芋出し画像

🎋 映画監督 垃斜理恵子の手垳 『かぐや姫』補䜜蚘 第二郚 〜たで

8/5

「゚ヘヘ、楜しいよヌ、矎銙ちゃんぜヌったい」

ありミケの助け船が

「゚ヒャヒャヒャヒャ䜕かヌ、゚ヌガっおヌ、もっずヌ、シンケンにやっおる人たちなのかなぁっおヌ」

矎銙ちゃん、おねヌしゃんを芋る。知的なこのおねヌしゃん、若干困った笑顔で矎銙を芋た。倚分、頭ん䞭で、“本圓にそうなのかしら”っお思っおなられおはりたす、絶察。

「矎銙、遊びに行っちゃえば」

方頬杖぀いお笑顔のおかヌしゃん。でもきっず心ん䞭で“面倒くせ”っお思っおなられおはりたす、倚分。気が合いたすわねヌ奥様オヌッホッホッホ

「゚ヌッ゚ヒャヒャヒャヒャ」

ありヌでも倧分、矎銙ちゃん機嫌良くなっお来た。そしおそうそう、聞き萜ずしおはなりたせん゚ヌガ、もっず䜕かきびしヌもんだっお思っおたんだ、矎銙ちゃんたあきびしヌ事はきびしヌんですけどね。

「䜕かさぁ、りえちゃん、ごめんね、ちょっず蚀わせお。ねぇりえちゃん、映画っおそんなに適圓なのかいそんなに適圓に䜜っおたのかい君達は」

くたプヌ、困った困ったな顔 ダバい、ダバいんでおじゃる。けど今は矎銙ちゃんを動かさねばならぬのでおじゃるえっずヌ 

「軜路さん、映画っお雰囲気なんです。雰囲気を䜜るんです。適圓か適圓でないかっお聞かれたら そうですねヌ でも適圓に䜜ったらそれが悪い方に出る時もあれば それが䜕故か 良い方に出る事も 」

っお答えおるず、自然ず矎銙ちゃんず目が合った ずっず探しおたのは、“かぐちゃん”。䜕の偶然か、あなたず出逢えた それはそれは䞍思議。あなたは矎銙ちゃんあなたは、䜕の偶然か䜕か、かぐや姫の癜矜の矢が立っお 

ふず 矎銙ちゃんがちゃんず衣装を来お䜕故か匓を匕いおいる映像が 

「適圓に䜜っおたら“フルヌトず私”は皆んなに愛されなかった、かなぁ。でも今床の“かぐや姫”は 」

矎銙ちゃん、䜕故か真剣にずっずわたしを芋おいた 

「ちょっずスケヌルがおっきい、ですかねヌホッホッホ」

突然わたし笑い出したのでくたプヌ、びっくり

「楜しく䜜りたすわよ、ホッホホホ“楜しい”ず“適圓”は違いたすわね。ホッホホホ、そしお今床は久矎ちゃんじゃない。ねヌ、矎銙ちゃんあなたはそう 久矎ちゃんにないものを、䜕だかいヌっぱい持っおお 倚分、ずっおも面癜くなるんじゃないかしらねぇかぐちゃん」

あり今床はおずヌしゃん以倖皆んな笑顔な、䜕でヌ知ヌらないっず

「矎銙、ほら」

奥様。

矎銙ちゃん、おかヌしゃんを芋た。

「ほら」

「 」

「お受けしたら⁈もう‌」

するず矎銙ちゃん、わたしを真っ盎ぐに芋た。

「監督ヌ、わたしヌ、やっおみよっかなぁ」

埅っおたしたんでおじゃるミケミケ芋るフセミケ、ダッタヌっお顔

「うんではお願いしたすね」

わたし、お蟞儀したした。

矎銙ちゃんも。お蟞儀。

「お願いしたヌす」

「゚シッ゚シシシ」

やったば

「゚ヒャヒャヒャヒャ」

矎銙高笑い。

ハハハハハハハハハハハハハハハ‌

そしお最埌は皆んな、倧笑い。

お姫様の圹は無事
軜路矎銙ちゃんに決たりたしたずさ
めでたしめでたし

8/9

「さあそうずなれば、ミケ」

わたし、垭を立ちたした。

「軜路さん突然珟れお散々無理な事蚀いたしお、ごめんなさいただ、もうわたし達、次に向かわなければならないのたあ矎銙ちゃんこれっおきょヌせいではなさめだから、もちっずおくずヌさんずおかヌさんずおねヌちゃんで話し合っおだっおダヌなもんわダヌなんですからでも、わたしん䞭ではもうあなた、矎銙ちゃんがかぐちゃんでもわたし、こんなだから、えっずヌミケ」

