歪な石は転がりやがて有象無象な石になる

18、19歳が紡ぐ言葉に強く惹かれる。
言葉数は少ないかもしれないものの
その一つ一つが鋭利だ。
心を死なせてしまった大人達に傷つけられまいと
防衛からくる毒々しくさをも纏っている。

まだ大人じゃないけど子供でもないあの頃を第一線で生きる彼女達にしかだせない。
知らぬ間に落としてしまったそれらが
私の眼には妖しく光って見える。
懐かしさとまだ有してる事への羨ましさ。

画廊で琴線に触れるような絵画を眼にした時に少し似ているかもしれない。
風が吹き目の前が作品いっぱいに広がっているのにもっと近くで見てみたいという欲情が
注意書きも忘れて手を伸ばし思わず指で触れてしまう。

大人になってしまった今となっては
私はただ路傍の石だ。

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