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子どもからリーダーシップを奪わない
昨日は、息子の10歳の誕生日でした。
さて、日頃、チームや組織におけるリーダーシップとはなんぞや、ということを考えておりますが、ふと足元を見ると、私は自分の子どものリーダーシップというものを育めてないんじゃないかと気づき、誕生日を前にちょっと気持ちが震えました。
リーダーシップというのは、組織やチームを率いるリーダーが持つものというだけではなく、そもそも一人一人が自分の生き方、自分の仕事など自分に対してのリーダーシップを持つということが自分自身のためにも、組織のためにもとても大切です。ビジョンを持つ強力なリーダーが一人いても、一人一人が自己に対するリーダーシップを持っていないと、チームの可能性を広げ解き放つことはできません。ちなみに、リーダーとマネージャーは意味合いが異なりますね。今時はリーダーシップを備えたマネージャーというのが求められるのでなかなか大変ですが。
子どもに話を戻しますと、うちは一人っ子ということもありついつい注目が彼に集まってしまい、日常生活では、小さな頃のままに「教える」「助言する」「指示する」という接し方が多くなる傾向にあり、「自分で決める」「自分の判断基準を作る」「自分で決めて実行して失敗してまた試す」とか、そもそも自分が何をしたいのかを意識するということが、あまり育めてないように最近感じています。かといって親のいうことを全て従順に聞くタイプではないので、ぶつかったりもします。
気づいたきっかけは、「これやってもいい?」系の発言、つまり許可を求めることがとても多いなとふと思ったこと。「そんなことはもうお母さんに聞かなくても自分で決めたらいいよ。」なんて言うこともありますが、そうさせてたのは自分だったなと。
これまで彼の毎日のリーダーシップを私が奪ってしまっていたのかもしれないと反省しました。これからは、彼のリーダーは彼自身であることをまずは私が意識して、彼のリーダーシップを育み伸ばしていける親でありたい。これは、そんな私のちょこっと決意表明です。
私はクライアントさんへ提供するものを、コンサルティングアプローチからコーチングアプローチに変えました。個人や組織の元々もっている力を引き出す、答えを与えるのではなく答えを探究するファシリテーションをする、そういう形の方が本質的な変革や成長を促せると思ったからです。
子どもに対してのアプローチにも同じ変革が必要。
最後に、「子ども自身のリーダーシップ」って「子どもの自主性」と同義かな?と考えてみましたが、自主性よりもリーダーシップはもう少しビジョナリーなイメージです。子どもなりのビジョンを思い浮かべ、それに向かって自ら判断し進んでいく。
10歳の誕生日は、「母」である私にとっても意味ある区切りになりました。
#子ども自身のリーダーシップ #コーチング #10歳の誕生日