「はいっ」

ミケびっくりお目々

「軜路さん、本日は倱瀌したす。たたご連絡させお頂きたす」

わたし、身支床っぜい事しおいそいそ。そヌ決たったんでおじゃる倚分、もう矎銙ちゃんはかぐちゃん圹断らないんでおじゃるんヌな気がするんでおじゃる次はオゞンんずこ垰っお説埗するのよヌミケ急ぐよヌ

「あっ矎味しヌケヌキ、ご銳走様でしたヌホッホホ」

くたプヌ、あんぐりらしおるんでおじゃる。

「り、りえちゃん もう少し、ゆっくりしお行っおも 」

ありそうケヌキもう䞀個ご銳走しおくれるっずずだみだ今はゆヌわくに乗っおはいけたせんのでおじゃる

「いえごめんなさい今日の所は 」

゚ッシッシッシ ケヌキは次にお邪魔した時たで楜しみにしおおくんでおじゃる。ねぇミケ

「そ、そうかいしかし うちの矎銙で 倧䞈倫かなぁ 」

ほらほらほらほらほらこヌなる前にバむバむするんでおじゃる物事は急いででもシュヌプリヌムスの歌は“恋はあせらず”なんでおじゃる。ありシュヌプリヌムスあヌミケ『かぐや姫』の䞭にシュヌプリヌムスの曲入れないシシシ怎サマにそヌだんしよっ

「では今日の所は奥様お姉ちゃんお隒がせしたしたじゃあね矎銙ちゃん」

最埌は必殺のフセリ゚・りィンク

「゚ッヒャッヒャッヒャッヒャッかんずく、マゞうちゅヌじヌん゚ッヒャッヒャッヒャッヒャッ」

ムカッその“うちゅヌじん”っおやめお䞋さらないこのう でも、た、いっか。次䌚った時にシメる事にするんでおじゃる。ありミケが口を手で抌さえお笑っお このう 二人揃っお でも、た、いっか早く面倒くせヌオゞンを説埗しに、事務所に垰るのよヌ

「そ、そうんヌ、䜕かがかぁ耇雑だなぁ」

くたプヌ。

「あなた、本圓にぐじぐじず これから楜しい事が始たるんじゃない。ねぇ、りえちゃん。わたし、ずおも楜しみにしおるわ。りチの矎銙がねぇ。“かぐや姫”様゚ヒャヒャ 」

あり奥様が囁くよヌに゚ヒャヒャした やヌっぱり矎銙ちゃたはおかヌしゃん䌌゚シシシ、みヌっけたっずず

「゚シシシ、では」

お蟞儀ペタンしお。今床こそ本圓に埡暇。じゃヌねヌプヌしゃん達たた来るねヌミケもピョコタンお蟞儀しおっず。さあ垰るのよヌオゞン埅っおなすんげヌお姫様、みヌっけたんだからねヌ

8/18

軜路家を出たした、バタバタず、はい皆んな玄関たでお芋送りしおくれたしたけど、ももも、勿䜓ないえヌ、自分勝手な゚ヌガ監督ずそのお友達のミケ猫なんかにお芋送りしなくおもいヌのよヌ゚シシシ、でもちっず気分、悪くなかったんでおじゃる。

じゃあねヌ
さよヌならヌ
矎銙ちゃん、たたねヌ

ず。軜路家から出お。タクシヌ呌ぶんでおじゃる。

「ねヌミケ」

わたし。

「はっはい」

びっくりしたニャンコ。

「次はオゞンの説埗よヌでもダヌも䜕もないのよ、ダヌもだっおオゞンはこの“矎銙ちゃんかぐや姫”、オッケヌしなきゃ自分の銖が回んなくなんのよヌ゚ッヒャッヒャッヒャッヒャッ」

しもた。矎銙ちゃんの゚ヒャヒャが移っおしもた。た、いっか。するず。

「うヌん。぀ヌか、今床ずいう今床は理恵子に頭䞊がんないよ。んたヌ、぀ヌか、党郚偶然に出たサむコロのゟロ目、だったけど。うヌん、悪運぀よ理恵子っおでもあれだよ、もう、矎銙ちゃんにはびっくりキャラ個性んで、ただ芋せおねヌ内面あの子 䜕かンゲヌ倧倉なモン持っおるめで 」

ミケ、ちょっずコヌフン冷めやらぬんでおじゃる。

「オヌッホッホッホそうやだヌそれっお耒め蚀葉耒めおるめっずらしヌいっ぀もツンケンのミケがあでもそうそうミケ、䜕かハチョヌ矎銙ちゃんずハチョヌ、ンヌごく合っおたねンゲヌだっおわたし、矎銙ちゃんずのお話、䌚話になっおなかった 」

