投資歴19年、素人の私もそろそろ真剣に株式市場と向き合うときが来たのではないか。

はじめに


 私はトータルでは負けてるトレーダーです。

 なので、勝っている人、勝ちたい人というよりも負けている人が読むことで、自分も同じようなことをしていて負けているなという教訓を得るような内容が記載されています。そのため、勝ってる人たちには当たり前もしくは解像度が低い内容かもしれません。
負ける人はこうして負けているのだなと感じてもらえれば。
 書かれている内容は私のメモ帳替わりです。

トレーダーとしての背景


 私が株式投資を始めたのは大学生1年生になってすぐだった。大学に入学した4月、株を買いたいと思い立ち、奨学金が入った友達に10万円を借りてトレードを開始した。出会って1カ月以内に10万円を借りる。借りる方が阿呆なのは当然であるが、貸す方も阿呆である。私も彼も田舎から出てきた阿呆だった。後に彼がお金を貸すのは不安だったと言っていたが、当然のことである。今では遠方のため疎遠ではあるが、また会う日もあるだろうと思う。
 最初に買った銘柄は軽貨急配。当時はアマゾンなどECサイトの勢いが活発で、伸びしろがあるのではないかと買った銘柄である。それ以上の購入理由は、安いから。10万円しかない。これ以上に理由なんてない。そんなものである。
 ある程度の期間保持していたが、なんだか株価がきな臭いことになってきて適当に損切りをした。結局、軽貨急配は上場廃止している。バイトをしない私の軍資金が増えることはなく、大学在学中のトレードはそれっきりであった。これを投資歴に含んでいるので19年選手と言っているのである。
 もう少しマネーリテラシーがあれば奨学金を最大限借りてトレードに突っ込むなんということもあっただろうが、そこまですることもなく大学と、大学院を卒業した。もしも無駄にそのようなマネーリテラシーを持ち合わせていたならば、大学を卒業する頃にリーマンショックの洗礼を浴びて失意のまま退場していたことは間違いない。
 大学在学中は普通のバイトはコンビニのバイトを1~2年程度と、JRAの場外馬券売り場の警備員のバイトを半年ほどした。それ以外はほぼバイトをせず、奨学金と転売で食いつないでいた。今でこそ主婦層まで参加している転売だが、当時はボクハテンバイヤダヨーという身なりの人が大半であった。デートと称してプレミアのついた靴や人形の抽選に並んだり、100円の日食サングラスを3,000円で売ってみたり、コンビニに電話してジョジョの1番くじをロット丸ごと購入したり、家族を動員してテーマパークで販売されているワンピースグッズを周回して幾つも買ったりした。当時はメルカリが発達する前で、主戦場はヤフオクとAmazonであった。所詮小遣い稼ぎの域を出ることはなかったが、遊びに使う程度ならば十分な稼ぎはあった。
 他にも携帯電話のキャッシュバックなどお金を稼ぐ方法は幾つかあったが、バイト程度の金額であり、業や商売とはならなかった。スロット4号機の押忍番長で2回転回せばボーナス当選が察知できる、なんていう今でこそネットがあればすぐに広まりそうな情報があった。
 無駄なリテラシーがありチケット転売はやらなかったが、古物商を取ってチケット転売もやれば金回りの良い学生になる世界線もあったように思う。ここでリスクを取れるか取れないか、捕まるか捕まらないかの綱渡りをすることでお金が増えるチャンスが増えるのは間違いない。悪いことをして逃げ切ればお金が増えるのである。

 細かい何かを色々とやっていたが、小遣いを手にすることはできても大金を手にすることはなかった。結局のところ、小遣いが欲しいのならば単発案件でも問題はないが、儲かり続けるためには再現性と継続性が必要なのであった。

 何が言いたいかというと、結局のところ金持ちになるにはある程度の勝負に出て、勝ち残り続けねばならないのである。必ずしも勝ち続ける必要はなくて、勝ち負けを繰り返しながらも残り続けることが重要だと思っている。それを可能にするのが投資であり、それができる場が株式市場である。
 私は35歳頃に企業を退職し、今でいうサイドFIREのような状態になった。特段金持ちというわけではなく、自営として働く手段を見つけたために働き方を変えただけであり、金持ちになりたいような、事業家になりたいような、とフワフワした状態で日常を過ごしている。収入は減ったが、健康保険や税金を抑えることで生活レベルはむしろ上がったのではということと、妻が働いているので家計への影響はそれほどない。Amazonに本を出版してみた。それによって何かが変わったわけではないが、毎月100円程度の副収入がある。何事も経験である。

