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自作キーボードキット「BROOKTEN」ビルドログ
Cerbekos X keyboardさんのキットBROOKTENを買ったので、ビルドログを残していく。
「磁気ポゴピン」という機構により、テンキーが着脱可能、PCBケースのクールなスリットから除くインジケーター、キープアウトエリアのデザイン、そんな魅力に手が伸びた。
BROOKTENについてはこちらに開発に至った経緯などが示されており、とても読み応えがある。
キーボード設計初心者として参考にさせてもらう点も多かった。
また、ファームウエア設計に苦労された点など、強いこだわりを感じる。
(尚、記載内容はあくまでも、個人の感覚に基づく記載で、特定の意見、感覚を否定するものではありません)
下準備
まずは基板とケースの側面のヤスリがけをする。
特にテンキーと本体を着脱する部分は丁寧にバリとりを行った。
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せっかく見た目が美しいキーボードなので、PCB基板とケースの側面を黒く塗る。
ちょっとひと手間ではあるが、こうすることで、側面と表面のカラーがそろって一体感がでるそうな!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/83666601/picture_pc_a133c5facdc8648670feeb3ba819ba60.jpg?width=1200)
ファームウエアの準備
さっそく、はんだ付けといきたいところだが、自キを組む時は大体ファームウエアから着手するようにしている。
LEDを含めた導通、挙動の確認は、キーボード本体の挙動を制御する正しいファームウエアを使いながら確認を進めたいためである。
以前ファームウエアが正しく書き込めていない状態で、永遠に点灯しないLEDを前に苦闘した経験がある・・・。
BROOKTENのファームウエアはREMAP対応しているため、書き込みからTESTまでワンストップで済むので助かる。
REMAPのカタログからFIRMWAREタブをクリックして、Frashをクリックすると直接ProMicrに書き込み可能である 。
ちなみにREMAPのカタログからは、Cerbekos X keyboardさんのBOOTHやほかのキットにもアクセスできるので見ているだけで、時間が溶ける(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1659187508284-m4fusUYW9H.png?width=1200)
はんだ付け
基板のパッドに予備はんだを盛り、ダイオードの向きに注意しながら表面実装を行う。LEDインジケーターはテンキーと合わせて7か所あり、キーキャップ方面を照らす(バックライト)。ビルドガイドを参考にしながら、こちらも向きを間違わないよう注意する。
温調はんだごてを使い、熱に弱いLEDは270度、ダイオード含むその他部品は320度ぐらいでつけていく(上記設定かつ、予備はんだで各パーツ破損なく実装できた)。
キーソケットのはんだ付け
BROOKTENはホットスワップ対応のため、キーソケットをはんだ付けしていく。
通常はLED、ダイオードを付けた時点で導通、点灯確認をしたいが、テンキー側のProMicroを乗せるためのピンソケットと、キーソケットが若干干渉するため、先にキーソケットをはんだ付けしておき、後程干渉部分のクリアランスを確保する。
PrpMicro(ピンソケットとコンスルー)のはんだ付け
私的に個のキットの一番のヤマ場であると感じた。
ビルドガイド(3-8.ProMicroのはんだ付け)にも丁寧に解説されているが、キーボード本体はコンスルー、テンキー側はピンソケットを使用するため、実装方法が違う点に注意である。
またテンキー側のピンソケットと上記で先にはんだ付けしておいたキーソケットが若干干渉するため、ピンソケットの側面を削ることが必要になる。
粗目のやすりでもよいが、私はカッターでザクザク削っていった(ピンソケットの強度には要注意かもしれない・・・)
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マットに削り粉が・・・(笑)
ボゴピンのはんだ付け
個人的に、完全に響きが未知の「ボゴピン」(笑)
ただしはんだ付け自体はシンプルである。凹凸の組み合わせに注意して、マスキングテープなどで固定して、ずれないようにはんだ付けしていく。
![](https://assets.st-note.com/img/1659191385319-Bi24EBmcts.jpg?width=1200)
いざ導通確認
本体とテンキーでそれぞれを確認、ボゴピンの接続を確認する。
![](https://assets.st-note.com/img/1659192046324-98RnOyFvJh.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1659192364160-QCiKaHubSJ.jpg?width=1200)
REMAPのTEST Matrix機能で導通を確認
ロータリーエンコーダーの取り付け
BROOKTENはテンキーと合わせて最大3つまでロータリーエンコーダー(EC12互換)を取り付け可能である。
一はいろいろ悩んだが、テキストライティングに関するアサインをする予定だったため、操作性の観点から内側に1つずつ配置した。
![](https://assets.st-note.com/img/1659194973111-0YQ5Syw0sh.jpg?width=1200)
スイッチキーキャップの取り付け
今回は見た目にこだわって、かねてより決めていたAkko ASA Clear Black。
手前味噌ではあるが、かなりクールな感じに仕上がったのではないかと思う。
ASAプロファイルは多少高さがあるということだったが、問題なく指になじんでいる。
![](https://assets.st-note.com/img/1659193821553-8qNTwFVMgu.jpg?width=1200)
スイッチは最近ハマった、個人的タクタイル選手権(笑)よりDurock T1 Shrimpをチョイス。
さて連休前半は、推しのタクタイル選手権といきますか…(指福 pic.twitter.com/13mixRIjfq
— YMG WORKS (@WeeklyDx) July 16, 2022
![](https://assets.st-note.com/img/1659194243306-DrQbtgC8PW.jpg?width=1200)
使用感(ロータリーエンコーダーはいいぞ!)
正直かなり気に入っている。
キーマップはもう少し煮詰めていくが、個人的に左右分割カラムスタッガードな手持ちが多い中で、一体型テンキー着脱可のロウスタッガードはハマるラインナップであった。
そして、何気に初めてのロータリーエンコーダーがいい感じである。
デフォルトレイヤーで、左には左右のアローキー(レイヤー1では上下のアローキー)、右にはBackSpaceとDel(レイヤー2ではPegUP,PegDown)を割り当てた。
ぐりぐり回すと、文章を移動、ガツガツ修正していける感覚はとても新鮮でくせになる。まさにnote執筆向けかもしれない。
メカニカルな見た目もアクセントになっていて気に入っている。
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まとめ
操作性にもデザインにも妥協がない、まさにCerbekos X keyboardさんのこだわりを感じる1台であり、大変気に入っている。
何よりテンキー着脱式の機構はユニークであり、必要に応じて着脱、左右への配置が可能なため、安心感がありながらも、40%のコンパクトさが損なわれていない点には脱帽である。
また、ボトムプレートとスペーサーによる絶妙なチルトが計算されており、推せるポイントである。
こんな方におすすめかも
・仕事でテンキーや数字キーを使うが使わないときは外しておきたい
・ローターリーエンコーダーのぐりぐり、よき(笑)を体感したい
・ロウスタッガード配列からの移行コストを軽減したい
・LED全開のキーボードではなく、シックに光らせたい
自慢フォトコーナー
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【この記事はBROOKTENを使用して書きました】