JAEPO2020所感
年一回のゲームセンター業界のショー個人的な所感。とりあえず、webサイトとかで公開されている情報をベースにまとめ。素材のない会社の情報は後日に追記。
リニューアルが目立った
コナミ ユビート
コナミ ポップン
どちらの筐体も10年以上の稼働。中身がWindows XP Embeddedを採用してたりするので、動くには動くけど裏で動いてるOSがサポート切れてるのを考えると 物理的なこともだけど。まあ作り変えるしかないよなあ。
今までと内容が変わらないユビート。スライダーユニットを追加し、チューニズムっぽいギミックの増えたポップン。
個人的にはどちらも、買わないといけない機械と思うけど。ユーザーのポップンに対する評価がどう変わるか心配。
BNA 太鼓の達人ニジイロバージョン
見た目には変化のないバージョンアップだけど、臓物が入れ替わるのでほぼほぼ新規な印象。従来のSYSTEM357が、PlayStation3ベースだったりするのでサポート終了に伴い、windows10ベースのSystem BNA1になるのかな?
なんにしても、メーカーもパーツサプライヤーから供給を止められたら物の維持はできない。
そこに理解は示すけど、ニジイロの次のバージョンから バージョンアップ費用が無料になる代わりに通信費を取るのはなー。売上いい店ほど負担多くなるのでなんか腹立つ。
しかも今回絶対に買わなきゃいけない。臓物が切り替わることでバージョンアップが今回しかできないやんか。
BNA ワニワニパニックR
GAME WATCHに詳しく記事が出ているので、詳細はそちらで。受注次第で生産なんだろうけど、エレメカを復活させる心意気は応援したい。BNAさんの乗り物のレンタルビジネスは個人的にはとても重宝している。こういうのこそ、息が長いから売り切りでなくレベニューシェアとかすればいいと思う。通信で稼働確認ができる時代なのだからこそ、一考してもらいたい。
コナミ 武装神姫アーケード
スマホゲームのリニューアル。初版は2006年なので、そんな古かったっけ?って思うのはおじさんな証拠。ゲーム自体は艦これとか、Fate、ボンバーガール、SOA、ジョジョとか最近のキャラモノゲームをよーく研究して、作りこんでるだろうなあと思う。売上もそんなもんだろうから、元が取れる値段設定になるか次第だろうな。
ソシャゲも復活するらしいので、メディアミックス的な要素もあるのだろうけどカードコネクトの稼働が良くなればいいと思う。
メダルゲーム新作続く
コナミ DUEL DREAM
DUEL DREAMは、ビンゴジャンルがしばらくなく、プッシャー以外のジャンルとしての新作は久々な感じ?
少ないベットで長時間遊べるので、ビンゴってコーナーに必須の商品だったのに メダルの単価が下落してから プレイ時間の長さが嫌がられてしまっていた感じがある。
お値段がそれなりだから、低ベットで遊べる機械を抱える余裕がお店じゃないと買えないなあ。ってことで、お金のないうちには高根の花だなあ。
スクエニ(タイトー) 星のドラゴンクエスト キングスプラッシュ
詳細は、ファミ通の出てるので。すでに、スマッシュスタジアム、ダイノキングビクトリー、海物語などが発表されているのに、業界のお財布事情を考えない。やっぱ業界団体非加盟だから、そういう事情に疎いのかな?と思ったり。
大型のマスが、販売続くのはうれしい限りだけど、発売時期はそれぞれずらしてもらわないと、買う側がつらいよなあ。
メダルに関しては、開発販売側の価格設定もあるけど、メダルの商売の仕組みにも課題があるので購入するのに躊躇するなあ。
その他新作
テトテコネクト
ロケテスト発表の時は、さらしゲームとなかなかの酷評でしたが。わずかな変化ですが、左右に旗がついたことは大きいかな。ミクのコラボもプラスになるのかな?プレイしてもらった店長のコメントでは、maimai、Waccaよりも動く面積が大きいので汗をかくとのこと。
ガンアリーナSC
NINJA TRAINER ARCADE
どっちも、うちみたいなゲーセンには入れにくいけど、大箱のお店にはいいのではないかなあ。ゲームはいろんなものがあるのがいいと思う。
こうしてみると、実はセガさんのブースはCAセガの販売するゲーム機以外の物だけでセガインタラクティブとしては新作がまさかのゼロ。さみしいなあ。
電子決済統一
業界内には、加賀電子、タイトーの電子マネー決済。セガ、コナミのシンカクラウド端末があったのだけど、端末はシンカクラウドをベースに統一するそうです。それは、今後の内蔵する端末の統一をするのが目的のそうなので、メーカーとしては今後は内蔵化を進めていくのでしょう。
ハードウェアの次は、売上の形状をどうするかなのですが電子マネー系の売上を「統一規格サーバー」に入れて、その先の売上を管理する「各々のシステム」に対してAPIを通じて渡すのが今回の規格の統一で重要なとことかと思います。
この業界自体が、この図で言うところ「決算管理レイヤー」にあたるシステムの標準化がされておらず、ASPとして提供しているのは、ソフトリンクのASMOシステム、加賀アミューズメントの売上照会システム、オペレーティングパートナーズのシステム。
ここのレイヤーで売上管理を行うのだけど、この業界自体がまだ現金管理の部分が手作業なので即応性が非常に低い。データは取れるけど決済管理につながってないなど、小売業界や4号業界から見ると恐ろしくシステム化が遅れている。
電子マネーのハードが統一さて、決済情報も統一されるのも大事だけど、実はここが普及しないと厳しいよなあとも思う。この辺は、次年度の業界団体での勉強会を開催してオペレーター向けに情報共有をかけていきたいと思う。
この「決算管理レイヤー」から「勘定系」レイヤーに、「現金売上」「電子マネー売上」などの売上情報を送るのだけど、売上情報だけでなくオペレーターの利益面にかかわる「景品在庫」などの変動経費要素も機械から抽出して送れると、経営効率を上がるので、そういう面も統合をしていくことが今後の業界の課題と思う。
ALL-NETとNESYSの統合
ファミ通でも記事になってますが、業界内にある3回線が2回線に統合されます。最近は、ALLネットのIPV6への切替をせっつかれていましたが、統合の話し合いが背景にあったのでしょうね。
各社のゲームカードも、アミューズメントICカードに統合されてカードの購入や管理のコストが下がりました。
今回のインフラの統合は、セガ、BNAの利用で一番普及しているALLネットにタイトーが乗ることで複数回線引いている店舗のコストが下がるだけでなく、ALLネットがあるけど、NESYSYがなくてTAITOのゲームを入れてなかった店舗には選択肢が増えますね。
機械の発表はすでに、既報の物が多く、システムの統合、インフラの統合のほうが今後のゲームセンターの経営に与えそうな感じでした。
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