メルカリで見た風景6(最終回)
『人生の岐路』
アンバサダーを、辞めると決めた。
直接のきっかけについては、主題じゃないから、書かないことにする。
ただ、どうして自分がそう言う選択をしたのか、それを書き記したい。
きっと、もう、1年くらい前からだと思う。
違和感を感じることが、何度もあった。
一度、とても深刻な事件もあった。
けれど私は、妥協したり、割り切ったり、笑いごとにしようとしてきた。
物分かりが良い大人を演じて、それがカッコイイとさえ思っていた。
けれど、自分でも気づかないうちに、心が荒んで、薄汚い人間になっていた。
自分の心を裏切っているのだから、当然だよね。
だけど私は、そんな風に嫌なやつになったことで、安心していた。
なぜって、傷つかないと思ったから。
純粋で、きれいな心ほど、傷つきやすいから。
でもね、今回、もう、これ以上は、推せないなって、思いました。
いろいろな事情があると思うから、すべて仕方がないことだと理解しています。
ただ、私が、自分の気持を、もっと大切にしようって、決めただけ。
これからは、メルカリと関係ないことを書いてゆきたい。
そう、思ったんです。
このシリーズの最後に、私にとってメルカリがキラキラ輝いていた頃の思い出を、話したいと思います。
当時は、新着全体を見れるページがありました。
私はそれを、ただぼーっと見るのが好きでした。
いろんな商品が流れてゆきます。
それを見てると、新しい発見があって、それが楽しかった。
24時間活気があって、市場が動いているのが嬉しかった。
世界の中心にいるような気分になれたからです。
それともう一つ、よく見ていたのは、メルカリボックスでした。
どんな時間帯でも誰かが相談して、すぐに回答する人がいました。
どんどん更新されてゆくので、無限に読むことができました。
いろんなトラブルが書き込まれ、その解決方法も知ることができました。
それを見ていると、「何かあっても、どうにかなる、大丈夫」と思えました。
ただ単に売買するだけじゃなく、メルカリ界みたいなものが成立している点に、とても惹かれました。
そこから何かが始まるって、期待をしました。
夢がありました。
独特の、メルカリ文化、メルカリ語みたいなものもあって、面白いと思いました。
だからいつも、ワクワクしていました。
当時、メルカリボックスに、コンビニの店員さんを名乗る方がいらっしゃいました。
その方は、コンビニが絡んだ相談があると、颯爽と現れ、的確な回答をされて、去ってゆきました。
その姿が、とてもステキで、私にとって、その方はスターでした。
そんな風に、売買とは関係のないところに、たくさんの魅力と楽しさがありました。
あの頃のメルカリは、私にとって、これからもずっと、大切な思い出です。
あの世界が、大好きでした。
私は note のクリエイター名、ID、アイコンを、メルカリの記事に合わせて作成したので、全部変えることにしました。
最初は、リセットすることを考えました。
記事を全部消して、note を退会して、もしも続けたいなら、また登録すればいいって。
本当は、その方が、良いのかもしれません。
でもね、ふと思ったんです。
リセットせずに、失敗した状態から、そのまま続けると、この先はどうなるのかな?って。
私は、その先が、見たくなったんです。
note が、IDも変更できる仕様で、本当に良かった。
今のアカウントのまま、全部変えて続けよう!って、決めました。
でも、すぐには次の名とIDが決まらないから、しばらくは仮の名にしておこうと思います。
これは、人生の岐路みたいなものなのかもしれません。
もし、『人生にはシナリオがある』と言う説が本当なら、私は今後、何か書かなきゃいけないことがあるのかもしれません。
今、体験していることは、
『メルカリの話を書いていたのはチュートリアルで、もう終わりですよ』
と言う、神様からのメッセージなのかもしれませんね。
書かなきゃいけない『何か』とは何なのか。
それは、わからないけれど、おそらく、勝手にやって来るのだと思います。
次に出会ったら、逃げずに、向き合います。
感謝合掌。