 投資歴19年と言いつつも、投資に対して真剣に向き合うことなくなんとなくトレードを繰り返してここまできている。今までの損益についても把握できていない。恐らく最良のトレードは新卒で入った会社の持ち株会で購入した株が60万程度から最大240万程度まで伸びたことである。それ以外では、ガチャガチャ触った年は毎年100万程度は負けている。

 それでもこの投資界隈で生き残っている。そんな弱小投資家である私が、いつも儲かっているコサカスのようになりたいと願うのは自然なことである。トレードを嗜む者であるならば儲けるべきであり、変わるのならば今であると考え、このnoteに記録を残すこととした。

 奮起しようと思ったきっかけは、とあるXアカウントの方が、とある逆指標トレーダーを追跡し始め2週間程度で2,000人のフォロワーを獲得したこと、最近読んだ自己啓発本がクソの役にも立たず意味不明な内容が書かれており何の役にも立たず金を巻き上げられたことである。そして、2024年8月5日に起きた円キャリー(植田)ショックによって、一次的に株資産が半分以下になり8月の月次が大きくマイナスになったことから、そろそろ本腰を入れないととんでもないことになるぞ、という恐怖が芽生えたためである。
これらを元に、現状把握も踏まえて素人視点での私の考えを記していく。

コサカス「こんなの書いてある暇があったらチャートの一つでも見るか開示の一つでも読めよ()」

 仰る通りであるが、現状の立ち位置を確認させていただきたい。

お金が欲しい理由

 これは金を稼ぐモチベーションに大きく繋がると思っていて、後述するがトレーダーには様々なタイプがいて稼ぐ理由も様々である。
 ただ金が欲しいと漠然と思っている(私のような)なんちゃってトレーダーが成功する可能性は低い。当然例外はあるが、概ね理由は下記。

金を稼ぐ目標と理由がない

 大半は給与所得者であり、労働による対価として自動的に給与所得がある。そのため、金銭的に困窮している人はあまりいない。株式市場で負けても自動的に金が増えるので、漠然とお金が増えたらよいなと思いつつも、負けることもなんとなく仕方ないなと考えている。
 仕事をしていることを言い訳に、最小の労力で最大の効果が得られたら良いなと願っているだけで不勉強である。ただのお祈り投資法である。

 お金が欲しいと願う人は多いが、何に使うかと問われると旅行と答える人が結構いる。旅行ができない理由の大半は長期間の休みが取れないことであり、金が無いことではない。旅行の変わりにその日頑張った仕事は、おそらくあなたに何も残さない。金があれば仕事を辞め時間が増えるという理屈はわかる。分かるが、旅行したいならいつでもすればよい。
 ただ、金を貯めて仕事を辞めて旅行をしたいと願うだけの人間が、1億円溜まり、2億円溜まったとて、仕事を辞めて日々資産が変動し、減ることに耐えられるだろうか。安定性を失うことをリスクとして提供できない人たちは、結局仕事を辞められないし、お金を使うこともできない。
 つまるところ、お金は無ければ無いで事足りるのである。
 人生が変わらない程度のお金を握りしめそのまま死んでいくのである。私もこのままいけばその生き方をする1人となるであろう。そうはならないためにも奮起しなければならないのである。

 幸福はお金で買えないが、お金で幸福になることはできる。お金のことだけではなく、お金を含めた人生トータルで考える必要があると考える。兎にも角にも、お金に振り回されてはならない。

 幾ら欲しいのか、何に使うのか。その具体性や気持ちが強いほど、株に対するモチベーションの維持には大切なことだと思う。これは私レベルの一般人の話であり、何も考えずにただ増やしている超人のことは除外して考えるべきである。X界隈にいる超人たちではなく、身の回りのいわゆる普通の人を参考にしてほしい。

株結局、入金力

 そもそも学生時代からお金が欲しいと考える人たちは、高給な職業についているのである。なので、株に頼らずとも生活程度ならばどうにでもなるケースが多い。入金力さえあれば、過度な贅沢を望まない限り投資など必要がないのである。入金力があれど、株式市場の前では単なる一般人である。

