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【映画人の声】映画監督・斎藤久志&脚本家・加瀬仁美/映画『草の響き』

1990年に41歳で早逝した作家、佐藤泰志。故郷・函館を舞台にした彼の小説が、ここ数年で連続して映画化されています。

海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』『きみの鳥はうたえる』…力強い「はこだてフィルム・コミッション」の存在もあり全作が現地でロケ撮影され、原作者が生きた港町の空気感をスクリーンに閉じ込めたような映画たちです。

その流れを受けた佐藤泰志原作の映画化最新作『草の響き』もまた、映画ファンから高い評価を受けています。

『草の響き』U-NEXT作品詳細ページ
https://video.unext.jp/title/SID0066806

≪story≫
東京で出版社に勤めていた和雄(東出昌大)は、精神のバランスを崩し、仕事を辞めて妻の純子(奈緒)、飼い犬のニコとともに故郷・函館に帰ってくる。自律神経失調症と診断され、運動療法としてランニングを始める和雄。純子や旧友の研二(大東駿介)に支えられ、また路上で知り合った若者たちと交流しながら、地道に走り続ける日々だったが…。

U-NEXTでは、本作を独占先行レンタル配信中。

今回は、本作のメガホンをとられた斎藤久志監督、そして原作の世界観をシナリオに落とし込んだ脚本家の加瀬仁美さんのおふたりに、独占配信に際してコメントを頂きました。


■斎藤久志監督

撮影現場にて。右が齊藤監督。

東出昌大と「今回は俳優と監督の関係ではなく、共犯で行こうよ」と話したところからこの映画はスタートしました。そこに大東駿介、奈緒が加わってくれました。芝居をするのではなくそこに生きることを目指した作品です。あえて監督の傲慢さで言わせてもらいます。3人の俳優ともにこの映画がそれぞれ作品歴の中でベストアクトだと思っています。それを見るだけでも一見の価値があると思います。物語としてだけでなくそれぞれの人生を感じる映画です。函館の町で駆け抜けた僕らの思いが少しでも多くの人に伝われば嬉しいです。


■脚本家・加瀬仁美さん

脚本家の加瀬さん。

治ってほしい人がいる。
だけど治らない人もいる。
では治らないことは不幸なのか。
どんな状況でもそれなりの生活の楽しみはあるだろうし、幸せは他人が決めるものではない。
願わくばその瞳に映るのは希望の光であってほしい。
そんなことを考えながらこの本を書きました。
 人は人を救えなくても、映画は人を救うことがあります。
何度も映画に救われてきた私は今、育児で劇場に行くことができません。
様々な事情で劇場に行けない方にも、配信で『草の響き』をお届けできることを嬉しく思います。
和雄と純子と研二に。ニコニコのニコに。美しい若者たちに。函館の空に。会いに行ってください。


斎藤監督、加瀬さん、ありがとうございました。


映画『草の響き』は、U-NEXTで独占配信中です。
ぜひご覧ください。

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※掲載されている情報は2022年3月17日時点のものです。ご了承ください。

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