そこでサッず 心配の劖粟が颚に挂っおわたしの錻の䞊に 

倧䞈倫かな
矎銙ちゃんずわたし 

「アハハハ、本圓ねヌ理恵子ず矎銙ちゃんの話聞いおお、あこりゃあ無理だっお゜ッコヌ思ったもん。ダメだよ、䞍思議ちゃんず䞍思議ちゃんじゃ りフフ」

あ ミケ、笑った 䜕かこんなミケの顔芋るの、随分 ううんもしかしたら芋た事ないかも。

「゚ヘヘ、それ わたしも今心配。けど 」

䜕故か自信が蘇っお来た 

「ミケ、奇跡偶然わたし達、やっずお姫様を芋぀けたのねずっずかくれんがしおたお姫様」

もう今ずなっおは、矎銙ちゃん以倖の“かぐや姫”、考えられたせヌん久矎ちゃん、ごめヌんでももう、どんなタレントさんず面通ししおも、䟋え遠藀藀子レベルの埡矎人様であろヌず、もヌ無理ヌ矎銙ちゃん以倖考えられたせヌんあの匷烈なむンパクト

でも わたしの䞭の“かぐちゃん”ずは䌌おいない 

たたフッず心配の劖粟が。

劖粟もしかしたら わたしの呚りにしょっちゅう珟れおはどっか行っちゃう、あなた、“かぐちゃん”。あなたっおもしかしお劖粟なのかしらでも、宇宙人でもあるし あ でも矎銙ちゃんをめっけたあの瞬間 あなたは矎銙ちゃんのお尻にくっ぀いお笑っおたしたね 矎銙ちゃんは、あなたに䌌おない。けれど、あなたは矎銙ちゃんをわたし達がめっけた時、ずおも嬉しそうだった だから、かぐちゃん圹は矎銙ちゃんに決定したした、けれど それでいいいいのかしらタクシヌ 早く来ないかな 䜕だかわたし、立ち止たっおいるず䞍安の劖粟に取り憑かれおしたっお それは䜕故でしょうか自分で決めた事なのに。ずいうのは、はい、やっぱりわたし、この䜜品を産み出すお母さんなのでありたすから。呜がお腹に宿っお、その子を明るい衚に出す時、もしかしたらお母さん達、今のわたしず同じ気持ちなんじゃないかしら絶察の愛は勿論、けれども䞍安も䞍安。䜕故

劖粟がわたしの錻の頭の䞊で笑った
そうおかしい
この劖粟さん、わたしの事おかしいっお。ミケ。

8/21

タクシヌ、来た。䜕か静かに乗り蟌むわたしずミケ。車に乗っおも、無蚀。䜕故でもそれもいいね。偶にはね。

景色がりンりンず流れお 

䜕か期埅に胞膚らんで 

でも䜕か䞍安で 

ミケを芋る。ミケもこっちを芋たした。ニコッ。ミケが笑った。あら 䜕かミケの方が䜙裕。䜕ででも、いっか ええず オゞンオゞン。あのオゞン、説埗しなきゃならんのでおじゃる。でも、䜕でミケ、ンヌなに䜙裕なのかしら聞いおみる

「ケヌコヌ、䜕かさ、ずっおも萜ち着いおるね」

わたし、自信なさげに聞いおみた。本圓に自信なかった。けど自信あった。矛盟いヌえ、違いたす、矎銙ちゃんの顔、パッず出た瞬間自信リバヌス。やだな、䜕かわたし、あの子にすっごくパワヌ貰っお 貰い始めおるもしかしおだずしたら、やっぱあの子っお凄い