 そしてこれは切実に思うのだが、100万円を1億円に増やしたというような超人たちは生存バイアスの塊であって、一般人にはそんなことができるわけがない。
 仮に1/2の確率でお金が2倍になるとすれば、大体7連勝すれば100万円が1億2800万円になる。確率にして0.78%、128人の参加者の頂点に立つということである。
 一般人でも、128人のうちの1人が偶然にも到達することがあるかもしれない。しかし、取り分の大半は超人が持っていくので、その偶然性は更に小さくなる。
 なので我々一般人は入金力を高め、7連勝ではなく五分五分程度の勝率の中でジワジワとお金を増やしていくことを目指すべきである。

 100万円を100倍にするのではなく、1,000万円を10倍、2,000万円を5倍にする方がどう考えても簡単なのである。株で簡単に稼げるようになるのが一番だが、そううまくいくはずもない。入金力の高さ+投資によって資産を形成していくのが資産を増やす近道である。

 1億円溜まったら2億円、次は3億、5億と欲求が膨らむ。気持ちは分かる。自分の欲求に対して必要な金額や目標というのはおいておかねばならない。

 高給取りならば、今ならマンションのくじ引きで当選するだけでも良いというチャンスタイムも存在している。

 入金力が無い人はごめんなさい。7連勝とは言わずとも、初期に何連勝かする必要がありそう。まずは転職して入金力を高めることから始めた方が良いのかもしれない。

勉強の仕方

 株式市場で儲けることの難しさは、再現性を発現すること、つまり手法を確立することが難しいと考える。仕事であれば同様の事象に対しては概ね同様の手法で対処することができる。しかし株式市場はそうはいかない。
 株個別の要因もあれば、市場全体の動向、世界の動向など様々な要因が絡む。その中で正解を見つけなければならい。
 ただ、独自の手法を持っていれば、常に勝てる。という単純な話でもなくて、独自の手法があれば勝率(期待値)が高いトレードを実行し続けられる、という話である。

 この独自の手法を獲得するための道のり、というのが曖昧であり、勉強ができるだけのトレーダーでは対応できないということであろう。
 むしろ、勉強はしないけど賢くて行動力のあるタイプの方がこの界隈では力を発揮しているように思う。

 これは勉強云々の話以外にも精神的な話も関連してくるが、温室育ちのお坊ちゃんよりもスロットのハイエナで鍛えられた人たちがトレード界隈で活躍しているというのも納得の話である。

 X界隈での発信者を見ていると、それ以外では医者か総合商社かJTC勤めの高給取りなど、それなりの入金力の人間が市場に参加しているように見える。

 話が逸れたが、大抵の人は手探りでこれらの手法を探すという勉強方法が分からない。かくいう私もこの勉強方法が分からない。なので本腰が入らない、時間コストが回収できるか分からず時間が投入できないというところが大きい。
 なので、まずはトレードの方針としてどのようなトレードを、誰を目指すのかを考えたいと思う。
 欲を言えばフルレバでストップ高を取り続ける人生でありたいが、現実はそうもいかない。なので、自分に向いているトレーダー像を目指すことを考えてみる。目指すべきトレーダー像を見定めたのちに、そのトレーダーになるために学ぶべきことを考えていく。

なので、勉強したことをここに追記していくことになろう。

必要な精神性

 プロスペクト理論。期待値よりも感情的な反応が強く影響してしまい、利確は素早く、損失は放置というようなトレードをしてしまうという理論。理屈が分かっていても、精神的に一時的な損を看過できないことには相場に入らない方が良いと個人的には思う。

 海外FX界隈で、1/2の確率で資産が3倍に、残りの1/2で0になるというイベントが週に1度開催されていることがあった。これに参加するだけで常に資産が1.5倍になるという狂気である。私はこれに参加することで資産をある程度増やすことができた。紹介してくれた友人には感謝している。

 この手法はあまりにも強力で、ひと悶着あったあとに今では利用できなくなったが、今でも似たような手法がある。この手法を何人かに紹介したが、結局のところ実行に移す人は非常に少ない。期待値があることが分かっていても、一時的な損が許容できない。損失の許容+手間(精神的負荷)というのもあるとは思う。
 MEGABIGで投資額に対して期待値が1.8あるという話もあった。これは投資額が大きくなければ全損する確率が高いので、期待値に加えて勝率も加味したい事案ではあるが、そのような大きくでるべき局面で相場に張れるかどうか、という精神性はトレーダーとして必要な資質であるように思う。

 あとは、言われたことを後回しにすることも良くない。物事には旬がある。今ある手法が明日には使えなくなるかもしれない。勧められたらやってみる。この精神性は非常に大切なことである。

