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【勝手にオスカー予想大会】どうなる!?第97回アカデミー賞

早いものでもうこの季節。まもなく、第97回アカデミー賞の授賞式です。
前哨戦と位置づけられる各映画賞のメディアによるレポートも華やかで、祭典ムードが高まります!

U-NEXT映画部では毎年部内でオスカー予想大会をしておりまして、今年も伝統に則り、映画愛とプライドをかけた大予想大会を実施いたしました!

対象部門は、作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、国際長編映画賞の7部門。

今年の予想大会は、こちらの5名でお送りいたします。

【林】「今年は日本公開タイミングがバッチリここに合ったものが多くて良いですね!」
【君嶋】「毎年アカデミー賞のために普段見ないジャンルも楽しめてウキウキです」
【齋藤】「例年よりも今年はノミネート作品を事前に観ることができました!手堅く予想します」
【清武】「実はオスカー予想初挑戦、当たるといいな…当たらなくてもいいな…」
【宮嶋】「今年も個性的な作品群!その中で例年通り私の予想は偏愛が基準ですキリッ」

各自の愛と期待に前哨戦実績データを加味しつつ、あくまで好き勝手に予想を展開!目次から各項目に飛べますので、よろしければご利用ください。



激戦の作品賞、『教皇選挙』推す声が多数!

映画界隈では「『ANORA アノーラ』『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』『ブルータリスト』『教皇選挙』の作品が接戦ながら『ANORA アノーラ』が強いのでは…」という予想が多い印象。そんな中でわれらU-NEXT映画部、割れてはいるものの、『教皇選挙』イチオシ派が最多数でした。

とはいえ、

  • 「『ANORA アノーラ』と『教皇選挙』で迷いまくり。だけど、SAGを獲った教皇に一票!」(林)

  • 「他メンバーが一切選ばなかった『ブルータリスト』を敢えてチョイス!『ANORA アノーラ』も捨てがたいです…」(君嶋)

  • 「数週間前に試写で拝見して、未だに余韻に浸り続けている『教皇選挙』を本命に。テーマにもクオリティにも衝撃を受けました。他の作品も最強ですが、BAFTA作品賞を獲ったあたりから『教皇選挙』がノッてきているイメージ。がんばれ。次点は『ブルータリスト』、主人公とともに人生という旅路を歩むという壮絶な”体験”を映画に落とし込んだのすごい、何度でも見返したい作品でした」(清武)

という感じで、3作品で迷いながら…というのが実際のよう。

『教皇選挙』2025年3月20日劇場公開
https://cclv-movie.jp/



監督賞はショーン・ベイカーへの応援票が際立つ

作品賞に比べるとぎゅっと集約された感のある監督賞。『ANORA アノーラ』は全員まだ観られていないという状況下、実績からくる期待も込めての票が集まっているようです。監督来日決定のニュースも入ってきています。受賞のお祝いムードで迎えたいですね!

  • 「世界の切り取り方(テーマ的にも、映像的にも)が素晴らしいショーン・ベイカーを応援させてください!こういう監督にオスカー獲ってほしいなと!作品未見ですが…!」(清武)

  • 「作品賞で『教皇選挙』と迷った『ANORA アノーラ』。これまでの作品の素晴らしさ含めて監督賞はショーン・ベイカーに獲ってほしいのです。次点は『エミリア・ペレス』。ジャック・オディアール監督の音楽とドラマ性のバランス感がすごく好きだったので、偏愛で」(宮嶋)

『ANORA アノーラ』2025年2月28日劇場公開
https://www.anora.jp/

主演女優賞、デミ・ムーアの受賞シーンが見たい!

今までなかなか権威ある賞との縁がなかったデミ・ムーアの候補入りで喜びに湧くわれら映画部。この作品でのかつての大人気女優という役柄との出会いが、長いキャリアの中で初めてこの場所に彼女を連れてきてくれたと思うと、映画ファンとしても感無量です。

まったく異なるタイプの映画ですが、素晴らしいミュージカルであり授賞式でのパフォーマンスも楽しみな『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォにも注目したいですね。

  • 「オスカーゴーズトゥデミムーア!!!今年一番の感動シーンになると予想!」(林)

  • 「彼女のキャリア集大成といっても過言ではない鬼気迫る怪演に脱帽。初ノミネートということにも驚き!」(齊藤)

  • 「『サブスタンス』が受賞するとしたら主演女優賞一択!本当はシンシア・エリヴォも素晴らしかったので賞を獲ってほしいところ!」(君嶋)

『サブスタンス』2025年5月16日劇場公開
https://gaga.ne.jp/substance/
『ウィキッド ふたりの魔女』2025年3月7日劇場公開
https://wicked-movie.jp/

読みにくい主演男優賞、票は割れ気味

社会派作品や重厚さ・安定感のある作品が並び、選ぶのが今年のこの部門。私たちの票も割れました。演技の面ではだれが獲っても不思議ではないなか、アカデミーがどの文脈から授賞者を導き出すのか、注目です。