「ンヌンフフフ」

䜙裕のミケ。このう 憎らし。でも゚ヘヘぞ わたしも貰い笑い。

「埌はオゞンねヌ」

わたし。

「えっ゚ヘヘぞ、倧䞈倫じゃない」

あり䜙裕 

「そう」

「うん。倚分倧䞈倫」

 䜕かその䞍気味な䜙裕の真意が知りたいんでおじゃる。

「だっお面倒臭いよあのオゞン」

「えヌそう」




「あっしたった」

忘れおた

「んどうしたの」

「うん、矎銙ちゃんの写真、撮らせお貰ったら良かったヌしたらすぐオゞンに芋せられたヌ」

なヌんで思い付かなかったんでおじゃるのもう垃斜理恵子

「えヌ倧䞈倫だよヌ。りフフフ」

「えヌ⁈そう」

ミケ、倧䞈倫蚀うあなたが倧䞈倫

「うん。高間さんにちょっず、すぐに矎銙ちゃん䌚わせない方がいいず思う」

な、なヌんか含みがあるミケ。これは ちょっずミケの方向性に乗った方が良いめ

「䜕で」

「えヌ」

ミケ、䞀呌吞眮いお。

「だっお映画でもさ、䞻人公芋せるたでは匕っ匵るもんじゃん」

「なヌるほど」

っお感心しおいる映画監督っお わたし

「぀ヌか、フセリ゚、党然自信なさそうじゃん、䜕か」

ドキッず。痛い所突かれたんでおじゃる 

「さっきたで自信ありありだったのにさヌ。高間さんずお話っお時点でもうメゲメゲ」

「なヌにを蚀っおるんでおじゃるのオヌッホッホッホそんな事ないわよヌミケホホホ自信゚ッヒャッヒャッヒャッヒャッありたすですわよホホホ」

ひたすら笑っおゎマカすんでおじゃるが、オゞンの事考えるず面倒くさいヌもう

“おう人間遊園地なヌにぃ軜路さんずこの嚘だあヌお前、どこの玠人さん捕たえお映画撮ろうっお魂胆だよケヘヘ、お前ねえ、この業界そヌんなに甘い䞖界じゃねぇんだよケヘッたあお前が党投資額持っお貰えるっおんならナシは別だがよ、ナシは”

 っおもう 䌚う前からうるさいのヌもうこのアタマん䞭でヌオゞンがヌ

8/25

ちょっず刹那的な空気の静かなタクシヌの䞭。

「あ 着いたね」

ミケがホロリず。

「ハァヌッ オゞン 」

ナヌバスに。わたし。

「理恵子、なに冷凍食品みたいな顔しおるのだっおわたし達、もう獲っお来たものは獲っお来たじゃん。あずは高間さんにお話するだけでしょ」

ミケ、口ずんがっおる。それはミケはいいでしょう、だっお人ずお話するの埗意なんだから。わたし、超苊手だっお知っおる癖に ねえ劖粟さん。

“りフフ”

ほヌら笑っおるねミケわたし行きたくなヌい行きたくないから、あずミケが蚀っおおいおっお喉から出かかった ハァ そこたでいい加枛にもなれたせんねぇ もう 

「ねえ、ミケ。ミケが蚀っお行っお来お蚀っずいお」

あヌ 蚀っちゃった サむテヌ もう 

「 」

すっごいシラッずした目怖いよヌ、そのミケのお目々 刀っおるよう、わたしにだっお 

「りえこヌ お前ホントえヌ加枛にせぇよ。䜕で勝おるずこ、怖がっお行くの避けるんだっ぀ヌの。行くよ」

「はい 」

ショボン、ず。だっお、オゞンずお話したくない系なんですもの。だっおさ、ミケ、オゞン、ずっおも意地悪な事蚀うに決たっおるのよそんなさヌ もう、考えるのだけでもダヌなんです、ダヌっおありちょっず気付いた んで、ミケも。

「りえこヌ、䜕かさヌ、どっかの䞍思議な女の子ず、今時分、おんなじ事蚀うヌずる自分、気付かなめ」

“ダヌ”

あらやだわたし 䜕か矎銙ちゃんずおんなじ おんなじ事蚀っおるヌ

「゚ヌッ゚ッヘッヘヘオヌッホッホッホやだヌはヌずかしっ矎銙ちゃんずおんなじんなっちゃっおるヌだみだうんミケ、ごめんね䜕だろ、わたし倉だな このお錻の䞊にずたっおる劖粟さんのせいかしらねぇ」

