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VRCで遊ぶゲーム

私はFPS(TPS)と格闘ゲームの苦手意識が強いです。

どちらも初心者の頃に、ランクマッチでボコボコにされて萎えてやめてしまった経験が尾を引いています。

スプラトゥーン2を遊んでいた頃はB帯で停滞しましたし、スマブラSPは余裕の逆VIPです。

ガチで上達するつもりがなかったからと言ってしまったらそれまでですが、挫折して苦手意識を持ってしまう過程には、現代のオンライン対戦の負の面が出ているのかなと思いました。


こんなnoteを見つけました。

 加えて、最近の対戦ゲームは、ゲームセンターの中での最強みたいなアイデンティティの確立が困難だ。プレイヤーは良い意味での盲目になれないというか、すっ・・・と冷静になってしまう。

ゲームを購入したらいきなり世界中の強者達と戦わされる。自分の上位互換なんて見渡せばいくらでもいるのが一眼でわかってしまう。

オンライン対戦が主軸となった現代においては、どれだけ強くなっても、同格の強さの人があてがわられます。

上記記事でも言及されていますが、人間は勝率5割では不公平に感じ、勝率7割程度でようやく公平に感じるようです。

つまり、勝率5割の現状がストレスだから、強くなって勝率を上げようとするが、勝率が上がるとランクが上がって同格の強さの人と戦うので勝率が5割になり、ストレスを感じる。という無間地獄を味わうことになります。

しかも、対戦相手はどこの誰だかわからない赤の他人です。友人とワイワイゲームをしたならば負けても楽しかったと思うことは多いと思いますが、ゲームプレイ以外のコミュニケーションが断絶されているオンライン対戦では、勝敗以外のところに価値を見出しづらくなります。


正直な感想を言うと、ランクマッチのある対戦ゲーム(特に1vs1)をストイックにやり続けることができる人は、現代における修行僧なのではと思っています。

私は、FPS(TPS)や格闘ゲーム以外はあまり苦手意識はありませんが、それでもランクマッチは長続きしませんでした。

ポケモンのガチ対戦だったり、シャドウバースのようなデジタルカードゲームだったり、マリオメーカー2のみんなでバトルだったり、ロケットリーグとかも遊んでいました。

どれもこれも楽しかったですし、素晴らしいゲームだと思いますが、それでもランクマッチに身を置き続けることは出来ませんでした。


では、VRChatでフレンドとゲームワールドを遊ぶ場合はどうでしょうか?

VRChatで仲の良い友人と、リアルタイムでワイワイしながらゲームを楽しむ……
これは、物理的にはオンラインでゲームしているわけですが、事実上、家に友達を呼んでゲームをしているのと同等です。

この場合

・◯◯さんとゲームを通じて更に仲良くなれた
・◯◯さんの新たな側面をしれた

など、ゲームの勝敗に関わらないところに価値が生まれるようになります。負けたら無慈悲にポイントを減らされるだけのオンライン対戦とは大きな違いです。

それだけではありません。昔で言うゲームセンターの中で最強のようなアイデンティティの確立も、VRCならフレンドの中で最強というアイデンティティを確立できて、良い意味で盲目的になれます。

フレンドの中で◯◯さんが強い!って共通認識が出来たら、集中狙いされて負けることもよくあります、そしてそれも一つのコミュニケーションですし楽しいです。

逆に、赤の他人とのオンライン対戦で、知らない人達に結託されて負けようものならやってられません。


もちろん、VRChatでなにか特定のゲームをガチ攻略しているグループに入り、対戦する場合はこの限りでは無いかもしれません。

でも、基本的にフレンドとゲームワールドを楽しむ場合は、ゲームそのものではなくコミュニケーションが主軸にあるからこそ、ゲームの勝敗に関わらず楽しむことができるんだなと思いました。

このような背景があるからこそ、苦手意識があるはずのFPSも、VRChatでフレンドと楽しむうえでは全く苦になりませんし、むしろ楽しいです。

これがオンライン対戦のランクマッチと、VRCのゲームワールドの違いなんだなと実感しました。



ちなみに、ゲームワールドあるあるとして「Friend+でフレンドとゲームワールドを遊んでいたら、ほとんどの人が知らないガチ勢が突然joinしてきて無双し始めた」というものがあります。

これの根本的な問題点は、ゲームに勝てなくなるからではなくゲームを通じたコミュニケーションが破壊されるという点にあります。

この事案に関する意見や対処法を書いたnoteを書いていたのですが、いつの間にかお気持ちnoteの片鱗が現れ始めてきて没になりました。



VRChatにおけるゲームワールドっていうのは、ゲームを遊ぶためというよりも、ゲームを通じてフレンドとより仲良くなるための場所というのが私の認識です。

積極的にゲームワールドで遊んでいる側のプレイヤーとして、この認識を忘れずに今後もゲームワールドを楽しんでいきたいなと思います。

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