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2019.07.13 すももジャム(ソルダム)

ソルダムはすももの一種だが、ザ・すももといった雰囲気の大石早生とは一線を画している。

サイズこそ大差ないし、大石早生同様に緑の状態から追熟して赤くなるのも同様だが、ソルダムでは大石早生のように黄色を経ず、しかも赤みが深い。大石早生ちゃんが庶民派元気っ子なら、ソルダムさんはミステリアスで艶やかな雰囲気の大人キャラだ。(別に品種の格差の話はしてないです。値段そんなに変わらないし、どっちも美味しい。)

見た目での一番の違いは、何と言っても中が赤い。

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美しいです。

今回けっこう丁寧に追熟させた。外側の色味と触った感じの柔らかさで、そろそろいいかな、というものから冷蔵庫で寝かせる、みたいなことをしてた。

店頭でいい感じに熟したのが売ってたりもする。それを買うのが一番ラクなんだけど、同じことを考えてる人が必ずいて、狙ったタイミングで無くなってたりするので…。

ちなみにソルダムは赤くなるほど甘みが出るので、生食するなら上の写真よりもっと熟してる方が良い。生食も美味い。すももらしいキレのある酸味と、豊かな甘味があり、強い芳香は桃を思わせる。緑のうちは酸っぱすぎて食べられない。

肉質としては、大石早生はやや繊維質でむしろ桃に近いが、ソルダムは杏のような滑らかさがある。

まぁとにかくソルダムにはソルダムにしかない美味さがあるので一度食べてみて。

レシピは先日の大石早生に合わせた。まぁそのレシピは昨年のソルダムに合わせたんたけど、40%の砂糖を量り、半分を刻んだソルダムにまぶす。

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砂糖につけるとすぐに水分がたくさん出てくるジューシーさは大石早生とおなじ。

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強火で煮はじめる。グツグツ煮ていると灰汁が出るので掬う。夜中の灰汁すくいは万能感があるのでおススメ。

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素晴らしい香りが家中を満たす。やってるのが夜中なので迷惑かもしれないが。

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できあがり。

赤い。美しい。

赤い色のジャムは多いが、こんなにも赤が深い赤色はソルダムをおいて他にない。脳の髄をぎゅっと掴まれるような、その誘惑に抗えない赤色。

そして美味い。

酸味と、甘味と、香り。滑らかな食感。そこに色も含めてジャムのあらゆる要素において突出しているのに、それらが完璧にバランスする。ジャムはここに完成した。他のジャムの存在理由を疑いそうになる。

私はただ刻んで煮ただけ。それだけで、ソルダムは理想のジャムになる。むしろ私はソルダムに煮させられたと言う方が自然だ。ソルダムはあまりにも遠く、私はあまりにも無力だ。


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