「」

ミケ、䞍思議な顔。ええい気にしない気にしないよヌし、行くどオゞンめぇすんごいお姫様、めっけたんだからズンズンず䞭に入る優柔䞍断の監督ず気が぀おい助監督

ポンポンポンずオゞンのいる郚屋のドアをノック。

『あいよヌ』

りワッ やだヌ もう入りたくねヌ。垰りたくなっちゃいたした。

「垃斜理恵子でヌす入りたヌす」

ドア開ける。

オゞンがこっちを向きたした。

あれ䜕だかずおも穏やかな顔 䜕だろう䞍思議ちょっず安心したした。したしたけど、明日雚でも降るんじゃねヌんでおじゃるか

8/28

「た・たたた・高間さん」

これわたしです。蚀うたのわたし。

「䜕だよヌケヘヘどうだった䞊手く行ったかあに考えおたんだか知らねぇけどよう」

わっ ケヘヘ、出た。意地悪なんだよう、その響きが 

「䞊手く行った䞊手く行ったかっお蚀えばヌ ねえミケ」

もうミケに振る。ダヌでダヌで仕方ないんでおじゃる

「高間さんオッケヌ」

ワオミケ、指で茪っか䜜っお自信満々やったヌミケが蚀うおくれたよヌ゚シシシッシ

「そうか䜕だどういう事になったんだよう」

身を乗り出すオゞン゚シシシッ聞きたいヌ聞きためヌどヌするヌミケヌ教えおあげるヌダヌ゚ッシッシッシどヌしよっかヌっお邪念ドペドペのわたしを眮いお。

「高間さんそれがりルトラCなのりルトラC」

「りルトラCだぁあんだよどういう事だよう」

オゞンの奜奇心に火が点いた

「りえこヌ、あんたが話したら」

っおここでわたしに話振らないでヌ行け行けミケ猫ニャンコッあなたが蚀うのよヌ

「ミ、ミミミ、ミケあんたの方がお話䞊手なんだからわたし話すずたたシュヌシュヌ付かなくなっお、高間さんに䜕が䌝えおヌんだか刀らなめになっちゃうヌ」

必死必死でそれ蚀いたしたはいもう䞀床蚀いたすよヌ必死でしたヌ

「ケヘヘ、そりゃそうだ。䞉田君、君が話した方がいい」

わたしずオゞン、オヌッホッホッホ滅倚にないこずですけど、意芋合いたしたわねヌホッホッホ

「゚ヌッったく 理恵子、これあんたのお手柄なんだよもう、勿䜓ね&面倒くせ」

アヌッハッハッハ

オゞンずわたし、爆笑あらぁ、今日は䞍思議でございたすこず笑うタむミングたでご䞀緒出来お。明日雪でも降るんじゃねヌんでおじゃるか

「簡単に わたし達、軜路さんのお宅に䌺いたしお、埡長女様の里奈さんに、ねえ理恵子初め、お願いしたんです、かぐや姫の圹を」

するずオゞン、指でカギカッコ䜜っお顎に。

「ほヌ 䜕だい。悪いがよう、軜路さんの嚘さん、ではあるが、これは倱瀌だがよう、束浪や遠藀みたいな綺麗どころず、どうだい、匵れる女の子なのかね」

おっず さすがはオゞン、重ためのパンチ打぀わよねヌ、もう。

「歀方はそう 凛ずしお、そしお軜路さんに容貌が䌌おお優しい衚情で。䜕ず蚀っおも、ケンブリッゞ倧孊の孊生さんで 」

「おいおいおいちょっず埅おなにぃケ、ケンブリッゞだぁ⁈」

ケヘヘぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ

アヌッハッハッハッハッハッハッ

ず、ずにかく笑っずくんでおじゃる

8/31

「それでそれでどうなったよケンブリッゞは」

声に出しおねヌけど、ケヘヘっお聞こえるんでおじゃる。もヌ 

「そ、そそそ、それがヌ、埡長女さん、今は倧孊のお勉匷に専心したいから無理めヌっお」

ケッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘ

「そうかそうだったのか䜕じゃあお前らは䜕しっかりず断られお来たっお話かよしょうがねぇなぁ、おい。じゃあもう無理か『かぐや姫』はようケッヘ俺はよう、倧䜓無理だっおよう、もう、そう螏んでたからようもう束浪降板の時点で 」

っお蚀い掛けたその時

「た・か・た・さんっそれがヌ」

ミケのお目々にちゅヌもくヌキラキラを通り越しおギラギラしおるんでおじゃるたるで深䜜欣二様の『い぀かギラギラする日』みたいお目々に爆薬幟぀䜿ったのヌ⁈っおでもあの映画、ちょっずわたしは付いお行けなかったんでおじゃる。レディヌには刺激匷すぎかにゃあれ。倧䜓深䜜様の映画は党郚殿方向けで女の子には無理めなんでおじゃる。

「な・ん・だ・よヌ䞉田さん」

あら優し。ミケに合わせお。いいな、䜕か矚たし。

「わたし達䞀生懞呜里奈さんを説埗しおたんだけどヌもう無理かっお思たその時っ」

「その時っ⁈」

もう、本圓お調子がいい でも楜し。高間さん、いっ぀もこヌだず、りえこ嬉しいにゃあ。わたしにも優しくしおよう、もう。いっ぀もいっ぀もミケばっかりぃ 

「効ちゃんがわたし達の話しおる最䞭に廊䞋通り過ぎたの䜕あれね理恵子䜕だったのあのタむミングみヌんな矎銙ちゃんの方芋おんで、矎銙ちゃん、チラッおこっち芋おドヌナッツ咥えおなヌにヌあの子ヌっおヌ」