 ざっくりと株を楽しんでいないということもあるかもしれない。100万円増えたら嬉しいが、100万円減ると2倍は悲しい。これは人間の性質上仕方のないことではあるが、100万円増えたとて、使わない100万円が増えたことに何の意味があろうか?と考えてしまう。金銭又は市場に相対して楽しむという欲求がない。これは株式投資を行ううえで致命的な気はしている。

ドーパミン中毒

 株をやる理由の1つに、お金が欲しいわけではなくて刺激が欲しいという点があると思う。これは深刻な問題で、お金が欲しいのではなく刺激が欲しいため、勝っても負けてもどちらでもよくて、むしろ負けた状態から復活するタイミングが最もドーパミンが発生するので負けた状態になることを深層的に望んでいる可能性があるということである。
 毎日10万円増えた減ったと結局のところ使わない長期投資の増減に一喜一憂し、ドーパミンによる刺激を得て日常の活力にしているのである。
 これはパチンコ等でも同様で、いわゆるオヤジ打ち的な、期待値があるかも無いかもわからない適当な台に座ってお金を流してドーパミンを得る行為に等しいのである。
 パチンコは時間がかかるが、株は携帯1つでできるので簡単にドーパミンを得られる装置となっている。これが進んでしまうと、FXやオンラインカジノのような24時間営業の賭博へとのめりこんでしまうのである。

 このあたりはきちんと自覚をして、お金を得て使うことを目標に立てなければならない。その最上位が株で生計を立てるということであろう。

勝ちパターン

 よく思い出すと勝ちパターンなど無い。なんとなくの勝ちはあるが、想定している利益も無ければ損切りラインも明確ではない。雰囲気トレードで毎回勝てるならば良いが、当然そういうわけにはいかない。
 損小利大の典型である。

 1つだけ言えるのは、優待銘柄や超長期投資と腹を括って投資をしているものはプラスの銘柄が多い。勿論、倒産やTOBで消えていった銘柄もあるがそれでも超長期投資の銘柄群はコロナショックを超えてもなおプラスでありつけている銘柄が多い。
 その間、優待や配当も手に入れているので、含み損益の見た目以上のリターンが得られている。
 一番儲かっているトレーダーは死人であるというのも納得である。勝ったら何もするな、ということであろう。

株結局地合。な面も多分にあるが、地合の中でもテーマ性など強弱はあるのでそこを敏感に感知する必要がある。

負けパターン

 これは正直大体決まっている。というか、負けている人間は無策のまま挑み続け、延々と負け続けるのである。労働市場から株式市場に金を運んでくる養分である。プロ野球選手と今日野球を始めた素人が同じフィールドで戦っているのである。短期的に勝てる可能性はあるが、長期的に見てパフォーマンスに差が出るのは明確である。テスタ氏や井村氏を見れば、絶望的な差があるのは明白であろう。

1.株価上昇に置いていかれまいと飛びつく。

 朝起きて日経暴騰!乗り遅れまい!元気よくイン!するも寄り天でしたぁ~のようなパターンや、好決算・お昼休みに材料でました成買ドーン!いってこーい!のパターンなどなど。
 あとは、持っていた株が上昇して利確をした後に、更に上昇しそうになっているので飛びつくパターン。
 また、利確した後にある程度下がったので、すぐに買い戻して結局損をするパターン。

後ろの2つは論外としても、前者はプロも結構やっている。でもプロはほぼデイトレぐらいの目線で見ている。プロは相場をずっと見ているので間違っていれば即カットしている。素人は画面から目を離す。次に見たときにはチャートが死んでいる。

 X常駐プロ達は基本的に短期のトレードしか話題に出していない。それをガチホしようとして乗り遅れ、降り遅れでやられてしまう。

2.これは下がりすぎだと値ごろ感で買う。

 これはよくあるが、例えば特別な材料、思惑、仕手とか色々なパターンで一度株価がぶち上げるパターン。最近だとコロナであがったBASEとかのグロース系とか、仕掛けからのアースインフィニティ、ビューティー花壇、海帆とか。
 そんな特別な場合だけでもなくて、楽天モバイルの業績不振による下げとか、サイバーエージェントのウマ娘ピーク超えたましたよ下げとか、東京エレクトロンの半導体ブーム終わったんじゃね下げとか。
 上の群は急騰急落系で上の方で買った場合に食らうし、下の群はジリジリと無限に下げる途中で買うと食らう。
 パターンとしては若干違うし、前者の場合は二度とその株価に戻ってこないことも多い。後者は時間を味方につければ戻る、勝てる可能性が案外ある。時間軸を5年10年とできるのならば、配当も考えると負けは無いかもしれない。
 三菱重工も上場来安値をつけたと思えばそこから何倍?というぐらいにあげているのもある。なので下落=チャンスであることは疑う余地はないのだけれども、下落≒チャンスという話なのかもしれない。
 全てが悪いわけではないので、銘柄選定と時間軸によって回避できるかも?という話。

