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2017.08.15 桃ジャム(あかつき)

桃を!煮るなんて!

という人があるかもしれない。

わかる。桃は果汁を垂らしながら生で喰らうのが絶対美味い。それはそれで完全に間違いない事実ではある。しかしながら、それでもなお桃を煮るのには、理由がある。

美味いからだ。

桃は火を通すことでその風味を増す。砂糖を加え煮詰めることでさらに濃厚な味わいとなる。それでいてあくまでも上品な甘み、香り、色。また、桃の中には渋みの強いものもあるが、それも抜ける。むしろ煮ない理由がない。

コスト面も、ジャムの材料としてはそれほど高価な部類ではない。今回、長野で仕入れた「あかつき」は中サイズひと玉100円。5玉使って1kgくらいになったので500円。むしろ安い。

などと言っておきながら、ひと玉300円とかするようなやつはなんとなく煮ない程度には貧乏性。でもやったら美味しいだろうなぁ一度やってみようかなぁ。

下ごしらえの手間もかからない。皮を剥くのも、熱湯に20秒さらせば簡単。あとはくし切り(適当)にするだけ。注意としては、変色を抑えるためにレモン汁をまぶすくらい。

煮る段取りも特筆すべきことは特にない。砂糖の半量を刻んだ桃にまぶし、しばらくおく。水が出たら火にかける。灰汁(けっこう出る)を取りながら10分ほど。残りの砂糖を加えて、さらに10分ほど。わりとゆるめの仕上がりになるので、好みでもっと煮詰めてもよいかも。

あと、あの柔らかさからの予想に反して、思ったより煮崩れない。しかし細かく刻むと変色が進みそうなので、鍋の中で潰したほうが良い気がする。まぁ潰し具合は好みで。

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