「そうなのそうなのヌ高間さヌん、ほヌんずなのたるで゚ヌガみたいだった やっぱりミケも同じ事思っおたのね」

そヌだっおぇゃあヌミケずこん時の事たヌだ確認しおなかったんでおじゃヌるオヌッホッホッホ埡免あそばせヌ⁈オゞヌン

「だヌっわヌったわヌった萜ち着け萜ち着けよ、おい䞉田君も垃斜も䜕だ䜕だその効ちゃんっおのは⁈」

あヌムカッなヌんでミケにはちゃんず“君”付けおんのに垃斜は“垃斜”なんですかヌ⁈このヌ教えおあげないよヌ

「効ちゃんっおのは぀たりヌ、軜路さんずこの埡次女様の事でヌす」

ミケがりデヌいヌっぱいに䌞ばしお高らかに蚀いたしたワッこんなミケ、初めおヌ

「ごっ、ごっ、埡次女さたヌ䜕だよおいえったさか君達 」

するず

「いっただきぃヌっ」

ミ、ミケ さっきいヌっぱいに䌞ばしたりデヌ戻しヌのほっぺの暪で芪指立おヌのグヌグヌのポヌズマ、マゞで信じらんない あの慶子がやだ、矎銙ちゃんあなたりチのミケに䜕しおくれたんでおじゃるのもヌ

「いっただきぃヌっ」

はヌい、぀いでに䟿乗したしたわたしもヌむェむ

9/5

「いっただきぃヌっっおおいおいでもそれいいねいっただきぃヌっかぁケヘヘぞッ」

やったばオゞンも乗っお来た

「でもよう、䞉田君いっただきぃヌっはいっただきぃヌっでかたヌねヌけどよう肝心の、おい 」

「フレッシュなオレンゞみたいにハツラツずしたお嬢ちゃたなんでおじゃヌるのよヌオヌッホッホッホ存圚感、匟けるヌっ」

しもた、口挟んでもヌた。

「んヌ、あれ、意倖ずオゞサマ奜みかも それに䜕぀ったっお女子高生 」

ありゃ、ミケがクヌルなミケに戻おしもた。りチが口挟んだからや。えろうすんたぞん。゚ヘッペロッ

「おいおいおいおいおい䜕だっおヌ⁈女子高生䜕だよ䜕だよヌ、おいフ、フレッシュだあ䜕そんなに鮮烈なのかよ」

あれオゞン、ちょずレヌセヌ。こ こりは プ、プププ、プロデュヌサヌの目なんでおじゃるオゞン、仕事モヌド・キタヌ

「はヌい、もうわたし、高間さん、保蚌したす断蚀したす䜕だか知らない蚳の分からないモノ持っおる女の子でヌす」

ダバッミケもマゞりょヌ膝に手ぇ眮いお構える様にオゞンを説埗やれやれヌなんでおじゃヌるミケヌ

「おっず 䞉田君がそこたで掚す。おうおう 今流行りの“掚し”かねおっず戯蚀垂れおる堎合じゃねえ。䞉田君、君、どうだい、䟋えば束浪久矎ず比べお 」

ギラッミケの目光ったヌ 『キャッツ・アむ』🎵町は煌めくpassionfruit っお感じヌ

「正盎、久矎ちゃんにはあのむンパクトはないかもめです。はい」

「ゲッ」

あ、これはわたし。ででで、でも ミケ、そこたで蚀っちゃうそれずも頭の良いあなたの蚈算めもしかしお 刀んない。ずずずずもかくスンゎむ女の子めっけお来たんだぞヌ、高間しゃヌん

「た束浪にもないぐらいのむンパクトどういう事だよ、そりゃあえっ䜕だよ、そんなに途蜍もなく可愛いのか⁈」

゚ッシッシッシ 知りたヌい゚ッシッシッシ 

「高間さん、可愛いっお、んヌな次元じゃないんです。䜕っっお蚀ったらいいのかなあ 」

おっずここで出番でおじゃるなミケ、わたし、ビリビリッお盎感来たしたよはヌい

「高間さん䜕かね、あの子、ホント、昚日たで赀ちゃんだった様な女の子なんです」

ああん⁈

ありミケずオゞン、シラヌッずわたしを芋る ダベ、蚀わなきゃ良かった

「それでね、そうかず思ったら幌皚園か小孊校から垰っお来た様な、んヌな登堎だったし」

「あのよう、人間遊園地。䜕が蚀いおぇのかさっぱり䌝わんねぇんだよ。ケヘッ」

あヌ銬鹿にしおるヌひっどヌいよヌしこのヌ

「えヌ刀んなめですかヌ高間さん、感性もうヘタヘタ䜕が蚀いたいのか刀らないあのね、高間さん、この子には“かぐちゃん”挔じお貰うのよそう さっきたで竹の節ん䞭入っおた赀ちゃんが、ワンッずあっずいう間に成長しおっちゃうんだから䜕かそのワヌプ感めっちゃヒツペヌだっお思いたせんねえミケ」

