バンド初心者(ギター)に伝えたい3つのこと
老害の記事を書いたあとに敢えて。
今はもうバンド活動はしていません。やっていたときに、周りは意外とやってないけど上手い人たちは必ずやっていたことについて記しておきます。3つだけ。
Agenda
・リハーサルスタジオでの音量バランス
・アイコンタクト
・ギターアンプの音作り
リハーサルスタジオでの音量バランス (ボーカルありの場合)
アマチュアバンドマンにとってのリハは、防音室で思いきり大きな音を出すチャンス。気持ちいい。
しかし留意しなければならないのは、各楽器が出せる音量のMaxは結構違うもので、バランスは自分達で決めないといけないということ。自分で調整するけど自分だけでも決められない。相互依存関係です。
ギターベースならアンプのボリューム、ドラムなら力加減、ボーカルキーボードは部屋のPAのボリューム。
この中で一番きちぃのボーカルです。声量も備え付けのスピーカーも、他の楽器ほど頑張れない。ということは、音量のバランスを取る上で、ボーカルの音量に他の楽器を合わせる必要があります。アンプのボリュームを下げて、ドラムはさじ加減を調整して、スタジオではっきりボーカルが聞こえるように調整します。ギターなら手元のボリューム10のままでなくバッキング、ソロでボリューム変えたり。
これをしておくと、
・爆音出したい!という個人の満足度は下がってもバンドとしての満足度は高まります。
・「バランス」に意識がいく、つまり他人の音、お互いの音を聴く癖がつく
・ステージ上でもバランスの良い音になり、モニターしやすくなるしPAさんもバランス取りやすいからお客さんにもバランス良い音を届けられる
などの効果が期待できます。
アイコンタクト
アマチュアバンドだと、中級者以上でも意外と他パートの音を聴いていません。バンドメンバーは自分が弾くためのメトロノームでもカラオケでもない。セッションをすると如実に分かります。
アイコンタクトを、と書く理由は幾つかあります。
・アイコンタクトできるくらい自分の演奏の完成度を高める
手元ばかり見ている、譜面を追いかけているではアイコンタクトはできません。他の音を聴く余裕を持つくらいには練習しましょう。初心者でも曲の中で指板を見なくていい瞬間あると思います。
・耳は選択的
目で見た方の音に注意がいくものです。
・一体感
音を出す歓びの次は音を合わせる歓びです。歓びを分かち合いましょう。
・BPMに関係無くピタッと合う瞬間みたいなのを感じられる
バンドの醍醐味ですね、何故か合うのは、心が
気持ち悪くなってきたので最後にギターアンプの音作り
これは3つあります。
・スピーカーの高さに耳を置いて音作り
つまり、しゃがむ。ライブでマイキングされるのはスピーカー真ん前です。自分がスピーカーに耳当てて痛くなるようなサウンドは、スタジオのギターアンプ対面にいる他のメンバーにとって地獄かもしれません。
立って弾く耳の高さに合わせるとキンキンになるよという話です。
・スタジオではアンプの向きを調整 立ち位置も!
スタジオの広さや配置によってはスピーカーの対面にいて特定の楽器だけうるさいということが起こり得ます。メンバー同士でモニタリング環境としてどうかは音量プラス、スピーカーの中で唯一動かせるであろうギターアンプの位置調整も役に立つことがあります。あと、立ち位置も。必ずしもアンプ近くにいないといけないなんてルールはありません。あなたは鎖に繋がれたペットでもありません。
・ジャズコ、JC-120と仲良くなること
全ての機材において「ツマミの5がフラット」という先入観を捨てて耳で確認しましょう。個体差はあれど、Trebleは2-3くらいでよかったりします。そっから先はハイ地獄でーすみたいな閾値があるツマミもあります。EQのツマミゼロスタートでまず痛くないトレブルの位置を決めて、残りを追加していくようなイメージです。
ギターのボリューム然り機材然り、ツマミによるカーブは斜め45°の直線じゃないし、判断するのは耳です。好きなギターの音のインプットが耳にあるなら、それを再現してアウトプットするのも耳。チューブアンプのフルテンが最高みたいなのは無視してOK。ツマミではなく耳。何度でも言えます。(DTMもそう、これを使ったらOK、ではなくて耳で判断しないといけないところがまだまだ難しい。)
JCで望むクリーントーンを出せるようになってその音の感覚を掴めば、個体差があってもツマミの数値に惑わされず微調整することができます。
マーシャルかJCかよくある2択。JCの方が圧倒的に置いている型が同じなので、足元での音作りの前提として私はJC派でした。
何かの縁でここにたどり着いた初心者の方にとって少しでも参考になる部分がありましたら幸甚です。
おやすみなさい。