騎士の誕生について。
皆さま、はじめまして。
今回から、騎士について紹介させて頂きます。
YouTubeにも詳しい解説動画を上げていくつもりですので、是非ともご視聴くださいませ。
早速ですが、皆さまは騎士についてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
誰かを守る存在であったり、誉高い存在であったり、忠誠心が強い存在であったり。
そんなイメージが多いと思われます。
しかし、ほとんどが当て嵌まっておりません。
とは言え、否定的な見方ばかりされている昨今に、違う見方もあるのでは?と言う考えから研究を始め、この場やYouTube等で新しい見解や騎士の実態の詳細を拡散して行こうと考えております。よろしくお願いします。
では早速ですが、此度は騎士の誕生について触れて行きますね。
中世ヨーロッパ、とりわけ中世ヨーロッパの西部の騎士は、騎兵から派生した存在です。元から騎士だった訳ではありません。
カルル・マルテルが外部勢力に脅かされ続けている西ローマ帝国(フランク王国)を守り、反撃に出ようと考えたときに、教会から領土を没収して、それまで以上の騎兵を募った事が発端です。
8世紀までのヨーロッパ、つまり古代末期は騎兵が強く、騎兵を用いた戦術水準の高さと、騎兵の数が物を言う時代でした。しかし、フランク王国は圧倒的に騎兵の数が少なかったんですね。従って、カルル・マルテル(ゲルマン人なので騎兵の重要性を熟知しています)は早急に騎兵の数を増やそうと、教会から土地を預かり、その土地を「恩貸地」として騎兵増量が可能な人材へ与えておりました。
これこそが封建制の先駆けであり、王権が弱小化する原因だった訳です。
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