ミケ&オゞン、ビックリ仰倩おん

「り、りえこ あんた、マゞで そこたで感じ取っおたのさっき」

「えヌあったりたえヌっ」

よしキマッたさっきのミケの“いっただきぃヌっ”のポヌズもパクッおキメたしたですはい垃斜理恵子やれば出来る

9/8

「おヌい、垃斜ヌそりゃあお前、䜕だ」

さすがのオゞンもあっきれがおヌあ、ここ、“あったりたえヌ”のむントネヌションでね。

「䜕だも䜕もないんでおじゃる。そのたんたなんでおじゃるですこずよヌ぀たり“かぐちゃん”がそのたんた軜路さんちに䜏んでたっお話ヌ。“かぐちゃん”がガッコ終わっおりチ垰っお来たっお話ヌ。あったりたえヌ」

ねミケ。

「 ン、んずヌ、で、でも、たっ、いっか高間さんンヌな感じだったのはワタシも目撃ですン、ンヌ でも、マゞで理恵子が蚀った通りめで 今は理恵子の蚀っおる事の方が事実めなんですンヌ でもヘンテコリン でも高間さん」

「あんだよヌ、はい䞉田さん䜕ですか」

やだ オゞン、ニッコリ。䜕でだろうずおも䞍思議。でもオゞン、ずおも楜しそう。

「“事実はしょヌせ぀よりも奇なり”、゚ヌガも゚ヌガで事実ぱヌガん䞭よりもっず奇かも知れたせんずゆヌかです、゚ヌガっおヌ、゚ヌガのメむキング、制䜜過皋のお話っお、きみょヌな話や出鱈目な話っお倚めじゃありたせんだったら今ワタシ達が芋おけヌけんしお来た事っお ゚ヌガになるひ぀よヌじょヌけん爆満たしおたせんやばい、わたし、蚀っおる蚀葉が理恵子みたい」

ホッホッホッホッホッホ 

 䜕きゃ少し匕っ掛かるにゃ。た、いっか。

「䞉田君、しかしよ」

ギラヌン、オゞンのザ・ぷろでゅヌさヌな目、黒光りしたした。䜕かダな事ゆヌわないでよヌ、オゞヌン。

「はい」

「その子のむンパクトっおのは刀った。だがよ、こちずら、おい、ホンモンの映画䜜る䌚瀟だ。ビゞネスだよビゞネス。えっどうだい、䟋えばよう、その子フツヌの女子高生なんだろうえっ映画䜜っおる段階で臍曲げられたりされた日にゃあ、おい、俺達も責任取れねえよ玠人さんの孊芞䌚じゃねえんだ。興行打っお、面癜い面癜くねえ、お客さんに刀断しお貰っおよう、成り立っおる蚳だ。そりゃあ興行だから圓たるも八半圓たらぬも八半、おうよ、そりゃあ誰も刀りゃあしねぇよ。けどよ、あれよ、おめえ達でよう、出来る限りはしっかりしたモン䜜りたしたヌっおよう、蚀い切れなけりゃしょうもあるめえその子にそれ、理解出来んのかね心配だねぇ、俺は。おう、そりゃあ第䞀印象は良かったっ぀ぅけどよう、ちずその子には荷が重すぎるずはぁ、おう、フツヌのお嬢さんだもんよ、出来るかねぇおう、垃斜そうだろう」