  • 「完全に『教皇選挙』贔屓ですみません…でも…レイフ・ファインズのあの表情!すごかった…作品に深みを与えていたのは間違いなく彼のクロースアップです」(清武)

  • 「20代のうちに、まずは1本目のオスカーを獲得しておくのです!」(林)※ティモシー・シャラメに一票

  • 「このご時世もあり、ぜひセバスチャン・スタンに今作で獲ってほしいです!」(君嶋)

  • 「22年越しの受賞なるか。一ファンとして彼のスピーチが見たい!」(齊藤)※エイドリアン・ブロディに一票

『ブルータリスト』劇場公開中
https://www.universalpictures.jp/micro/the-brutalist

助演女優賞はゾーイ・サルダナに納得の最多票

多くの世界的映画賞で高い評価を得てきたゾーイ・サルダナ。われわれ映画部でもさすがの最多得票でした。

  • 「前哨戦の様子から、ここは決まりでしょう!」(林)

  • 「大作からアート系まで幅広く活躍する彼女にぜひオスカーを!」(君嶋)

  • 「映画冒頭のバイタリティあふれる彼女のパフォーマンスに一気に引き込まれました。ここは一択です!」(齊藤)

『エミリア・ペレス』2025年3月28日劇場公開
https://gaga.ne.jp/emiliaperez/

候補ふたりに、あのドラマのファン歓喜。助演男優賞

前哨戦ではキーラン・カルキンが強さを見せるこの部門。弊部ではジェレミー・ストロングも人気です。というのも、別作品を持ち出すのも野暮ではあるのですが、このふたりがメインキャラクターとして兄弟役だったあのドラマのファンの思いが強いという側面もあるのです。

  • 「『メディア王』ファンとしては彼の銀幕での活躍も期待したいので…!」(君嶋)

  • 「ロイ家の兄弟で悩めるのが嬉しい『メディア王』ファンです。アカデミーは『アプレンティス』にオスカーをひとつ贈るくらいのキモの座り方は見せてくれるはずだし、実際ジェレミー・ストロングだからこそ成立したといっていいくらいの素晴らしいお芝居だったし(セバスチャン・スタンも「乗り移ってる?」って演技だった!)、個人的にアリ・アッバシは応援している監督のひとりだし、ここはロイ家のお兄さん(しつこく『メディア王』)のほうに!」(宮嶋)

純粋に候補作だけをみた観点でも、

「ジェレミー・ストロングらしい奇妙な演技、最高でした。飄々とした立ち居振る舞いに気持ちの悪い(褒めてます)説得力あり」(清武)
「ここも決まりでしょう!」(林)※キーラン・カルキンに一票

と、このふたりへの評価が高い結果でした。

『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』劇場公開中
https://www.trump-movie.jp/
『リアル・ペイン 心の旅』劇場公開中
https://www.searchlightpictures.jp/movies/realpain

『エミリア・ペレス』への期待が大きい国際映画賞

非英語作品で史上最多の12部門13ノミネートを果たしている『エミリア・ペレス』は全員がマークしつつ、プラスアルファで各自期待の作品に投票したかたち。

  • 「作品賞は難しいかもですが、こちらで是非受賞してほしい『エミリア・ペレス』で!」(君嶋)

  • 「非常に悩ましいですが、作品賞予想とのバランスを考えてここは『エミリア・ペレス』で」(齊藤)

  • 「色々ありましたが、ミュージカルであるべき理由を始め、たくさんの意味が込められた作品。最多ノミネートという強さを信じて、ここはエミリアに1票」(清武)

  • 「作品賞にもノミネートした『アイム・スティル・ヒア』『エミリア・ペレス』で迷うところですが、エミリアは主演の舌禍が響くのでは…」(林)

  • 「『エミリア・ペレス』は助演女優賞を獲ってくれる(はず)なので、漂うある種の強烈な北欧らしさが国際映画賞にフィットしそうな『ガール・ウィズ・ニードル』に一票!」(宮嶋)

『アイム・スティル・ヒア』2025年8月公開予定
https://klockworx.com/movies/imstillhere/
『ガール・ウィズ・ニードル』2025年5月16日劇場公開
https://transformer.co.jp/m/needlemovie/

おまけ:「この作品もノミネートしてほしかった!」

毎年ヒアリングしており、あれもこれも…とわいわいと賑わうこの項目ですが、今年は意外にも1作品だけ。

主演女優賞にニコール・キッドマン(『ベイビーガール』)
「彼女の渾身の体当たり演技、せめてノミネートぐらいしてほしかったという気持ちです…!」(君嶋)

『ベイビーガール』2025年3月28日劇場公開
https://happinet-phantom.com/babygirl/

われわれU-NEXT映画部の予想はこのようになりました。皆さんの予想はいかがですか?

授賞式は、日本時間では3月3日(月)の午前中。この予想大会の対象部門には入れていませんが、日本からも3部門で3作品が候補になっており、注目です。

今年も最高の映画の祭典を楽しみましょう!



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