3.損切りを躊躇い放置する。

 これは往々にして発生するパターンで、兎にも角にも損切りを放置する。-10%?-20%?まだいけるっしょ!と個別銘柄を放置。含み益と相殺して±0あたりにいるからそのうちあがるっしょ!と放置。
放置できるストーリー?ありませ~ん。
放置できる根拠?ありませ~ん。
幾つになったら損切りするの?決めてませ~ん。
含み損のままガチホぉ!!

ただ、これは確定損失にはならない。含み損のままなので。
4.のパターンとコラボが発生することで、確定損が膨らむ。

4.突然損失に耐えられなくなり、損切り。

 3.との合体技で、3.の銘柄をいくつか抱えているある日、地合が悪くなり全体が下がりトータルの含み損が精神的な許容範囲を超えてしまう。
 今年の話でいえば、8/1からズルズル下げていき、8/1に損切りして、多少下がったらまた買って、8/2に同じことをして~みたいな愚行を繰り返していた。8/5を迎えた時点で信用ポジパンパン且つ旅行中なのでほぼ切ることもできず、でも今日を超えたら戻るでしょうという楽観の中気絶した。気絶したことが功を奏して、損失を20%程度まで減らすことができたように思う。どんぶり勘定トレーダーなので、実際の値は出していない。実態が把握できていないことも、良くないことだと思う。

5.ロットの張りすぎ。

 これは良し悪しあるけれども、常々負けている人間にとってロットを張る行為は死亡に繋がるだけであり、良い作戦とは言えないように思う。イナゴ作戦で信頼度の高い人をイナゴする場合にはロットを厚く張る場合があるが、信頼度が高い人でも負けることもある。その人はちゃっかりナンピンしていたりして私だけが4.のパターンで損切りをして死ぬことがある。そもそもエントリーポイントが違うので、含み損が発生するのであって、耐えられなくなるのは自明なのであった。

6.知りもしない銘柄をイナゴする。

 これは1.株価上昇に置いていかれまいと飛びつくパターンに近いのだが、
 話題になっているポストを見る → 株価を見る → 上がっているor上がりそう → 買う → 直後又は後日売り浴びせられる

 特に小型だと食らいやすい。大型ならまだマシだが、しょぼい材料の場合には食らうことがあるね。コロナが流行している際に、どこかの知事がコロナにはイソジンが有効です。と仰いました。決算狙いでたまたま持っていて急騰したためPTSで手放したが、即座にデマだと分かり株価はいってこいで元の株価へ。謎の会心トレードが炸裂するという分けの分からない結果に。これが意図的にイソジン発言を見て即買い、PTS上昇で即売却ならば感度が高くて再現度の高いトレードと言えるが、買っていたのも見ていたのもたまたまというまぐれにも程があるトレードとなった。

 そもそも何イナゴしとんねん!という話はあるが、イナゴは全て悪というわけでもなくて、大型ならば個人のポスト程度で動くようなものでもないし、玉石混交なので悪くないものも紛れている。
 これはトレードスタイルの違いで、触っても良い悪い、タイミングの違いがあるので一概に良し悪しは言えないと思っている。

 明治の件は置いておいても、プロの人たちは常に色々な情報を見ている。家庭とか無視で、ずっとパソコンや携帯を見ているのだと思う。そうでなければあの速度は絶対に出せない。ツールで通知が来るようにできるのだろうか。トレビュー?とはいえ、それぐらい情報感度に差があるというわけである。

7.もっと上がるだろう、と利確しないまま垂れる。

 これもよくある。強欲(無知)なので、ゴール地点が無いために+10万+20万という数字を見てももっと上がるだろうと放置してしまう。恐らく時間軸に問題があって、超長期なら放置でも問題はないが(あるかもしれないが)、割と短期で入っている場合にはせめて半益しないといけない。
 この利確の甘さはトレードの下手さはさることながら、株価のゴールが無いことに起因していると思う。
 PokemonGo発売時の任天堂を触っていた時に含み益が100万円を超えていたが出張に行き戻った際であったか、次の日だったかにはマイ転していたのには驚いた。
 あとはマイナンバーカードのあたりにITbookが熱いと聞いて少し遅れて入ったら間に合ったが、2連目で剥がれて利益が削られ、2.のパターンで再エントリーして更に削られるという。下手くそムーブ。
 含み益は幻であるし、適切なタイミングで利確しないと何も残らない。特に鉄火場においては顕著である。これも(銘柄の動きを含めて)トレードスタイルを見極めて売買する必要がある。

