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一人で背負い込まない
これは、“性格”によるところが大きいかもしれない。
あるいは、「人に迷惑をかけてはいけないよ。」という、小さい頃に親から言われ育った環境も影響しているかもしれない。
やたらに責任感が強い人がいる。
それだけではない。
なんでもかんでも、“自分のせい”“自分がやらなければ!”と、最後まで一人で始末をつけようとしたりする。
それはある意味“美徳”でもあるし、何かを最後まで根気よくやり続けたりすることに繋がっているので、長所と言えることだ。
でも、こういう人って、人を頼れない。
理由はさまざま。
人に迷惑を掛けたくない。
人はあてにならない。
誰も助けてくれない。
自分一人でやり通さなければ意味がない。
人に頼ると、自分の思うとおりにならない。
人に頭を下げるのが嫌だ。
人それぞれいろいろなシチュエーションもあるから、その時その時で違った思いで、「一人でやり通すこと」にこだわっていることもあるだろう。
当然、一人で最後までやり通さなければならないことは世の中いくらでもある。
しかし、私がここで言いたいのは、「自分だけではなく、人を巻き込んで進めても良いことに対して、一人で抱え込まなくても良いよね?」ということに対してだ。
そんなとき、一人でやることには限界がある。
「無理しないでね」と言っても、止めない人。
「頼ってくれていいんだよ。」と言っても、頼めない人。
誰にも相談しようともしない人。
一人で突き進むことで、「自分の価値を証明」するかのように。
はたまた、「自分以外の世界は信じられない」と言っているかのように。
でも、心身が限界を迎えそうになるまで無理をしてはいけない。
そして、自分でなんでもやり通そうとする人は、“人の想いや力”を本当の意味で分かっていないのかもしれない。
一人が二人、二人が三人と協力者が増えるにつれて、その力は倍どころでなく、ネットワークが広がるかの如く力を増す。
仕事をこなす速さも質も、そしてアイデアも複利方式で増えていくのだ。
だから、自分一人がきつくてめげそうになったら、
「人を頼っても良いんだよ。」
「人に迷惑をかけても良いんだよ。」
自分に許可を出す勇気を持とう。
自分が思うほど、人はあなたのことを何とも思っていない。
頼まれてうれしい人もいるのだ。
人の力になれることが楽しい人もいるのだ。
世界(人)を信頼すればするほど、それまでとは違った「自分の世界も可能性も創造される」だろう。
だから、一人で頑張る癖のある人。
ぜひ、「簡単なことから、人に頼る」ことをしてみて欲しい。
これまでとは違った、“自分の想い”が生まれるはずだ。
それは恐らく、自分一人では成しえない、一人では見ることのできない世界であり、想いだろう。
過去の自分に自戒を込めて。