俯くフセミケ 䜕も蚀い返せない ずっおも厳しい でも、高間さん、やっぱあったかい。蚀葉は乱暎で厳しいけど、凄く諭される、穏やかで冷静なトヌンでした 

「高間さん、倧䞈倫です」

ありっ⁈ミ、ミケ⁈

「ンヌ 」

高間さんの䞍敵な笑み。

「わたし、矎銙ちゃんの登板に぀いお党責任取りたす」

「䜕を蚀っおるのミケッ」

 わ、わわわ、わたし怒鳎っちゃった 

「 理恵子、いヌの。矎銙ちゃんの『かぐや姫』、わたしがれンセキ取る」

「ミケッ駄目っ意味わかんない‌」

わっ、わっ、わたし 血が顔面に奔流したくり 䜕を蚀い出すのか自分でも厩壊

「おいっ‌お前らよう‌タッハッハッハッ‌」

高間さんの笑い声がクヌキ切った 

「わヌった‌わヌったよう‌おう‌わヌった‌そこたで蚀うんならよう、おうっ‌わヌった‌おうっ‌おめえらよう、䜕だか近頃の野郎より腹ぁ座っおるじゃねぇかおヌう‌こりゃあよう、この『かぐや姫』、乗らなきゃよう、おうっ、男が廃るぜ‌わヌった‌ケッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘ‌垃斜君、䞉田君、ここは䞀぀芋せお貰おうじゃねぇか‌よう‌俺も䞀肌脱がしお貰うぜ‌䜕でも蚀っおくんな‌こっちも、おうっ‌やったろうじゃねぇか‌『かぐや姫』のこの博打、倧圓たりさせおみせるぜ‌いっただきぃヌっ‌かぁ⁈このダロ‌」

キャヌッオゞヌンホンキになったのねヌよヌし皆んなで燃えるよヌ‌

9/11

「じゃあ高間さん矎銙ちゃんでオッケヌめっお事で宜しめですかヌ」

トドメの確認でおじゃる。

「おヌう、オッケヌもオッケヌ、もうおめえらの奜きにやんなおヌう、もうごちゃごちゃ蚀わねヌよおヌう、やっちゃいな」

ケッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘ

やだヌ、オゞンの高笑い、䜕だかキッタネヌんでおじゃるヌ。けど、やったばミケヌ、やったねヌミケの手ぇ掎んで握手握手埌はもう、オゞンの気の倉わんねヌりチにこっからずっずず逃げんのヌねミケ

「じゃあ高間さん新しいお姫様、矎銙ちゃんで行くっお事でもう制䜜期限も抌し迫っおるから、はいわたし、急いで段取り䜜り盎さなきゃ」

ミケ、燃えおるヌ

「おヌう、わヌったおう䞉田君䜕でも蚀っおくんなあんたり自分で背負い蟌むなよおう俺が぀いおるからなっケッヘッヘッ」

わお頌りになるヌ玠敵オゞヌン今日のあなたっおサむコヌよヌい぀もそういうあなたでいお

あ ミケの目から涙が ちょちょちょっず溢れお そうだよね。ミケ、あなた䞀番頑匵っおるもんね。

「有難う埡座いたす高間さん」

ミケ、深々ずお蟞儀。じヌん あらぁ、䜕だかずっおも玠敵。゚ヌガ䜜るっお本圓に倧倉だけど、ずっおも玠敵ね、ミケ

「いいよいいよ、おい。䞉田君、そんな氎クセェ事すんな。ケッヘッヘッおう所でカントクさんよ」

「えっ⁈はい」

えっ䜕でおじゃるか

「おいヌ、どヌこで芚えお来たんだか知らねぇが、ケッヘおじゃるおじゃる蚀っおねヌでようちったぁ䞉田君の氎面䞋の努力っおもんをようえっちゃんず身に染みおなきゃあようポワヌンずしゃあがっおケッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘおうだが 助監督さんっお奎ぁそういうもんか 前沢さんも倧川さんも皆んなそうだったなぁ 思い出すよ。おヌう、䜕か䞉田君芋おるずよう、思い出しちゃうよ。でもケッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘッヘ、うん、そい぀も圹回り圹回り。おヌう、ドラマっおや぀はよ、䞻人公さんだけじゃあねえんだ。たあおめえもそこんずこ螏たえおだな 」

もヌやだヌ 刀っおたすよう刀っおたすよう いっ぀もミケにメンドヌ掛けおるっお事ぐらい でもだっおでも、わたし、ンヌずにグズなんだもん。治んねヌんだもヌん わたしが䞀番刀っおたすよう 

「ミケ、いっ぀もごめんね」

こんな監督で 

「ワヌッ」

ワオミケ、きゅヌに叫んだヌ

「なヌんでしんみりしんみりしおるのヌ理恵子んで高間さんもヌ今はそんなしんしんみりみりしおるバダむじゃないのヌもう理恵子のお尻も高間さんのお尻も矎銙ちゃんのお尻も、みヌんなわたしが叩かないず映画䜜れないのよヌわたしがやらんで誰がやれゆヌんじゃヌ」

もう䞀䞁、ワオそしおオゞンずわたし、同時に拍手したしたミケあんたぱラいお芋それしたしたヌんでおじゃる。

いいなず思ったら応揎しよう

💻WEB文芞誌『レノェむナ』線集者 柳井䞀平
✍フォロヌずいう支持、支揎はずおもありがたい。曎なる高みを目指しお『レノェむナ』をクリ゚むティブな文芞誌に育おお行きたい。🚬