8.地合が悪い。

 これはもうどうしようもない。買い方ならば参加することが間違っている。ノーポジにしないならば、FXやCFD、インバース等でヘッジしていくしかない。
 ただ、プロは日経がマイナスの年もプラスになっている。なのでどうしようもないわけではない。
 ここ10年ぐらいは正直右肩上がりではあるので、ガチホ放置でも勝てる期間であった。でも私は負けている。ガチャガチャ君は負ける運命にあるのである。
 正直やめた方が良いのではなかろうか、と思うこともしばしばである。

9.信用成買・成売

 これは1.4.5.に通ずるところがあるが、ジャンピングキャッチの成買、狼狽時の成売は、板が薄いとめちゃくちゃ損する。板がスカスカだと1単元で50円程度間があるようなこともある。そして、板が薄いということは実は含み益も幻のようなものだといえる。薄板には注意せねばならない。

まとめ

これらの衝動的、感情的なトレードは排除せねばならない。

コサカス「この程度の解像度ならば我々はまだ安泰」

たぶんそう思われる。

目指すべきトレーダー像

 ここからは具体的なX界隈の話に入る。孔子も言っていたが「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」というように何事にも先生がいた方が上達が早い。
 目指すべきトレーダー像は誰でも良いが、兼業なら中長期を目指すべきで、特にデイトレーダーは目指すべきではないと考えている。
 そもそも85%のトレーダーはインデックス投資に劣るので、適当にトレードしても勝てるものではない。大学受験に例えると、マーチがちょうど上位15%に当たるが、それが凄いと見るか、マーチぐらいなら入れそうだと見るかはあなた次第。ただ、大学受験と違って、同世代だけではなく毎日札束で殴り合っているプロが混ざっていることだけは忘れてはならない。

1.ファンダトレーダー

 ファンダトレーダーはタイミング的なものとニュースを常に仕入れる必要がある。材料が跳ねるか跳ねないか、そんなことは分からない。常時ニュースを見ている専業に利がありそう。
 ファンダはどれが跳ねるか正直よく分からないところがあるのと、跳ねたとて戻りの可能性が非常に高いギャンブル要素があるので、需給の読みで脱出のタイミングを図る必要がありそう。
 事業的なものが大きくなるという長期的な予想なら別。それが読めるならファンダ投資で良い。

 井村俊哉α探してます @imuvill
 ファンダの頂点といえば圧倒的に井村さんではなかろうか。ここまで株に人生はかけられないし、かけたとてこの次元に到達できるのかは分からない。Zeppyの頃からイナゴを(意図せず)コントロールしていたようだが、今では殿様イナゴ化していて大量保有を出すたびに株価が爆上げである。
 三井松島、住石や富山第一銀行の値動きを見ていればイナゴしたくなる気持ちも分かる。イナゴしないやつはアホまである。

駄犬 @daken_in_market
 駄犬さんは開示も読みまくっていろんな人のブログも本も読みまくって色んな手法を試していそうな。このようなレベルの方でも今年は年初来マイナス(2024/9/4終了時点)らしい。
 バフェットコードにも参加していたり、色々なところから情報を拾ってきたり情報交換をしていたりと、賢そうな雰囲気がプンプンするのであった。

2.テクニカルトレーダー

 個人的にはテクニカルの方が兼業には妙味がありそう。

ふみ @fumicco
 ふみさんは大局を捉えて大底から運んでいくタイプのトレーダー。小型も基本触らないし、山のように損切りもしていると思われるが、基本的には底値圏での損切りなのでダメージも少なさそう。

tomatrader @tomatrader
 トマトさんは兼業ながらもチャートと受給の読みがうまい。損切りもきっちりしていくタイプ。

3.デイトレーダー

 SGひーこ @SGhi_ko
 この方より凄そうなデイトレーダーはいない。ここまでやれないとデイトレでは勝てなさそうなので、言っていることとやっていることが全て分かるレベルになれそうならば挑戦する価値はありそう。毎日数百万~億単位で殴り合っているような人なので、化け物と戦っている自覚が必要。

