渡河
近代的な廃墟の後は山奥の廃屋に行きたくなる。どちらが良いと言うこともないが、廃集落は人と会う可能性が低いので安心できる。今日で3つの廃集落を制覇するが後県内で行っていないのは釜ノ台集落くらいだろうか。あそこは3本の隧道を抜け、酷道の先にあるのでかなりの労力を要する。隧道の一つはコウモリとゲジの棲家らしい。コウモリだけなら良いのだが、ゲジは大の苦手だ。下を通って落ちてきた日には発狂してしまう。加勢集落という廃集落もあるらしいが建物の類は残っておらず、見どころに欠ける。
まず向かったのは湯ヶ滝集落という廃集落だ。60年代に人が住まなくなった後、現存する1戸が80年代まで貸し出されていたらしい。前回の台倉集落ほど過酷ではなく、山道を30分ほど登れば辿り着くのだが、集落は清澄養老ラインを川に隔てた向こう側にあるため渡河が必要だ。そのため長靴はマストだろう。




















ちなみに光風自転車は見つからなかった























往復1時間程度で行って帰ってこれた。残置物が多く見所の多い廃集落だった。台倉よりよほどいい。湯ヶ滝というのは養老温泉が近いことからも分かるが、温泉が出ていたことに由来しているようだ。実際近くの温泉宿の温泉はこの集落から引いているらしい。鶴やキョンにも会えたので大満足だ。この後廃集落2箇所と廃神社を訪れたが、それはまた次回にしたいと思う。