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古い友人がくれたもの

妹子です。
ジメジメとした季節がやってきました。
雨はきらいじゃない。
雨の音だけを集めたBGMを聞きながら頭の中をカラッポにする時間を過ごすことも。

私はきっと人より音や気配、匂いに敏感で疲れたり雑念が出やすく落ち着けない。
だから無音に近い所にわざわざお金を払って出向いたりする。
近頃はなかなか静かな所を探すのがむずかしく
また見つけられたらなぁと思っています。

家の中ですごす毎日が増え物を整理してみつけた
実家に大切に置いてあったもの。(母がきれいに残していてくれた)
小学校高学年頃に友達が私の誕生日にくれたペアグラス↓

チャーリーチャムっていうキャラクターだったような。


これが私の思い出深いもので。読書ばかりしていた小学校時代、仲のよかった友達がいて
教えてもらったたくさんの作品がありました。

モモ、長くつ下のピッピ、タンタンの冒険、青山のクレヨンハウスの本達。今でいう本のサブスクみたいなものがクレヨンハウスにはあって、友達は定期的に届く本をわたしに貸してくれました。

近所の本屋にないゆったりとした時間がそこにあってわたしの心を踊らせた原体験です
当時、周りに都内までよく行く子がなかなかおらず、話があわなかった。(わたしは当時から首都圏住み。)
わざわざ見に行く本屋、美術館、街、カフェ。
そういうモノがある。それは親に教えてもらった

それを彼女と共有し
学校からの帰り道、二宮金次郎スタイルで本を貪るように読む彼女を新鮮に感じました。
その子は生きづらそうな変わった子と周りでは見られて
いじめにあったこともあったけれど
わたしは助けて。

その友達がくれたペアグラス。
わたしの誕生日会でみんながくれたプレゼントの中で一際センスがよかった。
これは仲が良い友達だから気持ち、贔屓したわけじゃない。
小学生には高価なSANRIOのグラス。
頑張ってお小遣いをためて買ってくれたんだろう。

そのグラスを引っ越し続きの我が家だというのに母がきっちり保管してくれていた。
ありがたい。
先日自分の家に持ち帰り、大切に使いはじめた。

彼女との思い出が蘇る。

今は何をしているかさっぱりわからない。
大人になってたまに電話がきたが、疎遠になってしまった。
彼女は家庭内やそれ以外にも辛いことがあったようで話を聞いた時に悲しくなって、
心の病気の様相もその子はあって
心配したが 元気になっていたようなので安心。

古い友人が幸せに生きていてほしいと願うばかりである。
物を減らすことも良いが
大切に持ちつづけたいものもある。



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