4.スイングトレーダー

ヒレはレア @Hireharea
 なるほどこれがスイングトレーダーと思わせる情報量が凄い。当たりも外れもある。ただその圧倒的情報処理速度であたりをガッチリと掴み外れはポイポイ捨てることでトータルで勝ってる。みたいな状態だと思う。ヤフ板などで何か言われていたりするらしいが、たまに出てくる子供の話も人間味があって好き。働いてるっぽいけど常にツイートしているので事実かは不明。
 
 いわゆるコサカスと言われている人たちは、中長期を持ちつつヘッジを取りつつ、急騰急落株に対応してスイングしている。専業として張り付く人はここの感度をかなり高めていかないと勝てない

5.中長期トレーダー

 中長期トレーダーは譲渡益を狙う手法と配当を狙う手法がある。時間とリスクは比例するので、長時間であるほどリスク無く増やすことができる。ただし資産の増加は緩やかである。それは仕方がないことである。

なのなの@けんぎょう投資家 @nano_nano2001
 なのなのさんの本を読めば分かるが、高配当を出せる会社は業績も伸びやすく良い会社であるということがデータでわかっていると。なので両方狙うなら良い会社に底値で投資すれば良いよね。という考え方。銘柄を呟いてくれるのでイナゴ可能。(イナゴが良いかは知らない)

かぶ1000 @kabu1000
 今から見てもイナゴすることはできないけれど、こうすれば中長期で資産が増えるんだなというお手本のような買い方。殿様イナゴを指摘されて個別銘柄は呟かない。

インヴェスドクター @Invesdoctor
 暴落で銘柄を増やしていくタイプ。ほぼ放置。医者だけど入金せずとも実力で資産を増やしている。利確のタイミングはよく分からないけれど、良い銘柄を下で拾っては増やし拾っては増やしている。時世の銘柄は出さず、渋い銘柄が多い。
 スレッズで銘柄を呟いてくれるのでイナゴ可能。(イナゴが良いかは知らない)最近高くてあまり買っていなかったようだが、きっちり8/5の暴落で5銘柄ぐらい拾っていた。本当は30銘柄ぐらい買いたかった?ような呟きもあったような。ポジパンマンたちには真似できない。

名古屋の長期投資家(なごちょう) @Nagoya_Tyouki
 この方も渋い投資家。安く買う、長く持つの典型。何を買ったかは言わない。

 配当を狙う手法の良い点は、例えばトヨタ自動車を10年保有していれば株価の25~30%程度は配当として過去に得られている。つまるところ大型株を持っていればインフレに対応できるかは別としても-30%程度食らっても見た目上の含み損は発生しているが±0程度なのである。
 また、中長期投資家の運用資産というのは”どうせ使わない資産”だと思われるので、株価に一喜一憂していないで、配当の分ちょっと贅沢したら良いじゃないという使い方が良いのではと思う。

6.イナゴトレーダー

 イナゴトレーダーはイナゴ先を見つけるのが大変である。優良なトレーダーは銘柄について呟かない。呟くのは急騰、急落が絡むときが殆どである。それ以外は本当に呟かない。におわせる人はいる。実力者でも呟くのはフォロワーが増える前である。フォロワーが増えてくると自重しだす。イナゴ先も勝率100%となるわけがないので、適当にイナゴして放置してしまうと大けがをする可能性は当然ある。イナゴ先の人らは当然のごとく自分の判断で売買をしているので、イナゴの人よりも高値で買って安値で売っていてはイナゴ先の人のパフォーマンスの半分も出ないのである。
 イナゴという行為が悪いのではない。イナゴをするときは自分も納得してイナゴすべきである。

 個別について呟くのは胡散臭いトレーダーが多い。そして集団で同じ銘柄を呟きだした時は大注意。目指すべきではないトレーダー像で個人アカウントをあげようかと思ったが、失礼な話なのでやめた。危険なトレーダーはたくさんいる。フォロワー数なんて関係ない。それだけは肝に銘じた方が良い。

7.勉強家トレーダー

 勉強家トレーダーはたくさんいる。ただ、勉強しても株の買い時は分からない。そこに株の難しさがあると思う。この人たちは普通に勝ってるとは思うけど、この人たちの情報をかみ砕く技術はほとんどの人たちにはない。

