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【volca drum】メロディ演奏のやり方

はじめに

volca drumはパーカッションシンセですが、PITCH(音程)が変更できるので、メロディのあるフレーズの演奏も可能です。
ただ、volca keysなど元々メロディックなシンセと同じようにできるかというと・・ちょっと工夫が必要だったりします。
自分がやってるやり方を書いてみます。

方法は大きく2通り

メロディの動くフレーズを打ち込む方法は、大きく以下の2通りです。

方法1:ひとつのパートを使って、ステップごとにピッチを変更する
方法2:複数のパートを使って、パートごとにピッチを変える

それぞれの方法について解説します。

方法1:
ひとつのパートを使ってステップごとにピッチを変更する

モーションREC機能を利用した方法。
以下がこの方法を使って作成したパターン例です。(メロディパートは 0:26〜)

メリット

  • 使うパート数が少なくて済む。

  • 音色の変更が 1パートで済む。

デメリット

  • 音程の変わり目をキレイにするのが難しい。

  • 打ち込みが面倒。

方法

モーションRECという機能で、ステップごとにPITCH(音程)が変わるよう設定して、メロディを作ります。

モーションRECのやり方
EDIT/STEPモードにする > 任意のステップを指で押しながらノブを回して設定したい数値する > 指を離す。
(PITCH以外のパラメータでも可能)

面倒っちゃ面倒ですが、自分はこのチマチマした作業が結構好きでして・・
↓以下の投稿でやり方を説明しています!

ピッチクオンタイズについて

また、ピッチクオンタイズ機能をONにすると「C5」「F#2」など12音階で音程を設定できます。
やり方は↓以下の投稿をご参照ください。

2つの問題

この方法の場合、以下の2つの問題に遭遇することがあります。

(1)設定した音程が持続しない

音の余韻が長い場合に、そのステップでは「C」の音が鳴るけど、すぐにヒョンと音程が下がるもしくは上がったりしてしまう・・
対応方法:
そのような場合は、該当するステップだけでなくその後のステップにも同じ音程を設定します。(打ち込んでいないステップにもMOTIONは設定できる)
短いものなら2〜3ステップ、長い音だと4〜5ステップ必要でしょうか。

(2)音程の変わり目がウニョウニョする

これは「PITCH」に限らずですが、volca drumの仕様で、モーションRECでステップの値を変化させる場合、そのステップだけバキッ!と数値が変わるのではなく、数値が曲線的に、少し滑らかに変化します。
そのため、ミヨンミヨンと音程の変わり目がポルタメント効果のようになってしまう。特にテンポが速い場合や、細かく音程を変える場合に気になります。

対応方法:
対応方法としては2つ。

1️⃣ RELEASEを短くする
この現象は、「RELEASE」で伸びた音に対して顕著なので、「RELEASE」をできるだけ短くして、代わりに「ATTACK」の数値を上げて音を伸ばします。
そうすると、比較的きれいに音程が変化します。
ただ、音のニュアンスは変わりますのでそことの兼ね合いですね。

↓以下はこの方法を使ったテイク。
細かく音程が動くフレーズはRELEASEを短めにしてます。

2️⃣ パートを2つ使う
連続して音程が変化するとポルタメント状態になるので、2つのパートを使って交互に鳴らすような感じでひとつのフレーズを作ると、音と音の間隔が開いて、若干回避できます。
ただ、どっちのパートにどの音を打ち込んだか等、ちょっと頭がこんがらがるので自分はあまりやらないです(^^;


方法 2:
複数のパートを使ってパートごとにピッチを変える

パート1=C5、パート2=D5、パート3=E5・・
というように、パートごとに音程を固定して、複数のパートを使ってメロディを奏でる方法。
↓以下が使用例です。アルペジオの各音を別パートで鳴らしてます。

メリット

  • 音程の変わり目を気にしなくて良いのでロングトーンも作れる。

  • コード演奏など幅広いメロディ演奏ができる。

デメリット

  • パートを複数使うのでリズムに使えるパート数が減ってしまう。

  • 音色を変えたい場合に複数のパートの音色を変えないといけない。

  • 使える音程の種類が限られる(最大6個)

方法

まずパート1で音色を作ります。それをパート2にコピーしてPITCHだけ変える。それを繰り返し・・
デメリットとして「音色を変えたい場合に複数のパートの音色を変えないといけない」と書きましたが、これは必ずしもデメリットではなく、自分はむしろパートによって音色を微妙に変えたりします。

この方法を使う場合は色々と仕込み甲斐があります!以下に少し書きますね。

1️⃣ CHOKE+Probablity (発音率)を設定する
CHOKEというのは、例えばパート 1・2・3をCHOKE設定すると、1が鳴ってるときは2・3が鳴りません。他の機材では「MUTE GROUP」と言ったりします。

これを利用して、例えば以下のようにします。
(1)ステップ1 にパート1・2・3すべて打ち込む。
(2)CHOKEで パート1・2・3を設定する(どれか1つしか鳴らない)
(3)ステップ1にProbablityを設定(パート1は50%、パート2は50% etc..)

こうすると、50%の確率で「ド」が鳴るが、それ以外の場合は「レ」が、またレが鳴らないときは「ミ」が鳴る・・というようにメロディにランダムな変化をつけることができます。
ちなみに単パートでメロディを作る場合も、Probablityを設定すると、メロディに変化がつけられて良いです!

2️⃣ コード演奏をする
そもそもvolca drumは、1パートにレイヤーが2つあるので、それだけでも和音が鳴らせますが、複数パートを組み合わせて和音にすることもできます。
その際に、1️⃣の方法を使って鳴らす音の組み合わせをランダムにして、CコードにしたりFコードにしたり、和音が変わるようにもできます。



以上です。
お読みいただきありがとうございます!
なかなか説明が上手くできなくて・・わかりにくかったらすみません。

「自分はこういうやり方をやっている」とか「ここが分からない」等ありましたら、是非コメント下さい♪

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