歌舞伎ならではの演出や音楽で創り上げる。松本幸四郎、尾上松也ほか出演。
公演中(新橋演舞場/2月に博多座公演あり)
公式サイトはこちら
私がゲキ×シネで劇団☆新感線をはじめて知った演目です。U-NEXTでも配信させて頂いているので、復習兼予習をしてから演舞場にまいります。楽しみ楽しみ!!

市川染五郎が究極の悪に挑む!劇団☆新感線と松竹がタッグを組んだ舞台の2007年公演
U-NEXT作品詳細ページはこちら
そしてみっつめは、こちら。ナタリーさんのニュースへのリンクでご紹介します。
イーストウッド作品のファンとしては「これスクリーンで観たいよねぇ」という気持ちはあるし、映画ファンとしては傑作という前評判に「とにかく早く観たい!」という気持ちもあるし(まだ観ていないんです)、一方で、配信を生業とする人として、権利者さんからお預かりする大切な作品をきちんと丁寧に、できるだけ広くあまねくお届けするぞ、という矜持もあるし。いろいろな思いはありますが、シンプルに、作品そのものを、とっても楽しみにしています。
他にも、「まだ読み切れていない先日のPOPEYEとBRUTUSの映画特集、ゆっくり読みたいなー」とか、「2024年のベスト映画もそろそろ考えたいなー」とか、「2025年の映画初めは何にしようかなー。今年は『枯れ葉』と『ほかげ』のハシゴだったなー」とか、ふわふわゆるゆると楽しく映画のことばかり考えています。
こんなことで年末進行は大丈夫なのでしょうか。神のみぞ知る。(いやいや。頑張ります)
(C)2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL/© 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved./(C)2024動画工房ぞうしま/©1997-2024 Kodansha Ltd. All Rights Reserved./©SHOCHIKU CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED./©松竹/ヴィレッヂ