いわゆる”M資金詐欺”はなぜ起こるのか?その実情とは??
近年にも起こっているM資金詐欺
企業育成資金について調べていると様々な情報をがありますが、関連語句で検索すると上位に上がってくるものにM資金があります。
M資金とは昭和の時代から世間で噂されており、戦後GHQが接収した巨額の資産であるとされています。M資金のMという頭文字はGHQのウィリアムマッカートやマッカーサーなどからとっているというのが定説のようです。このM資金を持ちかける詐欺事件というのが昭和から現在に至るまで起こっており、度々ニュースにもなっています。
このM資金について最近起こった詐欺事件としてコロワイド事件があります。コロワイドは東証プライム上場企業の外食産業大手で、牛角やかっぱ寿司や大戸屋などの経営をしており、業種としては小売業です。この会社の会長がM資金詐欺にあった事件というのがいわゆるコロワイド事件です。
この事件に関しては裁判が行われており詐欺師は会長に近づいて巨額の資金を提供すると嘘をつき申請費用など32億円を騙し取った様です。
M資金についてのFRIDAYの記事を見てみると、M資金の存在を信じる事自体をバカバカしいものとして扱っており、直接会長に突撃取材をしてコメントを貰っています。
会長が詐欺事件後も信じ続けているのはなぜか?
上の引用は会長と記者とのやり取りですが、事件の後であるにも関わらず会長はM資金の存在を普通に信じているようです。会長は200人位から直接聞いて大企業経営者の世界では半ば常識だと言うように話しています。そして記者に対して何も知らないんだねという風に言っています。
この記事は一見するとただの詐欺事件の記事の様に見えますが、内容を読むと被害者である会長は事件後も依然として信じ続けているというなんともおかしな話です。
会長はなぜ事件後もずっと巨額資金の存在を信じ続けているのでしょうか。
小売業の大手として東証プライム上場企業の経営されてきた事で、大企業経営者しか知らないネットワークや繋がりがあるのは当然として、それによってこの資金が確実に存在するという事を会長は知っているのではないでしょうか。
中には詐欺師もいる世界
記事の中ではM資金とされていましたが、企業育成資金は過去に基幹産業育成資金のような名称で呼ばれていた事もあるようです。
事前知識なくこの記事を読むと巷で噂される巨額資金=M資金や基幹産業育成資金で、その存在を信じる事がおかしな話であって巨額資金=M資金=詐欺事件という印象を持ってしまうでしょう。実際に詐欺事件が起きたのは事実ですし詐欺師も捕まっています。
特殊金融の世界は様々な人が参入してくる業界のため、中には詐欺師も含まれていて話を持ちかけてお金を騙し取ろうと近づいて来る者もおり、それに騙されて多額の手数料などを払ってしまう方もおり、この事件はまさにそうでした。
この噂される巨額資金の実情として、対象者は製造業や電力鉄道などインフラに関わる企業の代表者です。記事中のコロワイドは小売業ということで本来対象にはならない業種ですが、会長はそのことを知っていたても言葉巧みに近づいてくる詐欺師に騙されてしまいました。
そのため申請などの費用を請求された時点で詐欺事件であると認識すべきだったのかもしれません。
現在は一本化されている企業育成資金
企業育成資金については申請にあたって費用などが発生する事がないため、申請手数料などを請求されることはありません。また、申請について現在は
一本化されており、複数のルートに書類を提出する事もありません。
提供される資金額は、東証プライム上場企業(資本金100億以上)は資本金×100倍、銀行及び信用金庫(預金高1500億以上)は預金高の3~5倍という額になっています。これらが企業や産業発展に与えるインパクトは絶大です。
この資金の存在を証明するには、東証プライム上場企業、銀行、信用金庫の代表者の方が申請して実際に資金を受け取って頂く以外にありません。そのためこの資金の申し出を受けた場合、それが詐欺かどうかを見極めて申請をして資金提供を受け産業発展のために生かして頂きたいと思います。