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一人の生き様に魅了された90分

今日はペルー時間の4:40起床。
その理由は…

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今日4/4(土)から始まった「アフリカトークリレー」を視聴するため。
(※日本時間だと19:00〜20:30)
毎週土日を8人の講師が担当してzoomで開催してくれるもの。
興味がある人の日程を選び、500円のチケットを買うだけでOK。

(コロナのおかげでこんな素敵な企画が発案されたそうです。すごい。
時代はどんどん変わる。)

記念すべき第一回の今日は、早川千晶さん。

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ケニア在住31年。キベラスラムのマゴソスクール運営者。撮影コーディネーター、通訳、ライター、「アフリカに深く触れる旅」案内人。1999年、ナイロビ最大級のスラム・キベラで、孤児・ストリートチルドレン・貧困児童のための駆け込み寺「マゴソスクール」を設立、ミリティーニ村にジュンバ・ラ・ワトト(子どもの家)、キベラスラム出身の高校生・大学生の奨学生グループ「マゴソOBOGクラブ」、マゴソ洋裁作業所、障がい児特別学級などを運営している。2015年度第5回賀川賞受賞。2018年ドゥルマ民族の旗持に就任。マゴソスクールを支える会 http://magoso.jp/

なぜ自分が早川さんのアフリカトークを視聴したのか。
一度トークイベントに参加し、お会いしたことがあるから。

大学3年か4年の時、友達に「今度、神戸元町で面白そうなイベントがあるよ!」と誘われて行ってみた。元町にあるカフェで30人くらいのイベントだったはず。

「アフリカのケニアについて」
「マゴソスクールの子どもたちについて」トークしてくれた。
その時までケニアって国を知らなかったような気がするし、アフリカの生の話に触れたのも人生で初めてだったから、あの時の衝撃と感動は忘れられない。
その中で歌の演奏もあってそれを紹介したい。

↓ぜひ1回この音楽を聞いてみて欲しい。
自分は毎回観るたびに泣きそうになってます。

演奏者のマサヤさんという方は、ケニアの伝統民族の人々と一緒に8年暮らし、音楽を習った方。(映像はギターだけどその隣の楽器のこと)

3.11のあと、いつも支援してくれている日本のためにって子どもたちが歌ってくれた映像。日本を想って泣く子もいる…。

早川さんが主催しているステディツアーでしかマゴソスクールには行けないそうです。大学生の時に行きたくて調べたけどお金なくて諦めた…。



そんな6、7年前の出来事からの今日。
自分が協力隊に応募するとき第一希望をアフリカの国にしてた。
特に考えることなく、国際協力ならアフリカって思ってたけど、そう思う理由の一つにはこの日の出来事も大いに関係してるんだろうなって、今日思った。


500円で、一人の人間の「人生・生き様」を聴ける機会を得た。

・アメリカ出身、アメリカ育ち
・アメリカが移民受け入れをしたがそれは奴隷扱いだった。
 この頃から、人権、生きること、なぜ差別があるのかを考える。
・「人って何を目指して生きていくんだろう?」という疑問
・18歳の時に旅に出て、大学3年生の時に退学。
 その後、インド→ヨーロッパ→アフリカと旅をした。
・ヨーロッパ到着時には所持金が1000円しかなくて、その場で採用してくれたスーパーマーケットで働きに。程なくして外国人違法労働者として追放を受ける。
・パスポートを見られながら
 「なぜこんな旅をしてるんだ?違法労働と分かっているだろう?」
 しかし早川さんの旅への情熱をぶつけたところ、相手の担当者が
 「僕も若い時にこんな旅をしたかったんだ…。旅を続けろ。」
 って強制送還を免れたエピソードとか。
・ナミビアで大型トラックが横転したため近くの村に滞在した時の村人たちとの出会いとか。

1970年代の旅。もちろんスマホもGoogle マップもない。
何も分からない、知らない国々を一人でヒッチハイクをして旅をする。

興味深い話ばかりであっという間の90分だった。
メモとしてnoteに残したいことはたくさんあるけど、一つだけ。



『教育について』
zoomのチャットで随時、視聴者が質問をすることができた。
マゴソスクールというスラム街最大の学校を運営している話になった。

「子どもたちは、学校で何を学びたいと思っているのですか?」

に対する早川さんの回答をメモとして残す。

本当のドン底の貧しさ、ひもじさの中にいる子どもたちが一番に望むものは、その日を生きること。その日の食べ物にありつくこと。
空腹を紛らわすためにシンナーを吸って、中毒者になりボロボロの子どもをたくさん見てきた。
浮浪児、孤児たちにとっては、その日を生き抜くことしか考えられない。
だから「学校に行きたい」と思うようになるまでには過程がある。
私がまず最初にやったことは、給食。
あそこに行けば食べ物がある。あそこは安全な場所だ。と子どもたちに思ってもらう。


無条件に教育の機会が保証されている日本に生まれ、育ってきた自分にとって『「学校に行きたい」と思うようになるまでには過程がある。』は衝撃的だった。この言葉は一生忘れないと思う。教育者としても忘れたくない。

スラム街で出会った一人の少年は、
ドン底の貧困暮らしの中で「歌を歌うこと」で救われた。
だから僕も音楽を届けたい。
という夢をもち、今ではケニアでプロの音楽家になってるらしい。


今日を生きる

今日の食べ物が必要

生きるための安全確保

この先に「学びたい」「〇〇をしたい」がくる
(もっと因数分解できるし、すべきかもしれないが…)



早川さん語録

人って何を目指して生きていくんだろう?
(インド旅で仲良くなった片腕の友達、麻薬密売人の友達がどんな境遇でも明るく生きている様子で感じたエピソード)
自分の中に中心軸を持つこと。信念を持つこと。
周りが理解してくれなくても、伝える努力をすること。
伝わらない、理解してくれないは自分の努力不足。
無条件に保証される人とそうでない人がいる。
奴隷制度のように、もし仮に白人とアフリカの人々のように2層を線引きできるなら、私はあっち側(アフリカ側)にいきたいと思った。
高層ビルのすぐ隣では、浮浪児・孤児たちがたくさんいた。
ある日すごい叫び声がして行ってみると路上で女性が出産をしていた。
そのすぐ横をサラリーマンたちが何も知らない顔で出勤していた。
貧困にある人々に何かできることがありますか?と聞かれたら
自分で想像して、寄り添って考えるところに価値がある、と思う。
(マゴソスクールへの寄付だけでなく、思いを寄せてできることを考えて欲しい)


全然上手くまとめられなかったけど…
本当に刺激的なエピソード満載な生き方をしている人だった。

早川さんが何度も口にしていた「彼らの生き様」という言葉がすごく印象に残っている。

で、君はどう生きるの?

って問われている気分になった。

もし人に自分の生き様を語る機会があったとして、今の生き方・スタイルでいいのか?って自分に問いたい。
じゃあヒッチハイクで大陸横断する!そんなネタを作る!じゃなくて
自分のブレない信念や、生きている意味・目標に対してどう生きているかを考えてみようと思う。


「体育を通じて子どもたちを幸せにする」
これは自分の人生をかけた目標の一つ。

しっかり因数分解していく。


すごく良い機会でした。
トークイベント終了時の画面越しの、早川さんの笑顔。
人を思いやり生きていく人。
あー人柄が出てるなあと思った。本当に素敵だった。

明日は元協力隊の方です。他にも面白そうな方々ばかり。
あと3人は話を聞いてみたい人がいる。
SNSでしか知らない人の生の話が聴ける機会、良い時代ですね。
興味がある方はぜひ。


自分もいつか、アフリカ大陸に上陸するぞ!


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