RING#Investor #Trader @xRINGx
ありゃりゃ @aryarya
 何があったか常時教えてくれる。でもそれが売買に繋がるかというと後付けの理由が分かるだけなので、利益とは別の話である。感度が高いのは必要なことではあるけれども。

後藤達也 @goto_finance
 指標などの解説をしてくれる。後藤さんの情報がお金になるか?は別の話である。後藤さんの解説を読めば読むほど、経済に詳しいサラリーマンが誕生するだけなのでは、と感じる。

 あとトレーダー同士が結構仲良しだったり、オフ会の写真を不定期で載せている。彼らは恐らく投資の情報共有はそんなにしていなくて、ただの金銭的感覚と時間的都合がつきやすい友達という感じだと思われる。画面の向こうでは殴り合うライバルなはずなので。

 勉強会については行ったことがないのでよく分からない。提供できる情報も無いけど、どうやって勉強すれば良いのかは分かるようになるかもしれない。たーちゃんの勉強会は行きたかったと思う。

8.その他

 その外にも良いトレーダーはたくさんいる。鍵アカで見れない人もたくさんいるし、良いことを言っていても人と交流しないから独り言のようになっている人もいる。
 金持ちもたくさんいる。資産の審議は不明だし自分には関係ない話なので、そこはどうでも良いことだと割り切った方が良い。
 億トレになったのに半年で半分に減らしている人もいる。ある種レバレッジをかけまくれる程ネジがぶっ飛んでいれば儲けられるということでもあるが、タイミングが良かった生存者バイアスであって死んでいった人も山のようにいたはずである。
 勝っているトレーダーは山のようにいるかもしれないが、真似すべき(参考になる)トレーダーはそれほど多くはいないように思う。それよりも自分なりの手法を見つけることが勝ちへの近道かと。

 優待クロス限定トレーダーで年利2~5%でも良いじゃない。勝ちは勝ちだと。負けるよりも良いと。そういう考え方もある。

 ソニー銀行で年利10%の短期の預金もある。これを12カ月やれば+10%である。半年なら8%である。円高を考慮してもそこまで分が悪い勝負でもない。

 広義の意味で言えばトレードにも色々あって、なんなら不動産投資の方が向いている人もいるだろうし、収益が上がるかもしれない。ポケカの方が好きな人もいるかもしれないし、せどりが良いのかもしれない。
 そこまでいくと半分仕事だが、適当に株を買えば儲かるなんていう単純な話は無いのだ。ただ、金を儲けるという点では目的は同じである。

結論

 色々書いたが、結局のところプラスになるまでめっちゃ頑張れるならば挑戦して良いし、適当にやるぐらいならインデックス投資家を目指した方が良いですよ~っていう話。私はどこを目指そうかと思うが、中長期且つスイングトレーダーを目指したい。スイングは上限いくらと決めて、主な入金は中長期に回す。

 暴落で買いたいがそんな器用なことはできないので銘柄だけ定めて、指値で入れておく。今日買いたい、その衝動に負けない。時間を味方につけるのである。信用は現金が無くなるから耐えづらいが、現物は含み損なので放置しやすい。現物の投資に使った金はどうせ使わない金である。幾らになろうと一緒なのである。

 ただ相場云々考えてストレスをためるぐらいならば、そんなことよりも入金力を高める方が確実性があるし、ストレスも無いしで自分は雑魚だと認め、足るを知るということも必要かと思う。

おわりに

 つまらない結論で申し訳ないですが、凡人が魑魅魍魎の巣食う株式市場で儲けようと思うならば、それなりの覚悟が必要で、覚悟がないならインデックスなり債権なり高配当株でポートフォリオを調整しつつ、私生活の出費と支出を考えて将来いくら必要でと人生設計をすることが幸福につながるのではと思いました。

 ただある程度以上のお金があれば、お金よりも時間の方が幸福に直結するかと思います。個人でも夫婦でも良いですが、協力して入金力を高めることが人並みの幸せを得るための最短ルートかと思います。どんなことでもお金を気にしないレベルになるためにはそれでは足りませんが。夢や目標をどこに置くかですね。

 お金がない人が一発逆転の夢を見て相場に取り組んでみるのは良いかと思います。

 いやぁこれを書いてみて思ったのですが、結局仕事が忙しくなってくると投資もおざなりになってまた今度と後回しになりそうで。
 私の投資に対する情熱はそんなもんってことです。勉強の仕方が分からないのと、成果がすぐに出ないので待ちきれないことが大きい気はしていますが。

 みなさん頑張りましょう。

終わり

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